text by Seigo Nishikawa
スタンダード・モダン・レガシー・ヴィンテージ、マジックには公式に定めれた数多くのフォーマットがあります。その一方でここ最近、プレイヤー手動によるオリジナルフォーマットが次々と提唱されているのはご存知でしょうか。
先月開催されたマジックフェスト京都では、旧枠モダンという大会が開催されました。そこでの成功を受けて、ここ横浜ではまた新たな大会が開始されることが決定しました。その名も「ミドルスクール」。
初耳というかたもいらっしゃるかもしれません。詳細なルールに関してはこちらをご参照いただければと思いますが、要点をかいつまんでご紹介すると
・使用可能なセットは4thからスカージ。旧枠のカードと考えていただけるとわかりやすいかもしれません。
・独自に制定された禁止カードがあります。《渦まく知識》や《暗黒の儀式》などが使えない点には注意が必要ですね。
・マナバーンの存在。戦闘ダメージはスタックに乗る
といったところでしょうか。クリーチャーが強力になり、スペルが弱体化しているとよく言われますが、このフォーマットの範囲はまさにクリーチャー隆盛の前にして、スペルの応酬の権化ともいえる「ストーム」を生み出したスカージとなります。そんなスカージがこの世に生まれたのは2003年5月。なんと16年前! 平成の半分を経過する計算です。
そんなタイムトラベルを経て現代によみがえったデッキをご紹介いたしましょう。
《怨恨》をつけた《リバー・ボア》に涙を飲んだ青使いの数は数知れず
スタンダード当時はパワーレベルエラッタまで発行された凶悪コンボ《補充》
ゴブリンはどの世界にも生息しています
史上最強の《エイトグ》こと《サイカトグ》。《激動》まで後1分
かのジャーマン・ジャガーノート Kai Buddeの伝説は、このパシフィコ横浜の地で赤茶単とともに始まりました。
マジックの新世界を作り上げたN.W.O。《繰り返す悪夢》を受けたその夜はもう......
対するはこちらも必殺コンボ、ネクロドネイト。そうミドルスクールでは《ネクロポーテンス》が使えるのです。
盤面を支配するは、ノワールのエースにして4番《陰謀団の先手ブレイズ》
いかがでしたでしょうか。貴方の琴線に触れたカードはありましたでしょうか?
部屋に眠っているカード入れを今日開けてみませんか? そこには宝物が眠っているかもしれません。マジックを辞めてしまった友人も、カードはまだ手元に残しているかもしれません。あの時一緒に戦った一枚を今一度輝かせるために、ミドルスクールはいつでも貴方をお待ちしています。
マジックフェスト・横浜2019 サイドイベントカバレージページ