0.はじめに
お久しぶりです。BIGs中道です。
前作の『兄弟戦争』のリミテッドは楽しめたでしょうか?
前回同様に新セット発売直後のシールド考察になります。
最後までお付き合い頂けたら幸いです。
全カードリストも目を通していない方はこちらもご参照ください。
1.『ファイレクシア:完全なる統一』のメカニズムを把握しよう
●毒性
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このクリーチャーから戦闘ダメージを受けたプレイヤーは
追加で毒カウンターX個を得る
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クリーチャーが持つ能力で、毒性を持つクリーチャーがいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えると
通常の戦闘ダメージに追加で毒性の数値分の毒カウンターを与えることが可能な能力です。
毒カウンターはプレイヤーが得るカウンターの一種で、毒カウンターを10個以上得たプレイヤーはゲームに敗北します。
『ファイレクシア:完全なる統一』リミテッドにおいて、ゲーム中で得た毒カウンターを減らすことができるカードは存在しませんので、
毒カウンターをなるべく得ないように注意して戦いましょう。
<毒性を持つカードの割合>
赤以外に存在して、白・黒・緑に多めの割合となります。
後述する堕落と組み合わせてデッキを組むとよいでしょう。
<毒性を持つトークンを生成するカードの割合>
※毒性を持つトークンには「ダニ」「ビースト」があります。
※上記の毒性を持つカードと重複しているカードも含みます
●堕落
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対戦相手1人が3個以上の毒カウンターを持っているかぎり~
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いずれかの対戦相手に毒カウンターが3つ以上溜まっていると追加の効果を得られる能力です。
堕落の効果としては非常に強力なものが揃っているので、達成するとしないでは大きな差があります。
毒カウンターを如何にして2個以下に抑えて戦うかが重要なポイントになりそうです。
<堕落を持つカードの割合>
赤以外に存在して、白・黒に多めの割合となります。
毒性・堕落デッキを組むのであれば白か黒を入れて組むのがよさそうです。
●ミラディンのために!
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この装備品が戦場に出たとき、赤の2/2のレベル・クリーチャー・トークンを
1体生成し、その後これをそれにつける。
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以前のセット「新ファイレクシア」で登場した「生体武器」と同様に、
装備品が戦場に出た時に2/2のクリーチャー・トークンを生成して装備品につけます。
そのため、装備品単体でクリーチャーの役割も果たしつつ、
通常の装備品同様に装備を付け替えて強化することも可能です。
その代わり、装備コストが比較的高めに設定されています。
<ミラディンのために!を持つカードの割合>
黒以外に存在して、白と赤が多めの割合となります。
装備品シナジーを持つカードは少なめなので意識し過ぎないようにしましょう。
●油カウンター
本作では多くの油カウンターを乗せるカードとそれを活用するカードが存在します。
油カウンター自体には特別な能力はありませんが様々なカードで参照したり消費されたりします。
後述するメカニズムの増殖とも相性がよいので是非活用しましょう。
<油カウンターを乗せる・活用するカードの割合>
各色に存在して、青・赤・緑に多めの割合となります。
●増殖
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望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、
その後すでにそこにあるカウンター1種類につき、そのカウンターをもう1つ与える。
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「ミラディンの傷跡」ブロックや「灯争大戦」などで登場したメカニズムです。
本セット内のみで増やせるのは「毒カウンター」「油カウンター」「破壊不能カウンター」「忠誠度カウンター」となります。
・増殖の解決時に望む数のパーマネントやプレイヤーを選びます。
この効果は対象は取りませんので護法を持つ対戦相手のパーマネントを選んでも護法は誘発しません。
・1つだけでなく複数のパーマネントやプレイヤーを選べます。
それぞれのコントロールが異なっていても問題ありません。
例:相手プレイヤーと自分がコントロールするパーマネント2つを選ぶといったことができます。
・選んだ場合、そこにあるカウンターは必ず増やします。
特定のカウンターを増やしたくない状況の場合は注意が必要です。
例:油カウンター2つ、破壊不能カウンター1つ置かれたパーマネントを選ぶと、
油カウンター3つ、破壊不能カウンター2つとなります。
<増殖を行うカードの割合>
白以外に存在して、青・黒・緑に多めの割合となります。
●その他のメカニズム
・親和(~~)
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この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしている~~1つにつき1少なくなる。
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今作は3枚の親和を持つカードが存在します。
1枚はアーティファクトを参照、2枚は装備品を参照してコストを軽減します。
・ファイレクシアマナ
完成化を持つプレインズウォーカーと、ファイレクシアマナの起動型能力を持つカードがあります。
ファイレクシアマナはマナを支払う代わりに2点のライフで支払うことが可能という意味となります。
・マナ総量が3以下
今作にはマナ総量が3以下である場合に追加効果を発揮するカードが多く存在しています。
3マナと4マナでは大きな差となることがあるので意識してもよいかもしれません。
2.色の特徴を把握しよう
今作は各色に様々な特徴がありますので把握しておきましょう
●白青
アーティファクトの数に関連したカードが多い色です。
ダニ・トークンはアーティファクトなので生成できるカードも多めに入れましょう。
●青黒
増殖を利用したカードが多い色です。
毒や油などのカウンターを増やしつつ有利に戦いましょう。
●黒赤
クリーチャーやアーティファクトが戦場から墓地に置かれるたびに誘発するカードが多い色です。
生け贄に捧げるカードも多いので、損をしないように注意しましょう。
●赤緑
油カウンターを多く扱う色です。
油カウンターを参照するカードも多いので油関連のクリーチャーは大事に扱いましょう。
●白緑
毒性を持つクリーチャーが多い色です。
毒性の数値が高めのクリーチャーやコンバットトリックを活用して堕落や毒殺を狙いましょう。
●白黒
堕落を持つカードが多い色です。
早めに堕落を達成するために攻めるデッキとなることが多そうです。
●白赤
新しいメカニズム「ミラディンのために!」の装備品を活かした色です。
装備品のサイズアップを活用して戦闘を有利に進めましょう。
●青赤
クリーチャーでない呪文や油カウンターを参照するカードが多い色です。
クリーチャーでない呪文も多く入れる必要があるので「ミラディンのために!」もうまく活用しましょう。
●青緑
増殖関連が多い色です。
毒や油などのカウンターも多く扱うのでうまく利用しましょう。
●黒緑
毒性を持つクリーチャーが多めの色です。
白緑と同様に毒殺を狙っていきましょう。
3.コンバットトリックを把握しよう
毎度おなじみですがコンバットトリックの確認となります。
要点だけでも把握しておきましょう。
※枚数が限られるレア・神話レアはここで除外しています。
※プレインズウォーカーを対象に取る文言は割愛しています。
※「あなたがコントロールする」⇒「自」に文言を省略しています。
※「カードを1枚引く」「占術を行う」「切削する」といったコンバットに直接影響の無いカードやテキストは除外しています。
※()内は条件を満たした場合に変化するコストになります。
A:親和(アーティファクト)、E:親和(装備品)
※W:白U:青B:黒R:赤G:緑S:生贄で表記しています。
W 《盲信者の確信/Zealot's Conviction》 クリーチャー1体は+1/+1修正、堕落状態なら追加で+1/+0修正と先制攻撃を得る
1W 《完成化の祈り/Compleat Devotion》 自クリーチャー1体は+2/+2修正
1W 《レジスタンス再結成/Resistance Reunited》 クリーチャー1体は+2/+2修正、装備品のついているクリーチャーは破壊不能を得る
2W(+3) 《久遠への消失/Vanish into Eternity》 土地でないパーマネント1つを追放
2W 《ダニの突撃/Charge of the Mites》 クリーチャー1体にあなたがコントロールするクリーチャーの数に等しいダメージ
3WW(-A) 《板金鎧の猛攻/Plated Onslaught》 自すべてのクリーチャーは+2/+1修正
U 《有貌体の向上/Aspirant's Ascent》 クリーチャー1体は+1/+3修正と飛行と毒性1を得る
U 《軽微なつまづき/Minor Misstep》 マナ総量が1以下の呪文1つを打ち消す
1U 《実験的占い/Experimental Augury》 増殖を行う
1U 《終焉よ来たれ/Bring the Ending》 呪文1つを2マナ支払わない限り打ち消す、堕落状態なら代わりに打ち消す
1U 《血清の罠/Serum Snare》 土地でないパーマネント1つを手札に戻す、そのパーマネントのマナ総量が3以下なら追加で増殖を行う
2U 《金属のうろつくもの/Chrome Prowler》 瞬速 3/2 戦場に出たとき対戦相手のクリーチャー1体をタップ
1UU 《不完全を拒絶せよ/Reject Imperfection》 呪文1つを打ち消す、その呪文のマナ総量が3以下なら追加で増殖を行う
B 《ドロスの囁き/Whisper of the Dross》 クリーチャー1体は-1/-1修正、増殖を行う
1B 《苦痛ある選定/Anoint with Affliction》 クリーチャー1体をマナ総量が3以下なら追放する,堕落状態なら代わりにそのクリーチャーを追放する
1B 《シェオルドレッドの勅令/Sheoldred's Edict》 トークンでないクリーチャー1体生け贄 or クリーチャー・トークン1体生け贄
1B 《不死性の提供/Offer Immortality》 クリーチャー1体は接死と破壊不能を得る
2B 《ヴラスカの堕落/Vraska's Fall》 クリーチャー1体を生け贄
R 《呪い金の斬撃/Hexgold Slash》 クリーチャー1体に2点ダメージ、それが毒性を持つなら代わりに4点ダメージ
1R 《猛火の最高潮/Blazing Crescendo》 クリーチャー1体は+3/+1修正
1R 《肉体からの解放/Free from Flesh》 クリーチャー1体は+2/+2修正、油カウンター2つ置く
2R(-E) 《一斉蜂起/Rebel Salvo》 クリーチャー1体に5点ダメージ、そのパーマネントは破壊不能を失う
2R 《電位の負荷/Volt Charge》 好きな対象に3点ダメージ、増殖を行う
XG 《タイヴァーの抵抗/Tyvar's Stand》 クリーチャー1体は+X/+X修正と呪禁と破壊不能を得る。
1G 《剛力化/Titanic Growth》 クリーチャー1体は+4/+4修正
1G 《伝染する一噛み/Infectious Bite》 相手クリーチャー1体に自クリーチャー1体のパワーに等しいダメージ
2G 《迷宮の外套/Maze's Mantle》 クリーチャー1体は+2/+2修正、毒性を持つなら呪禁
4.デッキを組もう
デッキを組むにあたっての注意事項は過去の記事でも触れていますのでそちらもご参考ください。
STEP1.レアを確認しよう
シールドは6枚(Foil等は例外)のレアが出現します。
特に神話レアは通常よりも強めに設定されていることが多いので引けたらラッキーです。
ただし、「レアがあるからこの色で確定」ということは止めておきましょう。
この時点では、基準として見ておくだけにしておきます。
その色でデッキが組めるかどうかを次のステップで確認します。
STEP2.使う色を確認しよう
次に、色毎に何があるか確認するために分別します。
1.色ごとで分別
2.クリーチャー or 非クリーチャーで分別
3.マナコスト順に並べる
4.プレイアブル or アンプレイアブルで分別
使うに値しないカード(アンプレイアブル)について補足しますと、
デッキを組む際にすべてのカードを見ていると大変です。
そのため少しでも量を減らした方が効率良くデッキが組めると思います。
では、アンプレイアブルなカードとは具体的にどのようなカードでしょうか?
下記のようなカードはシールドの構築段階では除外しています。
・効果が薄かったり、役割が狭いカード
《軽微なつまづき》《強迫》など
※特定の相手や場面では強いが、それ以外では無駄カードになってしまう系のカードです。
・盤面に影響しない
《万難を排して》《発展の源》《球層の拡大》など
※単体では効果が発揮しないカードについても避けた方がよいでしょう
・極端にコストがかかる
《タミヨウの記録》《残虐の陰皇》《胎嚢》など
※プレイ出来れば強いのですが、唱えるコストや起動コストが重くて活用するまでに時間のかかるカードが該当します。
最終的に1~2枚の採用は検討しますが多くは入らないので構築の初期段階では一旦除外します。
STEP3.使用する色を決めよう
ここまで種類分けしましたら、使いたいカードをピックアップします。
ピックアップしたカード枚数の多い色が、使う色になると思います。
下記は、各色3枚ずつコモン・アンコモンをピックアップしてみました。
それ以外にも強そうなカードはあるので参考程度にどうぞ。
白・コモン
《信念堅い決闘者/Duelist of Deep Faith》
《聖堂の導き手/Basilica Shepherd》
《次元の撹乱/Planar Disruption》
白・アンコモン
《顎骨の決闘者/Jawbone Duelist》
《磁器の盲信者/Porcelain Zealot》
《骨化/Ossification》
青・コモン
《水銀の魚捕り/Quicksilver Fisher》
《終焉よ来たれ/Bring the Ending》
《眩惑の妙薬/Mesmerizing Dose》
青・アンコモン
《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
《底引き漁のドレイク/Trawler Drake》
《アンクタスの改良者/Unctus's Retrofitter》
黒・コモン
《伝染させる吸血者/Pestilent Syphoner》
《有刺巣主/Stinging Hivemaster》
《苦痛ある選定/Anoint with Affliction》
黒・アンコモン
《屍賊起こしの聖騎士/Nimraiser Paladin》
《再誕槽/Vat of Rebirth》
《胆液まみれ/Drown in Ichor》
赤・コモン
《呪い金の斬撃/Hexgold Slash》
《電位の負荷/Volt Charge》
《危険な爆風/Hazardous Blast》
赤・アンコモン
《ウラブラスクの選定師/Urabrask's Anointer》
《逆巻く貯蔵器/Churning Reservoir》
《一斉蜂起/Rebel Salvo》
緑・コモン
《伝染病のヴォラック/Contagious Vorrac》
《非道なティラナックス/Tyrranax Atrocity》
《無情な捕食/Ruthless Predation》
緑・アンコモン
《硬化した屑鉄喰らい/Armored Scrapgorger》
《猛毒の非道者/Venomous Brutalizer》
《有毒の突撃/Noxious Assault》
STEP4.仮デッキを組んでみましょう
ピックアップが完了したら、仮で色を決めてデッキを組んでみましょう。
勿論、いきなり実際に使用するデッキが完成することは稀です。
組み合わせを何通りも検討して納得できるデッキを組みましょう。
STEP4~STEP7までを繰り返し行って最終的にデッキが完成します。
STEP5.色の追加を検討しよう(タッチカラー)
シールドにおいて、通常は2色でデッキを組むのがオーソドックスですが、
色を追加することで本来使用できなかった強いカードを使うことが可能になります。
当然、色を足すと本来使えるはずだったメインカラーの土地の枚数が減るため土地枚数や色バランス辺りを考慮しなければなりません。
また、理論上バランスは取れていても引きの偏りなどで色マナ事故は起きやすくなります。
絶対にタッチしてでも使いたいカードがある、もしくはタッチでもしないとデッキが弱い。
という場合以外は避けた方がよいでしょう。
今作はコモンに2色土地がないため基本的に2色で組むのが理想ですが、
緑がメインカラーであれば《渇き根》《硬化した屑鉄喰らい》といった色マナサポートもありますし、
無色にも《砂丘動かし》《予言のプリズム》《ファイレクシアの大地図》があるため
これらがカードプールにあるなら3色以上を視野に入れてみましょう。
例)黒t赤
黒単色:6~8枚
赤単色:4~6枚
アーティファクト:6~8枚
多色:1~2枚
タッチを検討する場合、下記のような条件に当てはまるようにしてください。
・タッチするカードは多くても2~3枚まで
タッチするカードが多いのであればメインカラーの変更を検討しましょう
・タッチするカードはシングルシンボルであること
タッチカラーのダブルシンボルをプレイすることは容易ではありません
・序盤用のカードではないこと
タッチするカードは基本的序盤はプレイできませんので
中盤から後半にかけてプレイして価値のあるカードにしましょう
タッチする枚数で変わりますが、土地枚数は下記のような構成を目安にしてください。
メインカラーの土地枚数を8枚以下に変更してしまうと序盤の色事故にも繋がりますのでなるべく避けましょう。
メインカラー:9枚
サブカラー:6~8枚
タッチカラー:1~2枚
計17~18枚
STEP6.ゲームに勝つプランを把握する
使いたいカードも色も決めたら、このデッキはどうやって勝つのかを予測します。
また、デッキの方向性に合わせて採用するカードも変動します。
白や赤なら序盤からクリーチャーを展開して、除去や強化呪文で攻めるプランもよいですし、
緑なら中盤以降にサイズの大きいクリーチャーで攻めるのもよいでしょう
勝ち手段は何でもよいですが、勝ち手段が明確になっていないデッキは止めた方が無難です。
勝つプランが見えないのであれば、デッキの組み換えを検討しましょう。
STEP7.バランスを確認しましょう
最後に、全体のバランスが問題ないか確認を行います。
デッキがしっかり回るか最終確認しましょう。
・クリーチャーが少な過ぎではないか
クリーチャーは少し多めに入れた方が無難です。
目安として15枚前後は入れるようにしましょう。
・マナコストは軽過ぎ or 重過ぎないか
理想として「2マナ→3マナ→4マナ」とクリーチャーや呪文をプレイできるようにデッキを組みましょう。
また、マナコストが偏り過ぎてないか確認しましょう。
・デッキの色が偏っていないか
サブカラーにダブルシンボル以上のカードが多い場合は、土地バランスや採用枚数を見直した方がよいでしょう。
デッキのカード比率例
クリーチャー:13~17枚前後
非クリーチャー:6~10枚前後
土地:16~18枚
クリーチャーのマナコスト例
1マナ:0~2枚
2マナ:3~5枚
3マナ:3~5枚
4マナ:3~5枚
5マナ:2~4枚
6マナ以上:0~2枚
5.その他
・先手・後手どっちがいい?
シールド戦はドラフトと異なりマナカーブ通りに動けることはそこまで多くありませんが、
序盤にクリーチャーの展開が遅れるとそのまま押し切られることも多々あります。
本セットは毒性・堕落といった攻める側で強い能力が多いため、
特別なことがない限り先手を選びましょう。
・2ターン目にクリーチャーを意識する
今作に限った話ではありませんが、リミテッドは大体2ターン目辺りからクリーチャーを展開して攻撃を仕掛けることが多いです。
1マナクリーチャーはパワー1が多いため活躍の機会が少ないですが、2マナクリーチャーの多くはパワー2~3なので中盤以降でも活躍できる可能性があります。
そのため、先手は2ターン目にクリーチャーを出すので、後手は守るためにも2ターン目までにはクリーチャーを出して守る必要があります。
除去呪文で対応してもよいですが、除去呪文は今後出てくるであろう大型クリーチャーやボムカードに取っておく方が望ましいので、基本的には序盤戦はクリーチャーやコンバットトリックの応酬となります。
今作は毒性を持つ低マナクリーチャーが多く、序盤からダメージを受けると毒カウンター3つ以上の堕落が達成してしまいます。
また、毒カウンター2つまでなら安全という訳でもなく、増殖などのクリーチャー以外で毒カウンターを増やす方法もあるので
・全体除去について
1枚のカードで複数のクリーチャーを対処できるカードはとても強力で戦況を大きく変える程に強力です。
手札を使い切ってクリーチャーを戦場に出したら全体除去で負けたということが起きないように注意しましょう。
今作では以下のカードに遭遇する可能性があるので、相手の色や状況を判断して警戒しましょう。
タフネス1を一掃するカード2種類ありますのでタフネス1を並べる場合、被害が大きくならないようケアしましょう。
《永遠の放浪者/The Eternal Wanderer》
《白の太陽の黄昏/White Sun's Twilight》
《危険な爆風/Hazardous Blast》
《燃えがら斬りの荒廃者/Cinderslash Ravager》
《金線の酒杯/The Filigree Sylex》
・「解呪」系について
毎回議題となるエンチャントやアーティファクトに触れる手段をメインデッキに入れるかです。
今作の「解呪」系呪文は以下のとおりです。
※バウンス、カウンター系は除外しています。
<<アーティファクト対策>>
《別館の歩哨/Annex Sentry》
《次元の撹乱/Planar Disruption》
《上機嫌の解体/Gleeful Demolition》
《爆片投げ/Shrapnel Slinger》
《赤の太陽の黄昏/Red Sun's Twilight》
《溶鉄の咎め/Molten Rebuke》※装備品のみ
<<エンチャント対策>>
《グリッサ・サンスレイヤー/Glissa Sunslayer》
《無形の処刑者、ケイヤ/Kaya, Intangible Slayer》
<<両方への対策>>
《久遠への消失/Vanish into Eternity》
《腐れ花/Cankerbloom》
《人喰い梢/Carnivorous Canopy》
《向上した精霊信者、ニッサ/Nissa, Ascended Animist》
《迷宮壊し、ミグロズ/Migloz, Maze Crusher》
《金線の酒杯/The Filigree Sylex》
今作はエンチャントよりもアーティファクトが多めとなっています。
特に白青と白赤がアーティファクト関連のアーキタイプなので、
サイド後はアーティファクト対策を増やすのがよさそうです。
※オーラはエンチャントとは別でカウントしています。
※装備品はアーティファクトとは別でカウントしています。
※能力や効果で生成されるアーティファクト・トークンなどはカウントしていません。
・カードのテキストはよく読みましょう
新セット発売後に必ず起こるのが、カードの認識間違いです。
最初の内はカードの効果をよく確認するようにしましょう。
・インスタントだと思っていたら実はソーサリーだった。
起動型能力がソーサリータイミングでしか起動できないカードもありますので注意しましょう。
《万難を排して/Against All Odds》
《滅殺の眼差し/Annihilating Glare》
《人喰い梢/Carnivorous Canopy》
《無情な捕食/Ruthless Predation》
・飛行持ちで攻撃したら、到達を持っているクリーチャーを見逃していた。
《レジスタンスの空番/Resistance Skywarden》
《銅の足長虫/Copper Longlegs》
《空鎌の飲み込むもの/Skyscythe Engulfer》
《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル/Zopandrel, Hunger Dominus》
・思い込みで違う効果だと勘違いしていた。
《万難を排して/Against All Odds》
両方のモードも対象を取っていますので、墓地のカードを戻して、その戻したカードを追放するということは出来ません。
《別館の歩哨/Annex Sentry》
書いてあるとおりですが3マナ以下のアーティファクトかクリーチャーしか追放できません。
また戦場を離れるまで追放するなので能力解決前に《別館の歩哨》が戦場を離れた場合は解決時に何も起きません。
トークンを対象に追放されそうになった場合には覚えておきましょう。
《永遠の放浪者/The Eternal Wanderer》
-4で選ぶのは、放浪者をコントロールしている側が選びます。
相手は一番弱いクリーチャーを、こちらは一番強いクリーチャーを残しましょう。
《呪い金の浮遊翼/Hexgold Hoverwings》
装備品がついているあなたのクリーチャーはすべて+1/+0修正します。
この装備品がついていなくても機能します。
《教化案内人/Indoctrination Attendant》
戻すカードは能力の解決時に選びますので解決時に対応して何かすることは出来ません。
何かするのであれば能力の解決前に対応が必要です。
また、能力解決時にあえて戻さないことも選べます。
《レジスタンス再結成/Resistance Reunited》
破壊不能を持つのは対象を取ったクリーチャーではなく装備品がついているクリーチャーになります。
《青の太陽の黄昏/Blue Sun's Twilight》
このシリーズ全般ですが、4マナクリーチャーを対象にⅩ=5以上で唱えることが可能です。
《マルカトールの監視者/Malcator's Watcher》
カードを引けるのは死亡したときです。戦場に出たときではないので勘違いしないようにしましょう。
《残虐の陰皇/Cruel Grimnarch》
手札を捨てさせるのは強制です。
手札を捨てたくないので4点ライフを得させることは選べません。
《槽の出現/Vat Emergence》
相手の墓地のクリーチャーも対象に取れます。
《硬化した屑鉄喰らい/Armored Scrapgorger》
墓地のカードを追放できないと油カウンターは置かれません。
《有毒の突撃/Noxious Assault》
毒カウンターはブロックしたクリーチャー1体につき1個得ます。
10体以上でブロックすると大体負けです。
《沈黙を破る者、スラーン/Thrun, Breaker of Silence》
テキストが若干分かりにくいですが対戦相手は緑の呪文や能力なら対象に取れます。
こちらの呪文は何でも対象に取れます。
《謎のゴライアス、オヴィカ/Ovika, Enigma Goliath》
見辛いですが護法は3マナ+3ライフの支払いが必要です。
6.終わりに
これにて『ファイレクシア:完全なる統一』シールドの考察は以上となります。
遂にファイレクシアが本気になってきた感じでカードパワーも上がってきています。
皆様も完成化を目指して頑張りましょう。
プレリリースへ参加される方は是非楽しんでいってください。
本記事が参加される方に少しでもお役に立てれば嬉しいですし、これを機にシールド戦に興味を持って頂けたらこれ幸いです。
では、次のセットでまたお会いしましょう。
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