はじめまして!BIGsの中道大輔です。
これからBIGWEBにて記事を書かせていただくことになりました。
初めての記事となり、至らない点多数かと思いますが最後まで読んで頂けたら幸いです。
第1回目となる今回の記事ですが、今週から始まったThe Finals 2017店舗予選の大会参加レポ&使用デッキの紹介・雑感を伝えていきたいと思います。
私はプロ・プレイヤーズ・クラブのレベルプロになれなかったため、店舗予選からのスタートとなりました。
優勝のみがファイナルズ本戦の権利となるためPPTQと変わらず狭き門を潜り抜ける過酷な戦いとなります。
9月29日に大型セットの『イクサラン』が発売し、『戦乱のゼンディカー』~『異界月』までのセットがスタンダードから姿を消しました。
前週は日本国内はGP静岡(チームリミテッド)という事もあり、あまりスタンダードに関する話題は多くなかったと思われます。
しかし、海外の大会SCGOpenでは早速新環境の勝ち組デッキが結果を出しています。
・ローテーション前からも大活躍のティムールエネルギー・黒入り4cエネルギー
・黒緑エネルギーに新たに話題の《人質取り》を加えたスゥルタイエネルギー
・低マナ域の優秀な生物を失ったが優秀な火力である《稲妻の一撃》を手に入れ、まだまだ勢いのある赤単アグロ
・《残骸の漂着》、《アズカンタの探索》とコントロール向きな強力カードを加えた青白《副陽の接近》
・青くて相性が良い《航路の作成》が入り、赤から黒に変更して色マナ安定&《人質取り》を加えたエスパー《王神の贈り物》
新環境もエネルギー系が勝っており、「結局こうなるのか...」という気持ちですね。
話題の《人質取り》を始めとして、イクサランから得たカードは多少ありますが新たなアーキタイプが生まれる程インパクトは無かったという事でしょうか。
新環境は始まったばかりなので今後に期待という事で。
それはそうと、デッキを用意しなくてはならないので先ずは部屋の片付けからスタート。ローテーションする度に発生する恒例行事です。(片付けは全然終わりませんでした...)
デッキ構築を開始したのは木曜日の夜。
もう準備期間も長くないので、とりあえず話題のスゥルタイエネルギーからデッキを作成することに。
スゥルタイエネルギーの雑感として、悪くもなく良くもなくといった感じ。
個人的な好みですが、《顕在的防御》は盤面を維持するのに最高級のカードですが、複数重なったり、生物でも除去でもないカードはキープ基準となり辛いため、4枚入りはあまり好きにはなれませんでした。
次に、赤単アグロですが、やはり1ターン目の動き出しが重要でテンポ良く動き出せば流石の強さといった感じですが4cエネルギーの《野望のカルトーシュ》が乗り越えられないと判断し見送り。
最後にティムールエネルギー。
得たものも無いですが、失ったものも無いので、新環境になっても安定した動きと強さが確証されています。
4cエネルギーは《放浪する森林》を失ったものの痛手は少なく、全環境に引き続き、環境屈指の強カード《スカラベの神》を使用できます。
上記を試した結果、手に馴染み、強いデッキは強いという理由で4cエネルギーを選択しました。
「4Cエネルギー」
※画像をクリックすると、MOで使用できるテキストデータをダウンロードできます。
動きなどは説明不要かと思いますので、細かい変更点を説明します。
・マナベース
4 → 3 《森》
2 → 1 《隠れた茂み》
2 → 3 《尖塔断の運河》
0 → 1 《花盛りの湿地》
4cエネルギーにしている為、ある程度仕方ないのですが、 《否認》、《慮外な押収》を採用しているのに青マナが少ない構成が見受けられました。
またサイクリングの使用頻度が少ない為、今回は《隠れた茂み》を減らし《尖塔断の運河》を1枚増やしています。
またサイドから《野望のカルトーシュ》を多めに取っている為、《森》を1枚《花盛りの湿地》に置き換えています。
・メインの《本質の散乱》
直前まで《削剥》の枠だったのですが、当日参加していたBIGs斉田君にオススメされて採用してみました。物は試しというやつです。
・サイドの《野望のカルトーシュ》
試してみるまで「こんなリミテッドカード大丈夫か?」と半信半疑でしたが...
《逆毛ハイドラ》+《野望のカルトーシュ》
↓
ゲームに勝利!
地味に《栄光をもたらすもの》に絆魂を持たせるのも良いですね。
そして大会当日。
10/7 アメニティードリーム吉祥寺店様のThe Finals予選に参加してきました。
参加人数は31人のスイスラウンド5回戦となりました。
R1 スゥルタイエネルギー
G1 先手
《導路の召使い》から3ターン目に《反逆の先導者、チャンドラ》の好スタート。そのまま盤面を掌握して勝ち。
サイド
in:
1《削剥》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、2《慮外な押収》
out:
3《牙長獣の仔》、1《つむじ風の巨匠》
G2 後手
相手の初動《牙長獣の仔》を《削剥》で捌き、またも《反逆の先導者、チャンドラ》で盤面を掌握。
そのままアドバンテージも圧倒し勝ち。
相手の手札に《致命的な一押し》が腐ってました。
R2 黒赤アグロ
G1 先手
お互い土地を並べ合い動かず、初動は相手の《風雲船長ラネリー》《アン一門の壊し屋》を《つむじ風の巨匠》で討ち取る展開。
その後《栄光をもたらすもの》を2連打して処理されず勝ち。
サイド
in:
3《野望のカルトーシュ》、2《チャンドラの敗北》、1《削剥》
out:
2《スカラベの神》、2《反逆の先導者、チャンドラ》、2《本質の散乱》
G2 後手
《屑鉄場のたかり屋》を《削剥》で処理する立ち上がり、《逆毛ハイドラ》に《野望のカルトーシュ》が付き、止められずに勝ち。
R3 青緑クロックパーミ
《深根の勇者》をカウンターと《顕在的防御》で守って育てるデッキでした。
G1 後手
《深根の勇者》が育ち始めるも《削剥》で除去。
その後の《栄光をもたらすもの》が全く止まらず無双して勝ち。
サイド
in:
3《野望のカルトーシュ》、1《削剥》
out:
2《スカラベの神》、2《本質の散乱》
G2 後手
《深根の勇者》が2体並ぶも一向に育たず、《逆毛ハイドラ》が《至高の意志》でカウンターされて、ようやく《深根の勇者》が育ち始めるが、《削剥》と《蓄霊稲妻》で除去。
盤面が落ち着いたところで《ならず者の精製屋》に《野望のカルトーシュ》を付けてライフレースを制して勝ち。
R4 スゥルタイエネルギー
G1 後手
こちらの土地が3枚でストップして2アクションが取れない間に、《巻きつき蛇》《歩行バリスタ》が整ってしまい負け。
サイド
in:
1《削剥》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、2《慮外な押収》
out:
3《牙長獣の仔》、1《逆毛ハイドラ》
G2 先手 1マリガン
G1と逆で土地しか引かない展開。
唯一の《栄光をもたらすもの》が人質に取られてなす術なく負け。
R5 ナヤ恐竜
スタンディングを確認したところ9位。3-0したのにオポネント低過ぎ...
G1 後手
相手の初動がタップイン×2だったので《導路の召使い》を出すか《本質の散乱》を構えるかで後者を選択したところ《試練に臨むギデオン》でド裏目。
更にこちらが生物並べたところで《燻蒸》を撃たれて中々ギデオンを落とせず。
再展開して盤面を整えようとしたところに《殺戮の暴君》。全然止まらなくて負け。
《本質の散乱》が悲しそうにこちらを見ていました...
サイド
in:
4《否認》、1《生命の力、ニッサ》、1《反逆の先導者、チャンドラ》、2《慮外な押収》
out:
4《蓄霊稲妻》、2《本質の散乱》、2《削剥》
G2 先手
またも《試練に臨むギデオン》で盤面を掌握されかけるが、 《つむじ風の巨匠》の飛行機械トークンで頑張って落とす事に成功。
《燻蒸》は《否認》で弾いて、飛行群団で殴り切って勝ち。
G3 後手 お互い1マリガン
厳しそうな手札でスタート。相手から《霊気晶の鉱夫》と珍しいカードを出されるが、関係無く殴り合い。
《ならず者の精製屋》を3枚出しても中々決め手が引けず、ついに《殺戮の暴君》を出されてピンチ。
《栄光をもたらすもの》の飛行クロックでなんとかライフを攻めてみるものの、相手も《栄光をもたらすもの》。
こちらの手札は開始当初から打ち所の無い《否認》が3枚と絶望的ですが、《殺戮の暴君》を3体ブロックでなんとか落とし、返しに《反逆の先導者、チャンドラ》で相手の《栄光をもたらすもの》のを除去する事に成功。
依然としてライフが無いため何か引かれたら負けという状況でしたが、腐っていた《否認》に引っかかるカードだった為、こちらが2枚目の《栄光をもたらすもの》を引くのが間に合い逆転勝ち。
4-1の5位抜け。
SE1 赤単アグロ
G1 後手
《損魂魔道士》、 《ボーマットの急使》と順調に動かれるが相手の土地は2枚でストップ。
しかしこちらの生物も出しては焼かれを繰り返し、ライフは4。《栄光をもたらすもの》で除去していくものの間に合わず、最後は《反逆の先導者、チャンドラ》でライフがきっちり無くなって負け。
サイド
in:
3《野望のカルトーシュ》、2《チャンドラの敗北》、1《削剥》
out:
2《スカラベの神》、2《反逆の先導者、チャンドラ》、2《本質の散乱》
G2 先手
《導路の召使い》は焼かれ、赤マナが《霊気拠点》から出ず《つむじ風の巨匠》で中々トークンが出し辛い状態。
順調に《熱烈の神ハゾレト》が出て来て、止めきれず負け。
最初のファイナルズ予選はSE1没という結果となりました。
雑感
・メインの《本質の散乱》について
良くもなくが悪くもない。微妙な使用感でした。2マナ構えるターンを作るのが結構大変だったのと、《殺戮の暴君》に無力だったのが印象的すぎて悪いイメージが残りました。
・サイドの《野望のカルトーシュ》について
アグロ全般にはこれさえ付けば負けないくらいの強さがあったので、採用は成功だったと思います。4枚目があってもいい位でした。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。何かの参考になれば幸いです。