こんにちは!BIGsの中道大輔です。
後編となる今回の記事もファイナルズ予選の大会参加レポ&使用デッキの紹介・雑感を伝えていきたいと思います。
10月7日に行われたファイナルズ予選はSEまで残ったものの、あっさり1没してしまいました。
反省を踏まえて早速ですが今回使用したデッキリストは下記となります。
※画像をクリックすると、MOで使用できるテキストデータをダウンロードできます。
前回、4cエネルギーを使用しましたが、ティムール同型で強いと言われている《スカラベの神》がそこまで強さを発揮せず、単純に色マナに負担を掛けているだけの存在となっていました。
前回オススメしていた《野望のカルトーシュ》も、元々アグロ系デッキには微有利な為、そこまで虐めなくても...とオーバーキル気味でした。
また、今週行われた世界選手権の結果を見ると、最終的にティムールエネルギーが優勝したものの青黒コントロールの復権が印象深かったかと思います。
単純にみんなコントロール使いそうだな~って事で、コントロールに強いティムールエネルギーの構成を目指すことにしました。
今回の元にしたのは世界選手権を優勝したウィリアム・ジェンセンのティムールエネルギー。
バランス良くこのままでも十分に戦える(調整されているのだから当然)とは思いますが、個人的な不満としては、下記のカード群が気に入りませんでした。
・《マグマのしぶき》
テンポが良く悪いカードではありませんが相手次第では1枚分の仕事をするか怪しいのでメインから入れたくないという認識です。
・《本質の散乱》
前回試してみましたがメインに採用するには《マグマのしぶき》同様に出来るだけ腐りにくいカードを使いたいです。
最初に挙げたコントロールの復権、またティムールの負け筋となる全体除去に対して無力であるため良いカードとは思えませんでした。
・《暗記+記憶》
《奔流の機械巨人》と相性良いとは言っても、4マナを構えるor消費するのはサポートカードにしては重過ぎます。
キープ基準になりにくいのもポイントです。
コントロールの全体除去の回答となり、かつ腐りにくいワガママを叶えてくれるカードがないかなーと探したところ、サイドの1枚のカードに目がいきました。
《至高の意志》
これぞ、求めていたもの!(言い過ぎ)
むしろメインから入ってないのが不思議なくらいでした。
試す時間はほとんどありませんでしたが直感を信じ、ファイナルズ予選当日となります。
今回はアメニティドリーム新宿店様のThe Finals 2017予選に参加してきました。
参加人数は42名の定員いっぱい。何人か抽選漏れしていたのが印象的でした。
R1 黒赤海賊アグロ
G1 先手 お互い1マリガン
相手が1T目《帆綱走り》。こちらの《導路の召使い》を《致命的な一押し》されるスタート。
《ならず者の精製屋》で止めようとするが《不吉な旗艦》でパワーが上がりブロック出来ず。
《つむじ風の巨匠》を出してようやくクロックが止まり、2体の飛行機械トークンで少しずつライフを削っていく。
相手の《遺跡の略奪者》が《熱烈の神ハゾレト》を捲ってライフが急激に無くなり、そのまま飛行で殴り勝ち。
サイド
in
2《チャンドラの敗北》、2《マグマのしぶき》、2 《霊気圏の収集艇》
out
2《至高の意志》、2《反逆の先導者、チャンドラ》、1《慮外な押収》、1《栄光をもたらすもの》
G2 後手 相手1マリガン
相手の《金属ミミック》《風雲船長ラネリー》の動き出しを《削剥》でラネリーを除去し、こちらは《霊気圏の収集艇》。
2枚目の《金属ミミック》が出てくるも後続の海賊が出ず、返しに《蓄霊稲妻》で退場させて、満を持して《逆毛ハイドラ》を着地させる。
相手が《霊気圏の収集艇》に除去を撃ちたいため構えて動けない間に、《逆毛ハイドラ》で殴り続けて勝ち。
R2 黒赤アグロ
2日前の吉祥寺アメニティのR2で当たった方でした。
G1 先手
《導路の召使い》は《削剥》され、《ならず者の精製屋》と《アン一門の壊し屋》が相討ちとなる展開。
《逆毛ハイドラ》が無事着地し、《つむじ風の巨匠》《牙長獣の仔》も加えて押し切って勝ち。
サイド
in
2《チャンドラの敗北》、2《マグマのしぶき》、2《霊気圏の収集艇》
out
2《至高の意志》、2《反逆の先導者、チャンドラ》、1《慮外な押収》、1《栄光をもたらすもの》
G2 後手
《戦慄の放浪者》《アン一門の壊し屋》と動かれ、《アン一門の壊し屋》を《削剥》。
《つむじ風の巨匠》《霊気圏の収集艇》で盤面を固めていく。
相手が赤マナ1つしかないため、《地揺すりのケンラ》の永遠、《栄光をもたらすもの》が出せず、こちらの生物が止まらずに勝ち。
R3 赤単アグロ
G1 先手
相手の《ボーマットの急使》《アン一門の壊し屋》を《つむじ風の巨匠》で討取る。
相手が土地3枚(無色2つ)で止まっている内に《栄光をもたらすもの》×2を走らせ勝ち。
サイド
in
2《チャンドラの敗北》、2《マグマのしぶき》、2《霊気圏の収集艇》
out
2《至高の意志》、2《反逆の先導者、チャンドラ》、1《慮外な押収》、1《栄光をもたらすもの》
G2 後手
《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》を《削剥》した返しで《暴れ回るフェロキドン》。
こちらの手札には《霊気圏の収集艇》が控えており辛い展開。
《熱烈の神ハゾレト》、2枚目の《暴れ回るフェロキドン》、《アン一門の壊し屋》と動かれてなす術なく負け。
G3 先手
相手の《損魂魔道士》には《マグマのしぶき》、こちらの《導路の召使い》には《稲妻の一撃》、相手の《暴れ回るフェロキドン》には《チャンドラの敗北》とお互い除去の撃ち合い。
その後こちらが《霊気圏の収集艇》《ならず者の精製屋》《つむじ風の巨匠》を展開し、盤面とライフを整えていく。
相手も《熱烈の神ハゾレト》《栄光をもたらすもの》で殴り合うものの、こちらの《霊気圏の収集艇》が除去されないためライフレースはこちらが有利のまま、飛行で殴り切って勝ち。
R4 青白コントロール
G1 先手
《牙長獣の仔》を育てて殴り続けるが《燻蒸》。
赤マナ2つが出ず《反逆の先導者、チャンドラ》が返しで出せないので《ならず者の精製屋》。
地道にクロック刻んでいけば何とかなるかと思いきや《魔学コンパス》が 《オラーズカの尖塔》に変身すると一転厳しい場に。
こちらの呪文も攻撃も通らず、その後の《副陽の接近》で負け。
サイド
in
4《否認》、2《奔流の機械巨人》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、1《真っ二つ》
out
4《蓄霊稲妻》、3《削剥》、1《慮外な押収》
G2 先手
《牙長獣の仔》を育て続けて、全体除去は《否認》と《至高の意志》で弾いて殴り切って勝ち
G3 後手
《牙長獣の仔》《ならず者の精製屋》の攻撃を《残骸の漂着》で流される。
増えたマナから《牙長獣の仔》《導路の召使い》を再展開。2枚目の《残骸の漂着》はカウンターするものの《燻蒸》が通ってしまいピンチ。
《オラーズカの尖塔》と《反逆の先導者、チャンドラ》指定の《魔術遠眼鏡》をどうにも出来ず、《副陽の接近》を撃たれ負け。
R5 グリクシスコントロール
G1 先手
《ならず者の精製屋》が通るが、その後の《反逆の先導者、チャンドラ》は通らず。
《つむじ風の巨匠》は除去されたものの、飛行機械トークンで少しずつライフを削っていく。
《スカラベの神》を出されたが《栄光をもたらすもの》が残りのライフを削りきって勝ち。
サイド
in
4《否認》、2《奔流の機械巨人》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、1《慮外な押収》
out
4《蓄霊稲妻》、3《削剥》、1《霊気との調和》
G2 後手
《逆毛ハイドラ》を通すものの《豪華の王、ゴンティ》を出され睨み合い。
相手の《スカラベの神》を 《慮外な押収》で奪うが《蓄霊稲妻》で除去され取り返される。
その後《スカラベの神》が無双し始めて負け。
G3 先手 1マリガン
青マナも出ず土地も2枚でストップし、早々に《スカラベの神》出てしまい負け。
この時点で2敗となってしまいますが、6回戦開始時のスタンディングでは2敗のオポトップでしたので希望持って続けることに。
R6 ティムールエネルギー
G1 後手 ダブルマリガン
《牙長獣の仔》《ならず者の精製屋》と出すものの片っ端から除去されリソースが尽き、《栄光をもたらすもの》に全て持っていかれて負け。
サイド(先手)
in
1《奔流の機械巨人》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、1《慮外な押収》
out
3 《削剥》
G2 先手
お互い《ならず者の精製屋》《逆毛ハイドラ》と展開し、こちらの《つむじ風の巨匠》の飛行機械トークンが少しずつ削っていき、最後は《栄光をもたらすもの》も加えて殴り勝ち。
サイド(後手)
in
1《奔流の機械巨人》、1《慮外な押収》
out
2《削剥》
G3 後手
《牙長獣の仔》を《本質の散乱》され、《ならず者の精製屋》には《反逆の先導者、チャンドラ》の-3能力で捌かれる。
返しに《逆毛ハイドラ》でエネルギーは7。相手はニッサを出して守りを固める。
こちらの《逆毛ハイドラ》の能力が3回使えるようになりサイズが7/6で5/5土地にチャンプブロックされる。
相手の《栄光をもたらすもの》を《至高の意志》でカウンターし、返しにこちらが《栄光をもたらすもの》。
ニッサと《反逆の先導者、チャンドラ》を落とす。
しかし、こちらのエネルギーは1のため《慮外な押収》されると負けそうだが引かれず勝ち。
なんとか勝って望みを繋ぎ、4-2ラインから一人だけ通過のようで、オポ高くてなんとか8位滑り込み~運が良いです。
SE1 グリクシスコントロール(R5で当たった方)
G1 後手 相手1マリガン
こちらの《牙長獣の仔》が全く止まらず、成長させていき1体で20点殴りきって勝ち。
サイド
in
4《否認》、2《奔流の機械巨人》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、1《慮外な押収》
out
4《蓄霊稲妻》、3《削剥》、1《霊気との調和》
G2 後手
こちらの初動《ならず者の精製屋》《つむじ風の巨匠》をカウンターで弾かれ、《奔流の機械巨人》を2連打されなす術なく負け。
G3 先手 こちらダブルマリガン、相手1マリガン
こちらは《ならず者の精製屋》×2を展開している間に、相手の土地が《竜髑髏の山頂》2枚のみでストップしてしまう。
その後土地を引き続けるも、そのまま殴り切れるかと思いきや実質のラストターンで《破滅の刻》が間に合ってしまい盤面が崩壊。
しかし、こちらの後続はカウンターに阻まれるが相手も決定打を引けず、ついに《逆毛ハイドラ》が通り対処されず勝ち。
SE2 ティムールエネルギー
G1 後手
こちらの《ならず者の精製屋》を《反逆の先導者、チャンドラ》の-3能力で除去された返しに、こちらも《反逆の先導者、チャンドラ》の+1能力で相手のチャンドラを落とす。
《栄光をもたらすもの》で忠誠度が1まで減ってしまうが、《反逆の先導者、チャンドラ》の+1能力で《つむじ風の巨匠》が捲れてブロッカーを用意。
飛行機械トークンと《削剥》を合わせて《栄光をもたらすもの》を落として盤面は有利に。
その後《牙長獣の仔》《逆毛ハイドラ》を出されるが、こちらも《逆毛ハイドラ》と飛行機械トークンで応戦。
お互いエネルギーを使い果たし盤面にはこちらの《反逆の先導者、チャンドラ》のみ。
こちらが《栄光をもたらすもの》を追加して対処されず勝ち。
サイド
in
1《奔流の機械巨人》、1《慮外な押収》
out
2《削剥》
G2 後手
相手が土地3枚で止まってしまい、こちらは《逆毛ハイドラ》《栄光をもたらすもの》が止まらず勝ち。
SE3 青白コントロール
G1 後手
初動は相手の《試練に臨むギデオン》に対して《つむじ風の巨匠》の飛行機械トークンで応戦。
《反逆の先導者、チャンドラ》も通り、《試練に臨むギデオン》を落とす事に成功。
そのまま攻撃を仕掛けていくが《残骸の漂着》で流される。
《反逆の先導者、チャンドラ》の奥義を使える状態だが《不許可》を警戒して一旦+1能力で保留したところ《排斥》で裏目。
その後《副陽の接近》を撃たれ削り切れず2回目を撃たれて負け。
サイド
in
4《否認》、2《奔流の機械巨人》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、1《真っ二つ》
out
4《蓄霊稲妻》、3《削剥》、1《慮外な押収》
G2 先手
《牙長獣の仔》《導路の召使い》で攻める《残骸の漂着》を《否認》するが返しで《燻蒸》。
とはいえ相手のライフは5、《栄光をもたらすもの》も追加してライフを削り切って勝ち。
G3 後手
《導路の召使い》が通り相手は動かず。《逆毛ハイドラ》でお伺いしてみるも流石に《不許可》。
《反逆の先導者、チャンドラ》を《否認》構えで通し、《排斥》にも《否認》を撃ち《反逆の先導者、チャンドラ》を守り通す。
忠誠度7になったので今度こそ奥義を使用。勿論《不許可》を撃つために《奔流の機械巨人》をプレイするが相手の浮きマナは1。《至高の意志》でカウンターしチャンドラの紋章を得る事に成功。
手札の《奔流の機械巨人》で《至高の意志》を撃ちプレイヤーに10点与えて勝ち。
という訳でファイナルズ予選を抜ける事が出来ました!
とはいえ8位通過も、コントロール相手には事故や引きの強さで勝てたと思いますし、非常に運が良かったと思います。
雑感
・メインの《至高の意志》
直感を信じて良かったと思えるくらい大活躍でした。
《本質の散乱》と違いクリーチャー以外にも構えられるので裏目が少なく、他のカードを探しにいく選択も出来る点はティムールというデッキに合っているように感じました。
これ以上枚数増やすと厳しいので2枚が丁度良かったと思います。
・《隠れた茂み》の不採用
代わりに《根縛りの岩山》が4枚となっていますが、余程の事が無い限りアンタップイン土地の方が精神衛生上良いため今回のマナベースは良かったと思います。
反逆の先導者、チャンドラ》《栄光をもたらすもの》が1ターン遅れてしまっては致命傷となる場面が多々ありました。
・サイドの《真っ二つ》
元は《人工物への興味》の枠でしたが、置物破壊をインする相手は主にミッドレンジかコントロールのため、ライフよりもカードアドバンテージに繋がった方が良いのではと、当日抽選漏れしたBIGs斉田君の遺言を聞いて納得して採用しています。
・ティムールエネルギー > 4cエネルギー?
正直分かりませんが現状は黒を足す程のメリットは無いように思えます。
計2回で運良くファイナルズ本戦の権利を得る事が出来ました。とりあえず一息付けたと素直に喜びます。
しかしファイナルズ予選は始まったばかりでまだまだこれからです。またPPTQと違ってファイナルズ予選は権利取得しても予選大会に出る事が出来るので、都合が合えばまた予選大会に参加するつもりです。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。何かの参考になれば幸いです。
では、次回のどこかの大会でまたお会い出来たらと思います。