BIGs 吉森奨『もりしょー的ジャッジの呼び方』



こんにちは、BIGsの吉森奨です。


マジックフェスト・横浜直前でデッキの詰めに入っている方も多いことかと思います。が、今回はそんなデッキ調整録や解説ではなく、ちょっと変わった記事を書くことにしました。


それは「ジャッジの呼び方について」です。


昨今、MTGアリーナからマジックに触れる方もかなり増えてきており、いざ紙のトーナメントに出て対人戦を行うと誘発型能力や各種宣言を忘れたり、相手との意思疎通を誤ったり、ともすれば口論になってしまうかもしれない...そんなことが起こり得るんじゃないかなと思います。


マジックはルールとカードの効果に従ってゲームを適切に進める必要があるゲームで、間違いが起こった際には問題を正して再開できる状況を作る必要があります。ジャッジはルールに基づいた判断を行い間違った状況を正す裁定を出したり、相手との認識合わせをする橋渡しをする役目を受け持っています。


 


今回は対戦中に「ジャッジを呼んでいいのか」「ジャッジはいつどんなタイミングで呼べばいいのか」「ゲームを正常な状態にするためにどういう話をジャッジにすべきか」という観点を主として書いていこうと思います。


 


ちなみに対戦中の相手とのコミュニケーションに関しては同じBIGsのはまちさん(藤本岳大)が書かれた記事もあるので、こちらを参考にして頂けると幸いです。


BIGs 藤本岳大 はまち式プレイマナー講座


BIGs 藤本岳大 はまち式プレイマナー講座 Vol.2 ~また書かなあかんの~


 


【目次】


1.記事のねらい
2.ジャッジって呼んでいいものなの?
3.ジャッジはいつ呼ぶべきか?どういう時に呼んでいいか?
4.ジャッジを呼んだら説明すべきこと
5.ジャッジへの効果的な質問/確認の仕方
6.時間の話
7.おわりに


 



1.記事のねらい


この記事のねらいは「実際にトーナメントに出て、誤りがあったときにスムーズにゲームを再開してもらえるようになる」ことです。


これは個人の信条でもあるのですが、「マジックはスポーツであり、プレイヤーはアスリート」だと思っています。なので、接する相手をリスペクトし、礼節を守るべきだと思っています。その一環で、コミュニケーションが不十分だと相手にも失礼になってしまう場合もあるので、対戦の時間をロスしたり互いの心象を悪くしたりしないよう、参考にして頂けると嬉しいです。


(もちろん、マジックはゲームなので親しい仲であれば盛り上がりながらゲームを進めることも多々あると思いますし、自分も会話しながらゲームをするのが大好きです。)




2.ジャッジって呼んでいいものなの?


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この項はトーナメントに余り出ていない方向けのものです。


朝、オフラインのトーナメントに出るとまずお会いするのは受付で待っているジャッジ、スタッフの皆さんだと思います。彼らはトーナメントの主催者に雇われてそこに居ます。そして参加者の皆さんが一日気持ちよく過ごしてもらえるよう運営という形で「サービス」を提供して下さっています。


そして、トーナメントの参加者は「参加費」を支払って参加しているので、このサービスを享受する権利=困った時には「ジャッジによる判断」というサービスを受ける権利があります。なので、ゲーム中に困ったことがあれば遠慮せずにジャッジを呼びましょう。


また、ゲーム中でない時もルール上気になることや誤りじゃないか?と思うことなどを事前に質問すれば丁寧に教えてくれることがほとんです。不安を解消して次のラウンドに臨みましょう。




3.ジャッジはいつ呼ぶべきか?どういう時に呼んでいいか?


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ここでは2つのシチュエーションについて記載します。


①いつ呼ぶべきか?


「問題が起きていることに気付き、自分たちだけで対処できないと思った時」です。相手に一声かけ、ゲームをその場で中断しジャッジを呼びましょう。自分が気付かない事柄に対し相手から声をかけられてゲームを中断する場合もあると思います。


誘発忘れやドロー忘れなど、本来意図したリソースの状況に正せる場合は相手と認識を合わせたうえで復元することもあると思いますが、不安な場合はジャッジを呼んで判断して貰う方がベターです。


②どういう時に呼んでいいか?


ゲーム中、今から自分がしようと思っているプレイに対しそれがルール上正しいかどうか・可能か不可能なのか「確認しておきたい事」があるときにジャッジを呼んで確認することができます。相手に伝わるとゲーム上不利になる情報である可能性がある場合もあると思いますので、そういう時は「席を離れて質問をしたい」と聞いて対戦相手からは慣れた場所で聞くことも可能です。ただし、ジャッジが回答できるのは質問に対しルール上可能か不可能かという点だけで、勝てるか否かなどの助言になってしまう回答はできませんのでその前提は頭に置いて聞きましょう。




4.ジャッジを呼んだら説明すべきこと


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主に以下の3点です。


・現在のターン/フェイズがいつか


・何に気付いたか/問題が発生しているか


・問題が発生してから変わったリソースについて(手札の枚数、パーマネントの数や+1カウンターの状態、ライブラリ、墓地の状況等変化したものについて説明する)


ジャッジを呼んで席に到着すると「どちらのターンでどのフェイズか、と現在の状況を教えて下さい」と確認されると思います。単純に「状況を教えて下さい」と聞かれることもあるかもしれませんが、上記の3点について主に聞きたいという解釈をしてください。


そして、自分か相手のどちらかがジャッジへ説明して下さい。説明を終えると、ジャッジが説明したプレイヤーの対戦相手にも説明内容が合っているか確認の質問をします。ここで双方の主張に相違がなければ、ルールに従ってジャッジが判断し裁定を伝え、ゲームの状況を正して再開します。


大抵の場合はこれでゲームが再開されますが、大きいトーナメント等(ヘッドジャッジとジャッジが区分されているトーナメント)では「上告」を行える場合があります。下された裁定に「正当性」が無いと思う場合、それが通常のジャッジの裁定の場合に上告してヘッドジャッジの裁定を仰ぐことが可能です。マジックのトーナメントには"一般/競技/プロ"の区分がありますが、競技より上のレベルではこういったジャッジの体制が敷かれており、不服がある場合に厳密な判断を求めることができます。


最初の裁定の際に「これは私の裁定であり、あなたには上告する権利があります」と言われる場合もありますが、不要と判断し説明されない場合もあるので、ひとまず上告できるということは覚えておきましょう。


(もちろん、最初に裁定を出したのがヘッドジャッジの場合はそれが最終判断となりそれが覆ることはありません。)


あと、大事なことですがこの際に絶対に「嘘」はつかないでください。事実だけを伝えて下さい。


ルール上自分に有利になるように話を進めよう、悪用しようなどとは考えないでください。


もし嘘の報告をしてしまい、それが明らかになった場合は罰則としてその大会からの強制棄権、その後一定期間の大会出場を禁止されたり、あまりに悪質な場合には生涯に渡りマジックのイベントへの出場を禁じられる場合もあり得ます。




5.ジャッジへの効果的な質問/確認の仕方


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「ジャッジは公平性を保つための存在で、特定のプレイヤーに対し助言はできません。」


なので、ジャッジに質問/確認をするときには「はい」か「いいえ」で回答できるように質問をすることを心がけて下さい。もう少し具体的に書くと「○○(という行為)はできますか?できませんか?」と聞くとジャッジ側も回答がしやすく進行もスムーズになります。このことは頭の隅に置いておいて頂けると嬉しいです。


ジャッジを呼ぶシチュエーションでは間違いに焦って混乱し、説明に主語が抜けたり発言が雑になってしまうこともあるかもしれませんが、状況を整理してシンプルな質問をすることを心掛けられるとゲームも落ち着いて再開できると思います。




6.時間の話


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ここで、時間の観点でいくつか捕捉したいと思います。


①延長時間について


ここまで読んできて、実際にジャッジを呼んだことがない人からすると「1試合の時間が限られているのにジャッジを呼んで時間のロスが発生したらまずくない?」と思う方がいるかもしれません。ですが、ジャッジを呼んで質問をし、ゲームを正すまでの時間については個別の延長時間が出ますので安心してジャッジを呼んでください。1分に満たないような簡単に解決できる事象は延長時間が出ないこともありますが、複雑な問題により時間を要した場合はその対戦相手との個別の試合の延長時間を設けてもらえます。なので時間が惜しいからという理由でジャッジを呼ばずに進めてしまうということは避けましょう。


 


②対戦相手の、もしくは自分のプレイが遅い場合


この事項はたまに頭を悩ませる人がいる話題かもしれません。


トーナメントの1ラウンドの時間は大抵"50分"です。その50分には、最大3ゲームを行い、合間にサイドボーディングやシャッフル等の準備時間を含んでいます。マジックは適切にプレイすれば1ゲーム約10分程度で終わるゲームであり、1ターンは約1分程度で済ませられるという思想でできています。


もちろん、ゲームを大きく分けるシーンや管理するリソースが多かったり、複雑な分岐を伴う挙動を行う盤面ではその限りではありませんが、1アクションに対し毎度1分かけるような行為は好ましくなく、時には時間切れを狙う遅延行為とも捉えられる場合があります。そのような時間を浪費してしまっている状況ではジャッジを呼んで相談したり、ジャッジが(トーナメントの進行状況によりますが)可能な範囲で張り付いて試合が適切なペースで進められているかを見てもらうこともできる場合があります。膠着した盤面が続いて結果引き分けてしまうことは仕方ないかもしれませんが、「無駄な時間の浪費」で引き分けを招いてしまうのは非紳士的な行為です。


あと、ちょっと稀な話ですが自分のプレイが遅くなっていると思った場合に(相手に自分ばかりが時間を使ってしまって申し訳ないと思いつつ)ジャッジを呼んで張り付いてもらう事が良い場合もあるかもしれません。


(※もちろん自身の話になるので、意識して自己改善できるのがベストですし、遅すぎるプレイに対しては注意や警告の裁定が出る場合もあります)




7.おわりに


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繰り返しになりますが、マジックはルールとカードの効果に従ってゲームを適切に進める必要があるゲームです。間違いがあれば、相手と何が間違っているか共有した上で正しい状態でゲームを進めましょう。勝っても負けても、時には対戦相手と盛り上がって気持ちよくプレイしましょう。そして間違いがあった時は必ず適切な状況に正して進めましょう。


 


以上、普段はプレイヤーとして大会に出ていますがレベル1ジャッジの資格も持つ吉森がお送りしました。


マジックフェスト・横浜2019にもプレイヤー参加予定なので、もし見かけた際は多少の質問でしたらお答えできるかもしれませんので、お気軽にお声がけください。



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