マジックフェスト横浜2019 日曜日ステージイベントレポート
by Tatsuo Sekimoto
スペルスリンガー
一人目はステージイベント常連の少年、アカウント名バイキングさんが挑戦。「いきなり年若いプレイヤーと対戦できて大変うれしいです」と岩SHOWもニッコリ。
さて試合開始。バイキングさんが置いた土地は《蒸気孔》と《孤立した礼拝堂》。いきなり4色を公開したバイキングさんのデッキに観客からも期待の視線が注がれます。
対する岩SHOWは全力の攻め。《マーフォークの枝渡り》、《鉄葉のチャンピオン》、《原初の飢え、ガルタ》とノンストップで展開していきます。
バイキングさんも《拘留代理人》で《原初の飢え、ガルタ》を捕獲して耐えますが、脇の2体のクリーチャーが止まらずに苦戦。決死の覚悟でプレイした《ドミナリアの英雄、テフェリー》も《エリマキ神秘家》で打ち消されてゲームセット。
岩show「結局何色のデッキなの?」
バイキングさん「5色です。好きなカードを詰めて作りました」
トップバッターを務めてくれたということで特別に2パックプレゼントしました。
岩SHOW「せっかくお子さんが来てくれたので本当なら1BOXぐらい渡したいところなんですけどね」
二戦目はまさかのゲートデッキのミラーマッチ。互いに《門破りの雄羊》で殴りあうダイナミックな展開を固唾をのんで見守ります。
しかし、岩SHOWが《思考消去》で《ビビアン・リード》をハンデスしたことによって均衡が崩れました。そこから《ゴルガリの女王、ヴラスカ》と《炎鎖のアングラス》で一気に切り崩して岩SHOWが勝利。
三戦目は30分以上に及ぶ激戦でした。アカウント名、カピバラさんが持ち込んだデッキは《富の享楽》を主軸にしたエスパーコントロール。対する岩SHOWのデッキは前日も観客を湧かせた喜劇(黒単コントロール)。岩showの趣味全開のこのデッキの決め技は《囚われの聴衆》です。
岩show「《囚われの長州》と呼ぶのがポイントです」
という岩showの危険なジョークに観客から笑い声が上がります。
試合は《囚われの聴衆》を何としても唱えたいという岩SHOWの願いが届いたのか《ウルザの後継、カーン》で《囚われの聴衆》があっさり見つかります。これにはギャラリーも大笑い。まずは笑いで岩SHOWが一歩リードします。
ですがこのあとカピバラさんが全てを持っていきます。カピバラさんが《富の享楽》を唱えて岩showの度肝を抜くと、そのまま《息詰まる徴税》と《有事の力》のコンボで会場が大盛り上がり。一気に観客を味方につけます。大量の税金を支払わされた岩SHOWは「流石オルゾフ。金の巻き上げ方がえぐい!」と悲鳴をあげながらコンボを大絶賛します。
だが、フリーダムな動きでは負けていない岩SHOW。《首謀者の収得》で《浄化の輝き》をサイドボードから手に入れてリセットします。
岩SHOW「自分の《彩色の灯籠》も吹っ飛びましたけど、勝つためにはやむなし」
何故、黒単なのに白白が出る前提になっているのでしょうか。
しかし、リカバリーが早いのはカピバラさんの方でした。ここまで取り立てたアドバンテージを元手に《幽霊暗殺者、ケイヤ》で岩SHOWを追い詰めます。《秘宝探究者、ヴラスカ》を《吸収》されたところで岩SHOWが白旗を挙げました。
お次はラヴニカからお越しのニヴ=ミゼット様。まさかのパルン登場に戦慄が走ります。
岩SHOW「今、ご自分の次元が大変じゃないんですか?」
ニヴ=ミゼット様「再誕した!」
再誕しないといけないほど大変な状況だったというのに、合間を縫って参戦してくれたのでしょうか。
岩SHOW「あれ?そういえば金曜日来ていませんでしたか?」
ニヴ=ミゼット様「リュウジに負けた」
あれ?もしかして一度死んだ理由ってリュウジ?
試合は予想外の緑単(ニヴ=ミゼット様)vsグルール(岩SHOW)。あの...ミゼット様、ご自分のギルドのカラーが一切含まれていないのですが...。
まさかの脳筋対決に困惑する岩SHOWをよそにニヴ=ミゼット様は《ラノワールのエルフ》から《打ち壊すブロントドン》を展開していきます。
しかしガチンコファイトを挑まれたら逃げるわけにはいきません。岩showも《原初の飢え、ガルタ》を召喚して反撃します。
《原初の飢え、ガルタ》の猛攻を《生体性軟泥》などで必死に耐えるニヴ=ミゼット様。しかし最後は「おぬしの勝ちだ」と潔く負けを認めて投了。岩SHOWが見事パルンを乗り越えました。
体力と頭脳のバトルボンド
双頭巨人フォーマット「体力と頭脳のバトルボンド」。マジックは本来、頭脳を使うものですがこの「体力と頭脳のバトルボンド」では体力係と頭脳係に分かれてもらいます。
頭脳係は体力係がフラフープを回している間のみプレイできます。フラフープが落ちた場合はターンの途中でもその時点で終了になります。体力だけでは勝てず、頭脳だけでは時間が足りない。知と体を兼ね備えたコンビであることが重要です。
まずはBIG MAGICスタッフがフラフープを実演。安定してクルクル回っています。上手い人ほどあまり動かないと聞きますが体の軸が全然ぶれません。
体力差のある子どもと大人が対戦する場合は特別ルールとして、子ども側はフラフープを縄跳びのように飛んでもらっています。それでも体力を使うので中々厳しそうです。
大人チームも負けじとフープを回します。ですが《山》をセットしてマナを出した瞬間にフープが落下。何も唱えられずにターンが終わってしまいました。その後も《ゴブリンの鎖回し》を出して攻撃のチャンスを作ったのにアタックにいけないシーンや、《混沌をもたらす者、ドムリ》を出すだけ出して能力が起動できないなどこのレギュレーションならではの珍プレーが頻発。体力係も頭脳係も「きついー!」と叫びます。
ですが最後は子どもチームが渾身の17点アタックを通して勝利。観客から惜しみない拍手が贈られました。
ここからの試合は新しい要素として先手後手は握力計で決めるというルールを追加しました。体力係に握力計を握っていただいて勝った方が先手後手を選ぶ権利を得ます。欲しいものは力でもぎ取れ...ってそれ意味が違います。しかし何でもありのステージイベント。もはや誰一人この状況に突っ込みを入れません。
そして再びミゼット様が登場。初めて見るフラフープに興味深々のご様子です。流石イゼット団のギルドマスター、好奇心の塊です。しかしミゼット様、あなた大変頭がよろしいのにわざわざ体力係に行かれるのですね。いや、ドラゴンは体力も有りますけれど。フープを回すドラゴンという絵面に頭脳係の相方も爆笑していました。
あなたもフラフープをマスターすればマジックが強くなるかも?今後のマジックフェスタでもバトルボンド企画は継続する予定なので是非そのときまでフラフープの腕を磨いておいてください!
スパークラリークイズ
昨日に引き続き、スパークラリークイズが開催。クイズの内容は「ナーセットが所属していた一族は?」などプレインズウォーカーに因んだ問題が出題されました。
スパークラリーに参加していた方はクイズに正解するとボーナスでもう1パックもらえます。さらに最終問題は5パックもらえるので皆さん必死にアピールしていました。問題もそれほど難しくなく気軽に参加できるので皆さん楽しめたようです。
クイズマジオネア プレインズウォーカー編
岩SHOWがどこかで見た司会者に扮して4択問題のクイズを出すこのイベント。色々な意味で危険すぎるイベントですがそこはお祭り。無礼講ということにしましょう。さて今回は鬼になったという岩show。「前回は1BOX持っていかれたので今回は誰にもあげません」と豪語。今回は問題の難易度を上げたそうです。
と言いましたが鬼の目にも涙。挑戦者が子どもとあっては手心を加えないわけにはいかない。マジックフェストを最後まで楽しんでいって欲しいという岩SHOWの粋なはからいによって、特別に二人で相談してOKということになりました。さらに一人につき一回答えることが出来ます。
「岩SHOW甘いぞー」という野次には、「子どもたちに鬼になっても仕方ない。その代わりあなたたち大人には鬼になりますから(笑)」と満面の笑みで対応しました。
第1問《欺瞞の主、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Deceiver(HOU)》の【-3】能力はどれ?
プレインズウォーカーデッキ収録のカードのため、他のニコル・ボーラスに比べて目にする機会が少ないカードです。
A:クリーチャー1体を対象とし、それのコントロールを得る。
B:プレイヤー1人かプレインズウォーカー1体を対象とし、それにに4点ダメージを与える。
C:クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。カードを1枚引く。
D:飛行を持つ黒の5/5のデーモン・クリーチャー・トークンを1体生成する。あなたは2点のライフを失う。
最初はAと答えて不正解。それっぽいですが違います。Aは《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》の能力です。次はDと答えますがこれも不正解。これは《黒き誓約、オブ・ニクシリス》の能力です。
正解はCの「クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。カードを1枚引く。」でした。
だが、せっかく来ていただいたのに1問目で帰ってもらうのは可哀想ということで、岩showからもう一度チャンスが与えられ2問目へ。どこまでも子どもに優しい鬼です。
第2問「ニコル・ボーラスはウギンから遅れて何年後にプレインズウォーカーに覚醒した?」
A:5年
B:50年
C:500年
D:5000年
Dの5000年と答えて正解。お見事!
第3問「mtg.jp内のニコル・ボーラスの紹介ページにイラストが掲載されていないカードはどれ?
A:《残酷な根本原理》
B:《命運の核心》
C:《機知の終わり》
D:《綿密な分析》
それぞれAの《残酷な根本原理》とCの《機知の終わり》を答えましたが不正解。正解はBの《命運の核心》でした。残念!しかし、せっかく挑戦していただいたので3パックづつ持って帰っていただきました。
二人目の挑戦者はハツネさん。好きなプレインズウォーカーはアジャニ。しかし、今回の問題のテーマはアジャニではなくギデオンです。特に最終問題は岩show曰く、「地球上に答えられるやつはいない」というほどの難しさだそうです。
第1問「ギデオンの出身次元はテーロスのどこ?」
A:アクロス
B:メレティス
C:セテッサ
D:オレスコス
ハツネさんはAのアクロスと答えて正解。これは割と有名ですね。
第2問「以下のカードの中でフレイバーテキストにギデオンが登場するカードはどれ?」
A:《ボロスの猛犬》
B:《ギルドとの縁切り》
C:《敵への処罰》
D:《ボロスの布陣者》
C《敵への処罰》と答えて不正解。正解は《ギルドとの縁切り》です。悪を倒すためには多少の犠牲は止むを得ないと言うオレリアと決別したシーンです。
惜しくも最終問題まで辿り着けるプレイヤーは現れませんでした。しかし、岩showをして地球上に答えられる奴はいないという問題をお蔵入りにするのは勿体ありません。そこで特別問題として第5問をギャラリー全体に向けて出題。
特別問題「リリアナと会食中のジェイスに助力を申し出るべく乗り込んできたギデオン。そのレストランの名前は?」
A:ソシェ
B:ミレーナ
C:シーサ
D:ティハナ
正解はBのミレーナ。「こんなの分かるか!!」と言いたい難易度でした。でも観客の皆さんは大満足。「そうだこういう問題を求めてたんだよ」と言わんばかりです。岩showも次回はもっと難しい問題を作ってくると約束してイベントが終了。次回は想像するだけで恐ろしいことになりそうです。
ステージイベントは大人も子どもも大歓迎です。マジックのプレイに自信がないという方も、クイズやバトルボンドなどプレイ以外でも楽しめる企画がたくさんあります。どれも参加費無料でパックがもらえるイベントになっておりますので是非お越しください。お待ちしております!
また、8月に開催されるマジックフェスト千葉のステージイベントは大幅にパワーアップ予定なのでお楽しみに!それではまた千葉でお会いしましょう!
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