◆はじめに
どうも皆さんこんにちは!BIGsのデカナベです!
10/12・13に静岡県のツインメッセ静岡で開催されたチャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド1に参加してきました!
「静岡で最後に開催された大型イベントって旧制グランプリ!?」ってくらいには久しぶりの静岡(個人的には)。
開催場所が発表されてからは静岡おでんや生しらすに思いをはせる日々でした。うーん、食べたい!
今回のファイナル権利はプレイヤーズコンベンション愛知2024 リバウンドスタンダード Supported by 楽天ブックス 優勝の副賞として5月に手に入れていたので、時間をたっぷり使ってパイオニアの調整をすることができそうです!
・・・と思いきや「8月『ブルームバロウ』発売!」「禁止改訂で《アマリア・べナヴィデス・アギーレ》と《傲慢な血王、ソリン》が禁止!!」「9月『ダスクモーン:戦慄の館』発売!!!」と新セット連打と禁止改訂で毎月どころか毎週環境が変わるような激変ぶり!
息つく暇も無い新セットラッシュゥ!!!
ということで権利は早めに取れていたものの、本格的な調整は『ダスクモーン:戦慄の館』発売後の本戦2週間前に着手というのが現実でした。
・・・え!?子育てをしながら2週間でデッキを???できらぁ!!!
◆チャンピオンズカップファイナル使用デッキ
前述のとおり、新セット発売の連続で環境が激変するパイオニア環境でギリギリまでデッキは決まりませんでした。
8月の禁止改訂後すぐはボロス招集を調整していたのですが《上機嫌の解体》を引けるかどうかに勝率が影響されすぎるので本戦で使うのは難しいと判断。
いつもの調整仲間とは「いまのところ青白コントロールとラクドス果敢が頭一つ抜けている」ということで『ダスクモーン:戦慄の館』の発売を待つことに。
9月になり『ダスクモーン:戦慄の館』の全カードリストが公開されるも「まぁそこまでパイオニアに影響はないかな・・・」なんて思っていたら大間違い!
まずは《残響の力線》入りボロスの爆発力に腰を抜かしました。
各種大主で大幅強化されたエニグマも見逃せません。
そしてまさかの黒単デーモン???
青白コントロールが多いという読みでロータスコンボを練習していたのですが、習得難易度が高いのとラクドス果敢などのアグロデッキが隆盛している事もあり早々に断念。
ラクドス果敢の調整はしていたのでボロス果敢を新しく試してみるものの、やはり力線デッキ故の不安定さに納得ができず断念。
ヨーリオンデッキを使う自分を想像できなかったので藁にもすがる思いで黒単デーモンを回してみるとまさかの好感触。
MOチャレンジでTOP8に入っていたリストをコピーして回してみるとMOリーグでは毎回勝ち越す事ができました。
よくわからないまま自信もついてきたので10月5日のMOチャレンジに出てみたところ、TOP8に入賞することができました!
Pioneer Challenge 64 2024-10-05 6-2 7th
これはいけると思い、そこからは黒単デーモンを中心に調整を進め下のリストに。
主な変更点としては、
①《シェオルドレッドの勅令》を減らして対象を取れる除去の増量
②《墓地の侵入者》追加
となります。
①について
青白コントロールへのガードを上げるならプレインズウォーカーも除去できる《シェオルドレッドの勅令》に軍配が上がるのですが、ラクドス果敢戦では本当に除去したい生物を撃ち漏らすのと、ミラーマッチでは《止められぬ斬鬼》や《変わり谷》で腐る恐れがあるのでエディクトを減らしました。
代わりにミラーマッチで強い《無情な行動》と安定と信頼の《喉首狙い》を追加しました(リスト提出10分前までは《シェオルドレッドの勅令》4でした)。
《無情な行動》は《止められぬ斬鬼》から麻痺カウンターを取り除く奇襲テクがあるので増やしたい気持ちもありましたが、現実問題として《心火の英雄》や《熊野と渇苛斬の対峙》を擁する主たる仮想的のラクドス果敢へのガードが下がりすぎるので1枚に抑えることに。
②について
イゼットフェニックス対策であったりアグロ相手に生物を出しながらライフゲインができるので採用してみました(《立身+出世》もちょっとケアできたり)。
今なら《ヴェールのリリアナ》も《墓地の侵入者》にしておけばよかったなー、と思います。
まあそれは今ならの話であって、リスト提出前は青白コントロールが無視できない状況だったので仕方ないかなと。
◆チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド1 簡易レポ 参加者259人
初日8回戦
R1 イゼットフェニックス 〇
R2 アブザンパルヘリオン 〇
R3 ラクドス異形化 〇
R4 ラクドス異形化 ×
R5 緑単 〇
R6 ラクドスゴブリン ×
R7 ラクドス果敢 〇
R8 黒単デーモン 〇
6-2で二日目へ!
二日目4回戦
R9 ラクドス果敢 ×
R10 黒単デーモン 〇
R11 エニグマ 〇
R12 イゼットフェニックス(八十岡プロ)トス
9-3の11位でプロツアー権利獲得!!!やったー!!!
◆大会を振り返って
まずは八十岡プロに感謝。
3敗ラインにTOP8の目がない+この大会で得られるプロツアー権利がすでにあるということでトスしていただきました。
「どこかでもう一勝できていれば・・・」という気持ちもあるにはありますが、アブザンパルヘリオンやエニグマという不利マッチを取れているのでこれ以上は望みすぎですね。
初日は遠征の疲れや緊張もあってか、少し冷静じゃなかった部分もあったように思います(先手だからとぬるいハンドをキープしたりなど)。
2日目は体調も頭のキレも万全で、勝負所ではリスクもテイクできましたし、マリガンしてベストハンドを探す冷静さもありました。
特にリスト公開ではマリガンを厳しくしてベストハンドを探すことが大切だと思っているので、2日目はしっかりアジャストできて良かったです。
◆デッキの感想
デッキ構成としては《シェオルドレッドの勅令》をしっかり減らした事が功を奏しました。
前評判では多数と予想された青白コンも13名(5.1%)と思いのほか少数で、結果的にも当たらなかったので良い変更でした(結果論)。
それでもラクドス果敢を1つ取りこぼしてしまったので、ガードが甘かったのは反省点ですね。
《ヴェールのリリアナ》を厚めに採用した部分を軽い除去にしていればもう少し違った結果もあったと思います。
また、1-2フィニッシュが黒単デーモンミラーだった事をはじめ、TOP16に5人送り込んでいる事を考えると思ったより地力のあるデッキでした。
《不浄な別室+祭儀室》を最初見たときは「部屋ねぇ・・・」とだいぶ疑っていましたが、いざ使ってみるとデッキの背骨となる極太カードということがわかります。
名誉デーモンの《変わり谷》と合わせて使うことで、パイオニアではかなり安定して運用できます。
◆反省
調整の早い段階(といってもリスト提出の8日前とか)で個人的には黒単デーモンに好感触を持つことができて、そのまま本戦に持ち込みました。
調整仲間にも黒単デーモンを薦めたのですが「《アクロゾズの放血者》が弱い」「《鏡割りの寓話》を入れた方が強いのでは?」と総じてイマイチな反応。
当時は自分の中でもそこまで自信がなかったので「まあみんなの言うとおりそこまで強くはないのかな?」と半信半疑のまま調整を進めることにしました。
実際回し続けると「ハンデス連打からの《止められぬ斬鬼》からの《アクロゾズの放血者》という押しつけが思ったより強い」「《廃墟の地》が紛争達成や基本土地の少ないデッキに刺さったりするので色を足さない理由もしっかりある」など調整を進める中で黒単デーモンを使う理由がまとまってきました。
残念ながら今回提出したリストにたどり着いたのはデッキリスト提出の10分前で、調整仲間に黒単デーモンに関する自分の知見を全て伝える時間はありませんでした。
もう少し早く黒単デーモンの調整に着手できていたら、もしくは「とにかく回してみて!」と強く薦める自信があれば・・・とタラレバを言い出したらキリが無いのですが、今回はデッキ勝ちができた部分があったと思うだけに少し悔しいなと。
黒単デーモンを握らないにしても「ガードを上げた方がいいかも?」くらいは思わせる事ができたら良かったですね。
とは言ってもパイオニアはデッキの種類も多いですし、調整仲間もそれぞれ得意なデッキがバラバラなのでどうやってもみんなで黒単デーモンを握る世界線はなかっただろうなというのもあります。
その辺も含めて大会に向けて調整するのって難しいなーと思いつつ、今回の反省を何かしらの形で次に活かせたらいいなと思いました(ふんわり)。
◆簡易サイドボードガイド
会場で「ボクも黒単デーモンを回しているんですけど、どうやってサイドボードしてますか?」という質問をもらいました。
時間が無かったのであんまり話せませんでしたので、自分がメモして持ち込んだサイドボードガイドをここに書き出します。
・青白コントロール
OUT
4《致命的な一押し》
1《墓地の侵入者》
1《無情な行動》
IN
2《絶望招来》
2《腐食の荒馬》
2《ヴェールのリリアナ》
・ラクドス果敢
OUT
2《勢団の銀行破り》
1《ヴェールのリリアナ》
・イゼットフェニックス
OUT
1《ヴェールのリリアナ》
1《無情な行動》
1《シェオルドレッドの勅令》
3《アクロゾズの放血者》
補足:《美術家の才能》が多めに採用されていると生物が少なく《致命的な一押し》が機能しない可能性が高いのでサイドボードが足りていない可能性があります。
相手のサイドボードにプレインズウォーカーがいる場合もあるのでハンデスで《絶望招来》を通すゲームになるかも知れません(要検討)。
・ミラーマッチ
OUT
4《ドロスの魔神》
補足:《ヴェールのリリアナ》は別にそこまで強くはないのですが、《ドロスの魔神》を抜く関係で入れることになります。ミラーマッチが増えるようなら《一巻の終わり》を採用するのがオススメです。
《絶望招来》は強いように見えますが先に《止められぬ斬鬼》を出されてしまうとちょっと寂しいので2枚くらいでいいと思います(部屋に触れるのは強い)。
以上となります!
《ヴェールのリリアナ》は今の環境にはあんまり合っていないと思うので減らしていいと思います。
サイドボードに軽い除去を増やしましょう!
◆まとめ
ということで、4月に子どもが生まれて「もうプロツアーは厳しいかな・・・」なんて思っていたら今回権利を取ることができました。土下座外交(両実家)&充実した家族サービス計画でどうにかPTに参加します!!!
個人的には今回のPT権利獲得は"嬉しい"という気持ちよりも、どこか"ほっとした"という感じが強いですね。
独身時代に比べれば日々MTGに使える時間は格段に減っています。
結婚しただけでも減ったのに、子どもも生まれてさらに!?(当たり前)
仕事から帰ってきて家事して子どもを寝かせて・・・とやってるとだいたい22~24時の2時間が自分のプライベートな時間となります。
それでも木曜日のBIG MAGIC LIVEでの放送は家族の協力で続ける事ができていますし、週末もそれなりにMTGができているので恵まれていると思います。
「子どもが生まれたら流石に今までのレベルは維持できないか・・・」という周りの声もありましたし「そりゃそうだよな・・・」とどこか諦めている自分もいました。
それでも結果が出せない事を子どものせいにはしたくなかったし「子育てしながらでも最前線で戦えるぞ!」というのをみんなに見せたい気持ちもありました。
そんなこんなで、子どもが生まれて半年というところで一つ成果が出せて"ほっとした"というのが素直なところです。
限られた時間の中で取り組めることには限界がありますが、そこは色々工夫したり仲間を頼ってこれからも頑張っていきたいと思います!
自分が活躍することで「子育てしながらでも勝てるゲームなのか!」と前向きになる人が少しでもいたら嬉しいです。
就職結婚出産というタイミングでMTGから離れた人も少なくないと思います。
一段落したら・・・なんて言わずに最寄りのプレリリースに行ってみてください!
できたらプレイヤーズコンベンションに遊びに来てみてください!!
もっとできたら、ジャパンスタンダードカップや各種オープン大会に参加してみてください!!!
家庭の都合をつけるのは簡単でないのは重々承知ですが、MTGは今でも変わらず面白いですよ!!!
相変わらず最後はなんの話だかわからなくなりましたが、子育てプレイヤーが増えるとボクもまた嫁の理解を得やすいということで勧誘しちゃいました(笑)。
この記事を読んで競技MTGに興味を持ってくれた人が増えたら嬉しいです。
今後とも応援よろしくお願いします。
質問や感想があれば是非Xの方に投稿してみてください!
それではまたどこかのイベントで会いましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
◆おまけ
結局身にならなかったロータスコンボの練習ですが、良かった点もあります。
ついつい練習に熱が入って就寝時間が遅れた時など、早く寝なきゃいけないときに脳内でロータスコンボを1人回しするとすぐに眠れます。
《睡蓮の原野》を置いてゴー、《演劇の舞台》を置いて4マナ出したら《見えざる糸》で起こして、コピーしたら・・・。
《出現の根本原理》までたどり着くことはあんまりないですね。
眠れない夜にロータスの1人回し、あると思います!(初心者に限る)