岡本桂多の「目指せ初級者!」第一回 呪文を唱える事とスタック


こんにちは、BIG MAGIC池袋店スタッフの


岡本桂多と申します!


普段は統率者戦関係の記事を担当しています!



今回は「目指せ初級者!」というタイトルで記事を書かせていただきます!


この記事は「初心者体験会などのイベントである程度マジックの流れは分かった」という方へ、「少し発展的なルール」について解説していきます!



マジックのルールは基本的にはシンプルですが、いざ細部まで覗き込んでみると非常に複雑に見えてしまいます。


「マジックの大まかな流れとルール」はわかっていたとしても、次のステップとしていきなり複雑なルール文書(※)を読む事をオススメは出来ません。


この記事がその初心者から初級者への次のステップになれば良いな、と思ったのが書き始めた経緯です。


※マジック公式サイトの「マジック総合ルール」のページを見ましたか?そんな状況ほとんど起きないだろ!と言いたくなるようなコーナーケースの状況についてもしっかりと定められているため、マジック総合ルールは非常に長いのです。


 



第一回はマジックの基本中の基本、「呪文を唱える事」に関連したお話をしていきたいと思います。


目次
「呪文を唱えるための手順」
「スタック」
「サンプルケース1」
「立ち消え」
「サンプルケース2」




「呪文を唱えるための手順」


公式のデモ動画やティーチングガイド等では、「土地をタップする事でマナが発生します。そのマナを使ってカードの右上に書いてあるコストを支払うとカードを唱える事が出来ます。」と解説されています。
これはやや簡略化されており、実際にはもう少しステップがあります。



1.呪文を唱える事を宣言する(例:「《ショック》を唱えます」)


okamoto000.jpg


2.ソーサリー、インスタント、エンチャントーオーラなどの対象を選ぶ必要がある呪文は対象を選ぶ


okamotobeginner 13.jpg



3.支払うべきマナコストを支払う


okamotobeginner 12.jpg



4.呪文がスタックという架空の領域に移動する


okamotobeginner 01.jpg


5.お互いのプレイヤーがインスタントを唱えても良いタイミング(優先権と呼ばれます)が発生する


6.5.でお互いに何も追加で唱えなければ呪文が解決される


okamotobeginner 14.jpg



というものがより厳密な流れになります。


3.のマナコストを支払うタイミングについてですが、ほとんどの場合は1.の前に土地をタップしてマナを生み出しても良いですし、3.のタイミングで土地をタップしてマナを生み出しても構いませんが、3.以降のステップでマナを生み出してもその呪文には使えません。
生み出されたマナはフェイズもしくはステップをまたぐ際に消えてしまいますので、無駄に土地をタップしてマナを生み出し過ぎないようにしましょう。




「スタック」


スタックという言葉が4.で初めて登場しました。


スタックは手札でも戦場でも墓地でもない架空の領域です。
解決待ちの呪文や能力は一旦このスタックという領域に入ります。
5.のステップでインスタントを唱えると、このスタック領域の中で最初の呪文の「上に」インスタント呪文が置かれます。
※スタックに置かれた呪文や能力は、「上に置かれたもの」から順番に解決されます。


※元々英語のStackという言葉は「積み重ね」という意味です。呪文や能力を積み重ねて置いておく場所、という意味ですね。



《本質の散乱》を始めとする青が得意とする打ち消し呪文は上記のステップの5.のタイミングで使うことになります。
5.のタイミングで《本質の散乱》を唱えるとスタックの「上に置かれたものから解決」されるため、対象となったクリーチャー呪文が解決されるより先に《本質の散乱》が解決されて、クリーチャー呪文が打ち消されて墓地へ送られます。


okamotobeginner 02.jpg


もしスタック領域で解決待ち状態にならず勝手に解決されてしまうと、打ち消し呪文を唱えるタイミングが無くなってしまいます!



この「上に置かれたものから順番に解決」されるという性質は非常に重要で、いにしえの時代より語り継がれてきたサンプルケースがあります。(登場するカードは現代風にしています)





「サンプルケース 1」


okamotobeginner 03.jpg


あなたは《緑林の歩哨》とアンタップ状態の《森》を2枚コントロールしており、手札に《剛力化》を持っています。



okamotobeginner 004.jpg対戦相手が《稲妻の一撃》を《緑林の歩哨》を対象に唱えてダメージを与えようとしました。
このままでは《緑林の歩哨》は3点ダメージを受けて破壊されてしまいます!



okamotobeginner 005.jpg
上記の呪文を唱えるステップの5.のタイミングであなたは《剛力化》を《緑林の歩哨》を対象に唱えました。(これを「《稲妻の一撃》に対応して《剛力化》を唱える」と呼びます)



この時、スタック領域の一番下には《稲妻の一撃》、その上に《剛力化》が乗っている状態です。
このまま2つの呪文を解決していくと、「上に置かれたものから解決」していくためまず《剛力化》の効果により《緑林の歩哨》が6/6クリーチャーになります。


okamotobeginner 06.jpg
《剛力化》が無くなるとスタック領域の一番上にあるのは《稲妻の一撃》なのでこれが解決され、6/6の《緑林の歩哨》に3点ダメージが与えられます。



okamotobeginner02 13.jpg
結果としてあなたは《稲妻の一撃》に対応して《剛力化》を使うことで破壊されそうだった《緑林の歩哨》を守れました!




このサンプルケースですが、もし《稲妻の一撃》と《剛力化》を唱える順番が逆だったらどうなるでしょう?


okamotobeginner 16.jpg
スタック領域の一番下に《剛力化》、その上に《稲妻の一撃》が置かれた状態になります。



okamotobeginner 20.jpg


まず「上に置かれたものから解決」していくためまず《稲妻の一撃》の効果により《緑林の歩哨》に3点ダメージが与えられます。
その結果、致死ダメージ(タフネス以上のダメージ)を与えられた《緑林の歩哨》は破壊されて墓地へ送られてしまいます。
スタック領域にまだ《剛力化》があるのでこれを解決しようとしますが、すでにその呪文の対象である《緑林の歩哨》は戦場にありません!結果としてこの《剛力化》は解決される事がなく、そのまま墓地へと送られてしまいます・・・



このサンプルケース1から分かる事は「呪文を唱える順番を間違えると結果もまた違った物になる」という事ですね。




「立ち消え」


サンプルケース1にさらっと登場したマジックにおいて重要なルール、いわゆる「立ち消え」についてここで説明します。


立ち消えとは、「唱える時にはちゃんと対象がいたが、解決する前にその対象がいなくなったり対象に出来ない状態になったりしたら解決されず、呪文であれば何もせずに墓地に置かれる」という現象の事です。
厳密には立ち消えというのはルール用語ではありませんが定着している俗語です。他にも「フィズる」などと呼ばれたりもします。
まさにサンプルケース1の先に《剛力化》を唱えた場合に起きてしまった現象の事です。




「サンプルケース2」


スタック領域にある呪文や能力の解決について、もう一つ覚えておきたい発展的な要素があります。
それは「スタック領域の呪文や能力が1つ解決するたびにお互いにインスタントを唱えるタイミングが来る」という要素です。



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あなたは手札に《予期》だけがあり、戦場にアンタップ状態の《島》を十分な枚数コントロールしていますが、ライフは残り4点しか残されておらず、少し心もとない状況です。
対戦相手は手札こそ無いものの戦場には十分な数の《山》をコントロールしており、いつ残りのライフを刈り取りに来るか分からない状態です。



対戦相手のターン、お祈りしながらドローしたのは《火山のドラゴン》!勢いよく唱えました!
このままではこの速攻クリーチャーに残りのライフを削り取られてしまいます・・・



okamotobeginner 15.jpgここであなたはまず《火山のドラゴン》に対応して《予期》を唱える事が出来ます。



okamotobeginner 11.jpgお互い他に何も呪文を唱えないので、《予期》が解決されます。あなたはライブラリーの上から3枚のカードを見て、《本質の散乱》を見つけました!
《本質の散乱》を手札に加え、残り2枚をライブラリーの下に置きました。



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「スタック領域の呪文や能力が1つ解決するたびにお互いにインスタントを唱えるタイミングが来る」ため、《火山のドラゴン》がまだスタック領域にある間にあなたは《本質の散乱》を唱えて《火山のドラゴン》を打ち消すことが出来るのです!



okamotobeginner 19.jpg


先に《予期》を使っておいて《本質の散乱》を手札に加えておけばいいのでは?と思われるかもしれませんが、対戦相手が《火山のドラゴン》ではなく《溶岩の斧》をドローした場合は《本質の散乱》では役に立ちません。今度は《予期》で《否認》を見つけられるように祈らないといけないのです。


また、対戦相手が仮にどちらも唱えてこなかった場合、あなたは対戦相手のターン中に《予期》を使って打ち消し呪文ではなく《風読みのスフィンクス》などの強力なクリーチャーを手札に加えて攻勢に回る事だって出来ます。



「スタック領域の呪文や能力が1つ解決するたびにお互いにインスタントを唱えるタイミングが来る」というルールはこのサンプルケース2のように、インスタント呪文によってまた別のインスタント呪文を唱えるチャンスが到来するようなケースで発揮してきます。
どちらかというと遭遇する機会は少ないかもしれませんが、覚えておいて損はないルールですね。




簡単に今回の各項目のおさらいをすると、


「呪文を唱えるための手順」・・・呪文は唱えてすぐには解決されない
「スタック」・・・後からスタックに乗せた物が先に解決する
「サンプルケース1」・・・呪文を唱える順番によって結果が大きく変わる!
「立ち消え」・・・せっかく唱えた呪文が無駄になってしまう事もある
「サンプルケース2」・・・スタック上の呪文は一つ一つ解決する


となります。


いざ文字に起こしてみると漢字や横文字が多くて読みづらい感じがどうしても拭いきれませんね・・・
実際にカードを動かしながら読んでもらえれば分かりやすいと思います。
今回のスタックに関連するルールは基本的な事ながらもちゃんと理解しているプレイヤーとそうでないプレイヤーとで差が現れ、直接勝敗にも影響してくる部分ですので是非しっかりと理解してもらいたいと思います!



以上が「目指せ初級者!」第一弾記事でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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