0.はじめに
お久しぶりです。BIGs中道です。
前回の『イニストラード:真夜中の狩り』と同様にシールド考察になります。
最後までお付き合い頂けたら幸いです。
全カードリストに目を通していない方はこちらもご参照ください。
1.『イニストラード:真紅の契り』のメカニズムを把握しよう
●日暮と夜明
前作の「イニストラード:真夜中の狩り」から続投のメカニズムとなります。
基本的なルールは変わりませんので慣れていない方はおさらいしておきましょう。
「日暮」を持つカードは表面、「夜明」を持つカードは裏面となります。
ゲーム開始時は「昼・夜」という状態ではありませんが「日暮」を持つカードが戦場に出た場合、ゲームの状態は昼となります。
一度でも「昼・夜」になった場合、ゲームが終了するまで「昼・夜」のいずれかの状態になります。
<昼の状態>
「日暮/夜明」を持つ両面カードは表面(日暮)として戦場に出ます。
アクティブプレイヤーが自身のターンに呪文を唱えなかったら、次のターン開始時に昼から夜に変化して「日暮」を持つカードをすべて変身させます。
<夜の状態>
「日暮/夜明」を持つ両面カードは裏面(夜明)として戦場に出ます。
アクティブプレイヤーが自身のターンに呪文を2つ以上唱えたら、次のターン開始時に夜から昼に変化して「夜明」を持つカードをすべて変身させます。
前作では全色に「日暮/夜明」を持つカードがありましたが今作では赤緑のみ存在します。
夜を参照するカードもありますが種類は多くありません。
●降霊
こちらも前作「イニストラード:真夜中の狩り」から続投のメカニズムです。
「降霊」を持つカードが墓地にある時、あなたは降霊コストを支払ってそのカードを墓地から変身させた状態で唱えてもよい。
表面の場合、戦場では「降霊」を持つだけで何もしませんが墓地にあることで真価を発揮します。
裏面は、共通でオーラであることと「~がいずこから墓地に置かれるなら、代わりに追放する」能力を持っています。
・裏面(オーラ)の状態でそのオーラ自体が破壊された時
・オーラ先のクリーチャーが戦場から離れた時
・降霊コストを支払って唱えた呪文が打ち消された時
上記に該当した場合には追放されます。
「手札に戻す」場合には追放されませんので状況次第では使い回すことも可能です。
前作は黒にもありましたが今作は白青のみ存在します。
●《血・トークン》
《血・トークン》
「1T,カードを1枚捨てる,このアーティファクトを生け贄に捧げる:カードを1枚引く」
「手掛かり・トークン」「宝物・トークン」等と同様のアーティファクト・トークンで、「1マナを支払い」「手札を1枚捨てて」「《血・トークン》を生け贄」にすることで「カードを1枚引く」ことができる使い捨てのトークンです。
使い方としては、中盤以降に余った土地を捨てて手札の入れ替えを行うことで有効なカードに変換することが可能です。
また、《血・トークン》を生け贄にすることで効果を得られるカードもあります。
《血・トークン》を生成するカードは緑以外に存在していますが黒赤が多めとなっています。
《血・トークン》を参照するカードは黒赤となっています。
●訓練
「このクリーチャーが攻撃するたび、他にこれよりもパワーが高いクリーチャーが攻撃していたら+1/+1カウンターを1つ置く」
アグロデッキ向きな能力で、訓練持ちに+1/+1カウンターを乗せて強化することができます。
ただし、訓練持ちはパワーが低く設定されているため回避能力や呪文を使用して簡単に倒されないようにバックアップが大事です。
訓練を持つカードは白緑のみとなります。
●切除
「あなたはこの呪文を切除コストを支払って唱えてもよい。そうしたなら角括弧の中の記述を削除する」
通常は少し制限があるテキストとなっていますが、切除コストを支払うと制限となる[]で囲まれた箇所を無視した効果となります。
例えば、《寄生性掌握》は通常コストだと人間のみを対象とする呪文ですが、切除コストを支払うと人間以外も対象とすることができます。
<通常コスト>
1B 人間クリーチャー1体を対象とする。寄生性掌握はそれに3点のダメージを与える。あなたは3点のライフを得る。
<切除コスト>
1BB 人間クリーチャー1体を対象とする。寄生性掌握はそれに3点のダメージを与える。あなたは3点のライフを得る。
切除持ちカードは各色に存在しますがレアリティは高めなので、リミテッドではあまり見かけないかもしれません。
●濫用
『タルキール龍紀伝』から再録されたメカニズムで、「戦場に出た時にクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい」という能力になります。
濫用を持つカードには「~が濫用したとき」の能力も持っており、クリーチャー1体を生け贄にした分の価値がある効果を得られます。
濫用は青黒にのみ存在しており、生け贄材料となるカードも多く存在します。
2.色の特徴を把握しよう
今作は各色に様々な特徴がありますので把握しておきましょう
●白青
「降霊」やエンチャントに関するカードを中心とした色です。
飛行持ちも多くオーラで攻めを強化できるので使いやすい色です。
●青黒
濫用を持つカードが中心の色です。
生け贄用のクリーチャーが必須となるので《しつこい標本》《悪運尽きた造反者》は単体で弱いカードですがこの色ではとても活躍するでしょう。
●黒赤
吸血鬼や《血・トークン》を生成・参照するカードが多く存在している色です。
《血・トークン》は多く生成できると思いますのでうまく活用しましょう。
●赤緑
日暮/夜明能力を持つ狼や狼男を中心とした色です。
強い裏面(夜明)を維持するようにしたいので、インスタントや起動型能力を活用する等、マナを無駄にしない構成にしましょう。
●白緑
「訓練」を持つカードや+1/+1カウンター関連を中心とした色です。
訓練持ちを活かすためにパワーが大きいクリーチャーを積極的に使用したり、強化呪文でサポートする感じになります。
●白黒
「ライフを得たり」「ライフを得た時」に関連するカードが多い色ですが特化しにくい印象です。
ライフ参照系はおまけ程度で考えて、可能ならば狙うような感じでよいと思います。
●白赤
明確なアーキタイプではありませんが、攻撃に特化したカードが多い色です。
クリーチャーのサイズを強化するコンバットトリック等を活用しましょう。
●青赤
「クリーチャーでない呪文を唱えた時」に関連するカードが多い色です。
能力を活かすためにはクリーチャーカード枚数とクリーチャーでないカード枚数のバランスが重要となりますので、うまく組むのは難しそうですが、うまく組めた時はかなりの強さを発揮できそうです。
●青緑
自身のライブラリを削る「切削」持ちカードが多く、墓地のクリーチャーカードの枚数を参照・追放したりするカードが多い色です。
墓地を肥やす呪文や濫用持ちを活用して、墓地に多くクリーチャーを送りましょう。
●黒緑
タフネスを参照するカードが多い色ですが、特定のキーカードがないとデッキが組みにくい印象です。
複数枚あれば狙ってもよいかもしれません。
3.コンバットトリックを把握しよう
毎度おなじみですがコンバットトリックの確認となります。
要点だけでも把握しておきましょう。
※枚数が限られるレア・神話レアはここで除外しています。
※プレインズウォーカーを対象に取る文言は割愛しています。
※「あなたがコントロールする」⇒「自」、「対戦相手のコントロール」⇒「他」に文言を省略しています。
※「カードを1枚引く」「占術を行う」「ライフを得る」「《血・トークン》を生成する」といったコンバットに直接影響の無いカードやテキストは除外しています。
※()内は条件次第で変化するコストになります。
※切除コストは[]になります。
※W:白 U:青 B:黒 R:赤 G:緑 で表記しています。
W 《貫く光/Piercing Light》 攻撃クリーチャー1体かブロッククリーチャー1体に2点ダメージ
1W 《不屈の意志/Adamant Will》 クリーチャー1体に+2/+2修正と破壊不能を付与
1W 《勇敢な姿勢/Valorous Stance》 クリーチャー1体に破壊不能を付与 or タフネス4以上のクリーチャー1体を破壊
1W[5W] 《激情の報復/Fierce Retribution》 [攻撃]クリーチャー1体を破壊
3W 《超常的救出/Supernatural Rescue》 スピリットあれば瞬速。唱えた時クリーチャー2体をタップ。エンチャント先のクリーチャーは+1/+2修正
U[1U]《錬金術師の挽回/Alchemist's Retrieval》 [自]土地でないパーマネント1つを手札に戻す
U[1UU]《洗い落とし/Wash Away》 [手札から唱えられていない]呪文1つ打ち消す
1U 《安全の揺り籠/Cradle of Safety》 オーラ先のクリーチャーは+1/+1修正と呪禁を付与
1U 《うねる待ち伏せ/Serpentine Ambush》 クリーチャー1体は5/5になる
1U[3U]《月の拒絶/Lunar Rejection》 [狼か狼男]クリーチャー1体を手札に戻す
2U(1U) 《墓の冷気/Chill of the Grave》 ゾンビをコントロールしていれば1マナ減少。クリーチャー1体をタップして次のターンアンタップしない
2U(1U or U)《霊灯の罠/Geistlight Snare》 スピリット、エンチャントあれば各1マナ減少。3マナ支払わないと呪文1つ打ち消す
2U 《精髄の吸引/Syphon Essence》 クリーチャー呪文1つ打ち消す
XU 《中略/Syncopate》 Xマナ支払わないと呪文1つを打ち消す
B 《不死なる悪意/Undying Malice》 クリーチャー1体に「死亡した時+1/+1カウンター1つ置いてタップ状態で戦場に戻す」を付与
1B[1BB]《寄生性掌握/Parasitic Grasp》 [人間]クリーチャー1体に3点ダメージ
1BB 《英雄の破滅/Hero's Downfall》 クリーチャー1体を破壊
2BB 《骨の髄まで/Bleed Dry》 クリーチャー1体に-13/-13修正
R 《炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt》 クリーチャー1体に2点ダメージ
1R 《削剥/Abrade》 アーティファクト1つ破壊 or クリーチャー1体に3点ダメージ
1R 《確実な一撃/Sure Strike》 クリーチャー1体に+3/+0修正と先制攻撃を付与
2R 《引き裂く炎/Rending Flame》 クリーチャー1体に5点ダメージ
2R 《吸血鬼の復讐/Vampires' Vengeance》 吸血鬼でない各クリーチャーに2点ダメージ
G 《巨大な力/Massive Might》 クリーチャー1体に+2/+2修正とトランプルを付与
1G 《魔女の巣網/Witch's Web》 クリーチャー1体に+3/+3修正と到達を付与してアンタップする
2G 《押し潰す梢/Crushing Canopy》 飛行を持つクリーチャー1体破壊
2G 《狼の一撃/Wolf Strike》 夜なら自クリーチャー+2/+0修正。他クリーチャー1体にパワー分のダメージ
2G(4G)《樫影の忍び寄るもの/Oakshade Stalker》 +2マナで瞬速。昼は3/3,夜は6/3
4.デッキを組もう
デッキを組むにあたっての注意事項は過去の記事でも触れていますのでそちらもご参考ください。
STEP1.レアを確認しよう
シールドは6枚(Foil等は例外)のレアが出現します。
特に神話レアは通常よりも強めに設定されていることが多いので引けたらラッキーです。
ただし、「レアがあるからこの色で確定」ということは止めておきましょう。
この時点では、基準として見ておくだけにしておきます。
その色でデッキが組めるかどうかを次のステップで確認します。
STEP2.使う色を確認しよう
次に、色毎に何があるか確認するために分別します。
1.色ごとで分別
2.クリーチャー or 非クリーチャーで分別
3.マナコスト順に並べる
4.プレイアブル or アンプレイアブルで分別
使うに値しないカード(アンプレイアブル)について補足しますと、デッキを組む際にすべてのカードを見ていると大変です。
そのため少しでも量を減らした方が効率良くデッキが組めると思います。
では、アンプレイアブルなカードとは具体的にどのようなカードでしょうか?
下記のようなカードはシールドの構築段階では除外しています。
※効果が序盤に限られ過ぎているカードや特定の場面でしか活躍しなさそうなカードは一旦除外しておく方がよいです。
また、一旦除外したカードだとしても見直して採用することもあります。
・効果が薄かったり、役割が狭いカード
《貫く光》《祭典壊し》など
※特定の相手や場面では強いが、それ以外では無駄カードになってしまう系のカードです。
・賞味期限が短い
《教区刃の見習い》《ヴォルダーレンの美食家》など
※最初の2~3ターンしか活躍しないカードや、使用条件が厳しいカードはあまりデッキにいれない方がよいでしょう。
・盤面に影響しない
《戦慄の遁走》《夜へ》など
※単体では効果が発揮しないカードについても避けた方がよいでしょう。
・極端にコストがかかる
《不浄なる祭司》《不浄なる密集軍》など
※プレイ出来れば強いのですが、コストが重くプレイに時間のかかるカードが該当します。
STEP3.使用する色を決めよう
ここまで種類分けしましたら、使いたいカードをピックアップします。
ピックアップしたカード枚数の多い色が、使う色になると思います。
下記は、各色3枚ずつコモン・アンコモンをピックアップしてみました。
それ以外にも強そうなカードはあるので参考程度にどうぞ。
白・コモン
《グリフ乗り/Gryff Rider》
《エストワルドの盾殴り/Estwald Shieldbasher》
《シガルダの拘禁/Sigarda's Imprisonment》
白・アンコモン
《グリフ翼の騎兵隊/Gryffwing Cavalry》
《天使の需品将校/Angelic Quartermaster》
《勇敢な姿勢/Valorous Stance》
青・コモン
《縫合された助手/Stitched Assistant》
《残酷な目撃者/Cruel Witness》
《散らかった思考/Scattered Thoughts》
青・アンコモン
《嵐追いのドレイク/Stormchaser Drake》
《鳴き叫ぶ大群/Screaming Swarm》
《発見への渇望/Thirst for Discovery》
黒・コモン
《コウモリの急使/Courier Bat》
《血に狂った社交家/Bloodcrazed Socialite》
《骨の髄まで/Bleed Dry》
黒・アンコモン
《不吉なとげ刺し/Fell Stinger》
《無害な旅人/Innocent Traveler》
《英雄の破滅/Hero's Downfall》
赤・コモン
《炎恵みの稲妻/Flame-Blessed Bolt》
《削剥/Abrade》
《無謀なる衝動/Reckless Impulse》
赤・アンコモン
《バリスタの監視兵/Ballista Watcher》
《吸血鬼の復讐/Vampires' Vengeance》
《引き裂く炎/Rending Flame》
緑・コモン
《這いまわる胞子/Spore Crawler》
《鉤手の船乗り/Hookhand Mariner》
《狼の一撃/Wolf Strike》
緑・アンコモン
《隠遁した剥製師/Reclusive Taxidermist》
《狼族ののけ者/Wolfkin Outcast》
《棘茨のワーム/Bramble Wurm》
STEP4.仮デッキを組んでみましょう
ピックアップが完了したら、仮で色を決めてデッキを組んでみましょう。
勿論、いきなり実際に使用するデッキが完成することは稀です。
組み合わせを何通りも検討して納得できるデッキを組みましょう。
STEP4 ~ STEP7 までを繰り返し行って最終的にデッキが完成します。
STEP5.色の追加を検討しよう(タッチカラー)
シールドにおいて、通常は2色でデッキを組むのがオーソドックスですが、
色を追加することで本来使用できなかった強いカードを使うことが可能になります。
当然、色を足すと本来使えるはずだったメインカラーの土地の枚数が減るため土地枚数や色バランス辺りを考慮しなければなりません。
また、理論上バランスは取れていても引きの偏りなどで色マナ事故は起きやすくなります。
絶対にタッチしてでも使いたいカードがある、もしくはタッチでもしないとデッキが弱いという場合以外は避けた方がよいでしょう。
今作もコモンに2色土地がありませんが毎度お馴染み《進化する未開地》が収録されています。
アーティファクトの《名誉ある家宝》は墓地対策兼色マナサポートとして使いやすいですが《削剥》には注意しましょう。
タッチを検討する場合、下記のような条件に当てはまるようにしてください。
・タッチするカードは多くても2~3枚まで
タッチするカードが多いのであればメインカラーの変更を検討しましょう。
・タッチするカードはシングルシンボルであること
タッチカラーのダブルシンボルをプレイすることは容易ではありません。
・序盤用のカードではないこと
タッチするカードは基本的序盤はプレイできませんので、中盤から後半にかけてプレイして価値のあるカードにしましょう
タッチする枚数で変わりますが、土地枚数は下記のような構成を目安にしてください。
メインカラーの土地枚数を8枚以下に変更してしまうと序盤の色事故にも繋がりますのでなるべく避けましょう。
メインカラー:9枚
サブカラー :6~8枚
タッチカラー:1~2枚
計17~18枚
STEP6.ゲームに勝つプランを把握する
使いたいカードも色も決めたら、このデッキはどうやって勝つのかを予測します。
また、デッキの方向性に合わせて採用するカードも変動します。
白や赤なら序盤からクリーチャーを展開して、除去や強化呪文で攻めるプランもよいですし、緑なら中盤以降にサイズの大きいクリーチャーで攻めるのもよいでしょう
勝ち手段は何でもよいですが、勝ち手段が明確になっていないデッキは止めた方が無難です。
勝つプランが見えないのであれば、デッキの組み換えを検討しましょう。
STEP7.バランスを確認しましょう
最後に、全体のバランスが問題ないか確認を行います。
デッキがしっかり回るか最終確認しましょう。
・クリーチャーが少な過ぎではないか
クリーチャーは少し多めに入れた方が無難です。
目安として15枚前後は入れるようにしましょう。
・マナコストは軽過ぎ or 重過ぎないか
理想として「2マナ→3マナ→4マナ」とクリーチャーや呪文をプレイできるようにデッキを組みましょう。
また、マナコストが偏り過ぎてないか確認しましょう。
・デッキの色が偏っていないか
サブカラーにダブルシンボル以上のカードが多い場合は、土地バランスや採用枚数を見直した方がよいでしょう。
デッキのカード比率例
クリーチャー :13~17枚前後
非クリーチャー :6~10枚前後
土地 :16~18枚
クリーチャーのマナコスト例
1マナ :0~2枚
2マナ :3~5枚
3マナ :3~5枚
4マナ :3~5枚
5マナ :2~4枚
6マナ以上 :0~2枚
5.その他
・先手・後手どっちがいい?
シールド戦はドラフトと異なりマナカーブ通りに動けることはそこまで多くありませんが、序盤にクリーチャーの展開が遅れるとそのまま押し切られることも多々あります。
今作は色次第で構成変化しやすく、白と赤は完全に攻めの色です。
それ以外の色で、長期戦を狙うようなデッキ構成でなければ先手で良さそうです。
・全体除去について
1枚のカードで複数のクリーチャーを対処できるカードはとても強力で戦況を大きく変える程に強力です。
手札を使い切ってクリーチャーを戦場に出したら全体除去で負けたということが起きないように注意しましょう。
今作では以下のカードに遭遇する可能性があるので、相手の色や状況を判断して警戒しましょう。
特に、《吸血鬼の復讐》はアンコモンなので遭遇率は高めです。
《招待制/By Invitation Only》
《危難の道/Path of Peril》
《吸血鬼の復讐/Vampires' Vengeance》
・《解呪》系について
毎回議題となるエンチャントやアーティファクトに触れる手段をメインデッキに入れるかです。
今作の《解呪》系呪文は以下のとおりです。
※バウンス、カウンター系は除外しています。
<アーティファクト対策>
《削剥/Abrade》
《鋸刃の投げ手/Sawblade Slinger》
<エンチャント対策>
《押し潰す梢/Crushing Canopy》
<両方への対策>
《聖別/Sanctify》
《有望な信徒/Hopeful Initiate》
裏面がエンチャントである降霊持ちカードがありますが、オーラであるためエンチャント破壊だけに頼らなくても問題無さそうです。
困ったカードを見たらサイドインするような認識で良さそうです。
また、《削剥》《鋸刃の投げ手》はメインで入るカードでアーティファクト対策が可能な為、今作のアーティファクトは破壊される可能性が高いでしょう。
《押し潰す梢》は飛行、エンチャントを含めて対象が多いため1枚程度ならメインでも良いかもしれません。
※オーラはエンチャントとは別でカウントしています。
※装備品はアーティファクトとは別でカウントしています。
・カードのテキストはよく読みましょう
新セット発売後に必ず起こるのが、カードの認識間違いです。
最初の内はカードの効果をよく確認するようにしましょう。
・インスタントだと思っていたら実はソーサリーだった。
今作は起動能力がソーサリーなカードも多いので注意しましょう。
《聖別/Sanctify》
《マルコフの報復/Markov Retribution》
《旅する聖職者/Traveling Minister》
《稲妻狼/Lightning Wolf》
・飛行持ちで攻撃したら、到達を持っているクリーチャーを見逃していた。
《名射手の弟子/Apprentice Sharpshooter》
《棘茨のワーム/Bramble Wurm》
・思い込みで違う効果だと勘違いしていた。
《天使の需品将校/Angelic Quartermaster》
自身には+1/+1カウンターを乗せることはできないので注意。
《聖戦士の帯仗/Arm the Cathars》
対象とするクリーチャーは1体~3体までなので、クリーチャーが3体いなくても使用可能です。
また、通常はプラス修正値が高い方を選びますが、可能なら+2/+2修正は選ばず+3/+3、+1/+1修正とすることができます。
例として、「1/1」と「2/2訓練」で訓練持ちを強化したい場合には
「1/1 ⇒ +3/+3で4/4」と「2/2訓練 ⇒ +1/+1で3/3」と使用するかもしれません。
《監禁の円環/Circle of Confinement》
追放するクリーチャーは3マナ以下であれば吸血鬼じゃなくても追放可能です。
また、両面カードは裏面だとしても表面のマナコストを参照しますので、
間違って4マナである《鉤手の船乗り/鉤裂きの略奪者》等に使用しないように注意しましょう。
《シガルダの拘禁/Sigarda's Imprisonment》
追放する能力を起動後にこのオーラ自体をバウンス等で手札に戻せば、追放しつつ再利用することができます。
マナは多くかかりますが場合によっては狙ってもよいでしょう。
《生物光の卵/Biolume Egg》
自身で生け贄にすることが出来ないので濫用で生け贄にしましょう
《吠え群れの笛吹き/Howlpack Piper》
唱えている時は表面なので、夜でも打ち消されません。
《儀礼用ナイフ/Ceremonial Knife》
戦闘ダメージはプレイヤーに与えなくても《血・トークン》は生成されます。
6.終わりに
これにて『イニストラード:真紅の契り』シールドの考察は以上となります。
今回は店舗でのプレリリースイベントも再開されていますので
参加される方は体調に気を付けて楽しみましょう。
本記事が参加される方に少しでもお役に立てれば嬉しいですし、これを機にシールド戦に興味を持って頂けたらこれ幸いです。
では、次のセットでまたお会いしましょう。
マジック:ザ・ギャザリング『イニストラード:真紅の契り』Bigweb特設サイト