0.開始フェイズ
こんにちは、BIGsの簗瀬 要です。
いよいよ、今週金曜日(1/25)に『ラヴニカの献身』が発売されますね!
そうです、ついにスタンダードですべてのショックランドが揃うんです!
もう、《神聖なる泉》の代わりに《曲がりくねる川》を使う必要ありません!
チェックランドと組み合わせて16:16:16の夢のマナベースもできます!
土地が増えるといろんなデッキが作れそうで楽しみですね。
さて、今回は『ラヴニカの献身』で新規に作れそうなアーキタイプ、既存のデッキで強化できそうなアーキタイプをいくつかご紹介したいと思います。
最後までよろしくお願いします~。
1.ファイアーズ?ノーファイアー? - グルールアグロ
まずはこれ。僕と同じインベイジョン時代を経験した皆が歓喜した《ヤヴィマヤの火》こと《野生の律動》から行きたいと思います。ファイアーズと言えばメルカディアン・マスクスーインベイジョン期のスタンダードを代表するビートダウンです。
左から順に唱えていくと対戦相手が何もしなければ4ターン目にライフが0になるとても強烈なビートダウンです。それで、これを現代のスタンダードに再現しようとすると以下のようになります。
流石に昔のように4枚でとはいきませんがこれでも4ターン目には相手のライフを0にできます。
訂正:《ザル=ターのゴブリン》がなくても《原初の飢え、ガルタ》を出すことができました!昔のように4枚で4ターン目の相手のライフを0にすることが可能です。
①1マナのマナクリーチャーが4枚しかない
昔は《ラノワールのエルフ》に加えて《極楽鳥》も1マナクリーチャーとして採用されていました。
これによりかなり高い確率で2ターン目に《ヤヴィマヤの火》を置けたのですが、現在は《ラノワールのエルフ》しかいないのでなかなか2ターン目に《野生の律動》を置けません。3ターン目にこれを置こうとしても、現代の低マナクリーチャーのスペックは当時と比べ物にならないほど向上しているので、1ターンパスするのは少し怖いです。
②《無効皮のフェロックス》
このカードをメインから入れると単純に非クリーチャー呪文を入れにくくなります。「大きなクリーチャーで押し込むから除去なんていらないじゃん!」と思うかもしれませんが、緑単アグロという前例があるように除去がないデッキというのは厳しいかなと思います。
以上の様なことから、僕は《野生の律動》を使うことを諦めて「ノーファイアー」にしてみました。(因みにノーファイアーってデッキも『メルカディアン・マスクス』ー『インベイジョン』期のスタンダードで存在したデッキだよ。知りたい人は検索してみてね!)
Sample Deck
土地
8《森/Forest》
8《山/Mountain》
4《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
4《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
クリーチャー
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《生皮収集家/Pelt Collector》
4《成長室の守護者/Growth-Chamber Guardian》
4《ザル=ターのゴブリン/Zhur-Taa Goblin》
4《グルールの呪文砕き/Gruul Spellbreaker》
4《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
4《スカルガンのヘルカイト/Skarrgan Hellkite》
スペル
4《溶岩コイル/Lava Coil》
4《争闘+壮大/Collision+Colossus》
サイドボード
4《燃えがら蔦/Cindervines》
4《ショック/Shock》
3《苦悩火/Banefire》
2《ビビアン・リード/Vivien Reid》
2《反逆の行動/Act of Treason》
序盤は軽いクリーチャーで地上からビートして、後半は《再燃するフェニックス》と《スカルガンのヘルカイト》で空から押し込む形です。
《争闘+壮大》はこのプランを支えてくれるベストなスペルで、地上のクリーチャーにトランプを付けることでダメージを稼ぎ、厄介な《黎明をもたらす者ライラ》や《破滅を囁くもの》を叩き落としてくれます。《巨大化》系スペルの弱点として除去に弱いというのがありますが、《グルールの呪文砕き》などに使うとその心配もありません。
もう一枚のスペルである《溶岩コイル》ですが、オルゾフの死後を持ったクリーチャーが増えたこともあり、今後さらに需要の高まるスペルになりそうです。これをスムースに運用したいがために《無効皮のフェロックス》を抜いたといっても過言ではありません。
クリーチャーに関しては概ね説明の要らない強いものばかりです。《生皮収集家》もこのデッキで使うと最大5/5まで大きくなるので《ラノワールのエルフ》と並んで1ターン目に出したいクリーチャーです。また《ザル=ターのゴブリン》と組み合わせると2ターン目にいきなり4点を与えることができるのも魅力的です。新しいカードである《スカルガンのヘルカイト》は《栄光をもたらすもの》ほど強くありませんが、コントロールにはパワー4の速攻のアタッカーになり、アグロには2点ダメージを振り分けるフィニッシャーになり、状況に応じて使い分けられる器用なクリーチャーです。
サイドボードの《燃えがら蔦》、《苦悩火》はコントロール、《ショック》はこのデッキよりも早いアグロ、《反逆の行動》は同系や大きいクリーチャーが出てくるデッキ用のカードです。
《燃えがら蔦》はよくできたカードで、この手のデッキで《帰化》系のカードをサイドインする際、「お目当てのエンチャントがなかなか出てこないで結局無駄牌になって負けた」といったことが往々にしてあるのですが、このカードであればダメージソースとして機能してくれるので無駄になりません。
ゴルガリミッドレンジでよく見かけた《ビビアン・リード》は対置物、対飛行、対持久戦とサイドイン率の多いカードになりそうです。
他のギルドと比べて頭一つ抜けていると思うのがグルールだと思っています。カードも豊富なので組み方もいろいろあるかと思います。もしかしたら僕が気にしていることが杞憂に終わり、《野生の律動》がメインで活躍するかもれませんね。
2.偽物じゃなく本物! - エスパーコントロール
もう一枚歓喜したカードと言えばこれ。
こちらは偽物(現代版アレンジ)ではなく本物の《吸収》が帰ってきました!カウンターと3点ゲインというとてもシンプルな組み合わせですが、とにかくこれが強い!アゾリウスとオルゾフの両方のギルドのカードが出るので、早速エスパーコントロールを作ってみましょう!
Sample Deck
土地
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《湿った墓/Watery Grave》
4《神無き祭殿/Godless Shrine》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
4《孤立した礼拝堂/Isolated Chapel》
1《平地/Plains》
1《沼/Swamp》
クリーチャー
1《変遷の龍、クロミウム/Chromium, the Mutable》
スペル
4《選択/Opt》
4《思考消去/Thought Erasure》
3《喪心/Cast Down》
2《中略/Syncopate》
4《吸収/Absorb》
4《屈辱/Mortify》
3《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》
3《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
2《薬術師の眼識/Chemister's Insight》
4《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
サイドボード
4《正気泥棒/Thief of Sanity》
3《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》
2《渇望の時/Moment of Craving》
2《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium》
2《否認/Negate》
1《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
1《天上の赦免/Ethereal Absolution》
強烈な色拘束ですが、ショックランド12枚とチェックランド12枚で強引に回していきます。《選択》の占術や《思考消去》の諜報を利用しながら必要な土地を集めていきます。ショックランド12枚なのである程度ライフを支払う必要があると思いますが、《吸収》は貴重なライフゲインとして活躍します。
このデッキでダメージを与えるカードは《変遷の龍、クロミウム》しか入っていませんが、実際のフィニッシャーは《ドミナリアの英雄、テフェリー》です。このプレインズウォーカーを安全に着地させ、維持すれば自然と勝利が見えてきます。
除去の選択がこのデッキを考える上で一番難しいところです。メインはグルールアグロに効きそうなカードを選んでみました。《喪心》や《屈辱》はグルールの様な緑のクリーチャーのサイズで攻めてくるデッキには強いですが、《アダントの先兵》や《ベナリア史》を擁するボロスウィニーには《渇望の時》や《肉儀場の叫び》のほうが強いです。また、ゴルガリミッドレンジのようなクリーチャーでアドバンテージを稼いでくるデッキに対しては単体除去があまり効果的ではなくカウンターや《最古再誕》のようなアドバンテージを稼げる除去のほうが適しています。
上記にあげたようなカードすべてにメインから対処しようとするとメインデッキがパンクしてしまいます。
適度なところで見切りをつけて後はサイドボードで対策するのも大事です。
サイドボードの《聖堂の鐘憑き》は赤単やボロスウィニー用のカードで、小型のクリーチャーで20点のライフを素早く削ろうとするデッキに、ライフゲイン+手札破壊+3/4はかなり効果的です。白白黒黒という色拘束が強いカードですが、それに見合うリターンがあります。
《天上の赦免》はセレズニアトークンのようなタフネスの低いトークンを並べるデッキには1枚で勝てるくらいのパワーカードなので、エスパーコントロールであれば1枚くらいサイドに忍ばせておきたいカードです。
《吸収》を使いたいがために組んだエスパーコントロールですが、どんなデッキがあるかわからない環境初期はコントロールを作るのは難しいですね。この形から環境にあるデッキに合わせてまだまだブラッシュアップしていく必要がありそうです。
3.どうなる、前環境の強者 - ゴルガリミッドレンジ
ここからは既存のデッキの強化について書いていきたいと思います。まずはゴルガリミッドレンジから。
カラデシューアモンケット期のスタンダードに比べていろいろなデッキが活躍したラヴニカのギルド期のスタンダードですが、「一番強いデッキは何か?」と言われたらやはりゴルガリミッドレンジだったのではないでしょうか。《翡翠光のレインジャー》に代表される探検持ちクリーチャーによるアドバンテージ、《野茂み歩き》によるライフゲイン、《殺戮の暴君》のような強力なフィニッシャー、それらを探し出す強力なプレインズウォーカー《ビビアン・リード》、豊富なクリーチャー除去、置物への柔軟な対応、サイドボードからの《強迫》...と、書き出したらきりがないくらいスタンダードでの強い要素が詰まったデッキでした。さて、そんなゴルガリミッドレンジは今後どうなるのでしょうか?これだけ強い要素が詰まっていてそう簡単には居なくなるとは思えません。
Sample Deck
土地
8《森/Forest》
6《沼/Swamp》
4《草むした墓/Overgrown Tomb》
4《森林の墓地/Woodland Cemetery》
1《愚蒙の記念像/Memorial to Folly》
1《探知の塔/Detection Tower》
クリーチャー
4《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》
3《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》
1《探求者の従者/Seekers' Squire》
4《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》
2《真夜中の死神/Midnight Reaper》
3《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
3《生体性軟泥/Biogenic Ooze》
スペル
2《喪心/Cast Down》
4《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
3《ビビアン・リード/Vivien Reid》
3《採取+最終/Find+Finality》
サイドボード
4《強迫/Duress》
2《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》
2《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium》
2《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
2《疫病造り師/Plaguecrafter》
1《真夜中の死神/Midnight Reaper》
2《破滅を囁くもの/Doom Whisperer》
そもそも『ラヴニカの献身』にゴルガリのカードは入っていないので大幅な強化はされなさそうですが、《生体性軟泥》、《肉儀場の叫び》はこのデッキに入れることを検討できそうなカードです。《生体性軟泥》の枠は元々《殺戮の暴君》が入っていたところでしたが、《殺戮の暴君》自体は呪禁と打ち消されないが機能する相手にはとても強いカードでした。しかしそれがあまり機能しない、例えば赤単やボロスウィニーにはあまり強いカードではありませんでした。《生体性軟泥》はそういった相手にも強いカードで、マナさえ支払えばどんどん盤面を圧倒していき、最終的には相手を上回る数のクリーチャーを展開することができます。また、赤単やボロスウィニーに限らずクリーチャーを複数出せる能力は同系やコントロールにも強く、最終的にひっくり返せない盤面を作ることを目指すこのデッキにとてもマッチしたカードだと思います。
《肉儀場の叫び》と《黄金の死》はどちらがいいかは一長一短ですが、《追われる証人》や死後持ちのクリーチャーをきれいさっぱり倒せる分、《肉儀場の叫び》のほうが優れていると思います。
他のカードの選択に関しては、グルールを意識して《貪欲なチュパカブラ》と《ヴラスカの侮辱》を多めにしてみました。後は前の環境からそんなに大きく変わっていないオーソドックスなゴルガリミッドレンジです。一応、グルールとラクドスが出たのでジャンドにすることもできますが、グルールとラクドスは攻撃的なカードが多く、ゲームをゆっくりと進めていくこのデッキとはあまりマッチしません。
デッキの安定感、サイドボードの選択肢が広いデッキなのでラヴニカの献身後も活躍するデッキになるのではないでしょうか。
4.既存のデッキで一番恩恵を受けたアーキタイプ ー ターボフォグ
全然ラヴニカのギルドに関係ない話なんですけどね、僕の勤め先にターボフォグが大好きな人がいるんですよ。一応、本人のプライバシーを守るために「Aさん(仮称)」としておきましょうか。そのAさん(仮称)の話がいつも長くて長くて...
Aさん(仮称)「カナ師匠、カナ師匠(←僕のこと)!今週のPPTQは何使うんですか?」
僕「BG(←ゴルガリミッドレンジのこと)っすかねぇ」
Aさん(仮称)「いいデッキがあるんですよ~」
僕「(どうせターボフォグでしょう~、でもまあ一応先輩だし)どんなデッキですか?(営業スマイル)」
Aさん(仮称)「ターボフォグって言うんですよ~」
僕「へえ~、でも《運命のきずな》持ってないしなぁ(←あんまりターボフォグに興味ないオーラをやんわりと出しながら)」
Aさん(仮称)「いや~、でもですねぇ、最近ゴルガリのプレインズウォーカーも減っていてですねぇ、メインでエンチャントも割られづらくてですねぇ、.....................(以下早口で延々とターボフォグの良さを語られる)」
僕「そ、そうですねぇ(月末で忙しいんだけど!(怒)早く終わって><)」
なんだか仕事の愚痴っぽくなってしまいましたね(笑)
そんな、Aさん(仮称)にいくらデッキの良さを語られても全く使う気にならなかったターボフォグですが、この度大幅に強化されました!
Sample Deck
土地
4《繁殖池/Breeding Pool》
4《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
4《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
2《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
2《寺院の庭/Temple Garden》
4《森/Forest》
1《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
スペル
4《航路の作成/Chart a Course》
4《成長のらせん/Growth Spiral》
4《根の罠/Root Snare》
4《アズカンタの探索/Search for Azcanta》
2《内省のための小休止/Pause for Reflection》
4《荒野の再生/Wilderness Reclamation》
3《薬術師の眼識/Chemister's Insight》
2《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
4《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
4《運命のきずな/Nexus of Fate》
サイドボード
2《神秘の考古学者/Mystic Archaeologist》
3《否認/Negate》
4《秋の騎士/Knight of Autumn》
3《生体性軟泥/Biogenic Ooze》
3《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》
この《成長のらせん》と《荒野の再生》のおかげで圧倒的に無限ターンに入るスピードが上がりました!既にMTG Arenaでその理不尽さを味わった方も多いかと思いますが、《荒野の再生》を置かれて返ってきたターンが実質自分の最後のターンになると言っても過言ではありません。《荒野の再生》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》の効果で《水没遺跡、アズカンタ》が何度も起動されほぼ確実に毎ターン《運命のきずな》が手に入るようになります。
ここまでメインが理不尽に強いと、どのデッキもサイドボードからある程度の対策カードを入れてきます。基本的にターボフォグは恒久的にアドバンテージを取る《ドミナリアの英雄、テフェリー》や《アズカンタの探索》のようなカードを叩かれると一気に苦しくなるので、対戦相手もそれらを破壊できるカードをサイドインしてきます。そうなるとターボフォグ側もサイドボードからは無限ターンに頼らない方法で戦う必要があります。《生体性軟泥》と《殺戮の暴君》は単体でフィニッシャーになるカードであり、《生体性軟泥》はクリーチャーデッキに、《殺戮の暴君》はコントロールにサイドインすることで無限ターンに頼らない勝ち手段になってくれます。
流石にこれくらい強化されるとAさん(仮称)にいくら語られても興味がなかった僕でも使ってみようという気になってきますね。ラヴニカの献身を代表するコンボデッキとして環境の最後まで活躍しそうなデッキです。
5.ターボフォグに天罰を! - 青単テンポ
長々とターボフォグのいいところを語るAさん(仮称)ですが、メインから絶望的な相性のデッキがあると言います(一応話はちゃんと聞いているんですよ!)。それが青単テンポです。コンボデッキであるターボフォグに対してメインから早いクロックと的確にコンボパーツをカウンターできる青単テンポはまさに天敵のようです。
Sample Deck
土地
20《島/Island》
クリーチャー
4《霧まといの川守り/Mist-Cloaked Herald》
4《セイレーンの嵐鎮め/Siren Stormtamer》
4《マーフォークのペテン師/Merfolk Trickster》
4《戦凧の匪賊/Warkite Marauder》
4《大嵐のジン/Tempest Djinn》
スペル
4《潜水/Dive Down》
4《選択/Opt》
4《執着的探訪/Curious Obsession》
2《呪文貫き/Spell Pierce》
2《本質の把捉/Essence Capture》
4《魔術師の反駁/Wizard's Retort》
サイドボード
2《呪文貫き/Spell Pierce》
3《波濤牝馬/Surge Mare》
2《幻惑の旋律/Entrancing Melody》
2《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2《異形化するワンド/Transmogrifying Wand》
2《排斥する魔道士/Exclusion Mage》
2《睡眠/Sleep》
青単だけあって入りそうな新しいカードはないのですが、《本質の把捉》はこのデッキでは実質《本質の散乱》の上位互換なので入りそうです。
《プテラマンダー》は何となく入りそうですが、このデッキのスペルの大半はリアクションスペルなのでなかなか墓地にスペルがたまらず、少ないマナで順応することはできません。《予見のスフィンクス》も土地の少ないこのデッキには良さそうですが、なるべくマナを構えながらクリーチャーを出したいこのデッキで4マナは重く、他のクリーチャーを抜いてまで初手のボーナスを得たいとは思いません。
逆に環境によってはワンチャンありそうなのがこの2枚で、どちらも瞬速を持っておりクロックパーミッションであるこのデッキの動きにマッチしているカードです。
ゴルガリミッドレンジやエスパーコントロールに対しても強い青単テンポですが、カードパワーが全体的に低くプレイングの難しいデッキになるためあまり使用者は多くありません。しかしプロツアーラヴニカのギルドではスタンダード部門で全勝したり、ガブリエル・ナシフ選手が使ってグランプリで準優勝したりとダークホース感の強いデッキであり、対策を怠っているとその隙間を縫うように勝ち進んでいくデッキです。ゴルガリミッドレンジが大好きな僕としてはあまり流行ってほしくないデッキであるのが本音ですが、ラヴニカの献身後もまだまだ警戒すべきデッキになるかと思います
6.最終フェイズ
さて、今回の新スタンダード Check it out!はいかがだったでしょうか?全ギルドが揃ったので、これからまだまだ新しいデッキが開発されていくかもしれません。既存のアーキタイプで今回紹介しきれなかったデッキでも強化されるものもたくさんあります。プレリリースパーティーも終わっていよいよ今週末から『ラヴニカの献身』のカードが使えるようになりますが、少しでも皆さんのデッキの参考になれば幸いです。
それではまた、お会いしましょう!バイバイ!
簗瀬 要
マジック:ザ・ギャザリング『ラヴニカの献身』Bigweb特設サイト