【初級編】りゅうじ道場 ~イゼット・フェニックスは新環境で羽ばたけるか!?~

By Riku Imaizumi

りゅうじ道場へようこそ! ここではマジック:ザ・ギャザリングの腕を磨きたい人に向け、幅広くプレイに関する情報を発信していきます。


指南をしてくださるのは、BIG MAGICが誇るシルバーレベル・プレイヤーの村栄 龍司(むらえ りゅうじ)師範!
プロツアーでの10位入賞や、MOCS (Magic Online Championship Series) の参戦経験など、華々しい成績を記録しています。


今回の記事は、『エルドレインの王権』導入後のスタンダード環境におけるイゼット・フェニックスについて。


『灯争大戦』にて《時を解す者、テフェリー》や《覆いを割く者、ナーセット》が登場して以来、厳しい立ち位置を強いられてきましたが、『エルドレインの王権』導入でどのように変わったのでしょうか。


りゅうじ師範が放送で使用したデッキリストを公開し、解説していこうと思います。


放送時のデッキリストを使用して解説しますので、採用に疑問が残るカードや、他のカードに変えたほうが良いカードについてもそのままお伝えしていきます。


なお、放送はこちらからどうぞ! 30分~1時間のあたりでイゼット・フェニックスを使用しています。


新環境イゼット・フェニックス デッキリスト


どのデッキであれ、前環境から存在していたものであればローテーション落ちの影響は免れません。


新環境にてそのデッキが問題なく活躍できるかどうかを測る指針のひとつに、ローテーション落ちに伴う問題を解決できるか、という課題が存在します。


とにかく、まずはデッキリストから見ていきましょう。師範のデッキリストはこちら!


decklist (9).png


ポイント1:ローテーション落ちによる問題点


イゼット・フェニックスは『イクサラン』や『ドミナリア』のローテーション落ちに伴う影響が比較的少ないデッキです。使用不可能となったカードで主要なものは以下の通り。


・《航路の作成


・《苦しめる声


・《呪文貫き


・《硫黄の滝


・《幻惑の旋律


これらが抜けたことでイゼット・フェニックスが抱えた問題から解説していきます。


問題点1:手札補充呪文の損失


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デッキの核とも言えるルーター(手札入れ替え)系呪文の《航路の作成》や《苦しめる声》が使えなくなりました。ただし、『エルドレインの王権』にてルーター呪文の代替品を手に入れているので、デッキそのものの動きには大きく影響を与えません。


しかし、問題となるのは《航路の作成》の損失により手札を増やせなくなってしまったこと。手数が重要なマッチアップにおける問題となるでしょう。


問題点2:巨大クリーチャーへの対処方法の損失


dojo03 02.jpg


サイドボードで大活躍だった《幻惑の旋律》は、基本的な除去を火力呪文に頼ったイゼット・フェニックスにおいて非常に重要なパーツでした。《ハイドロイド混成体》のような巨大クリーチャーへの対処手段をひとつ失ったことになります。


新環境のメタゲームにて、巨大クリーチャーが減れば問題にはならないのですが......。



その他、《呪文貫き》や《硫黄の滝》が使えなくなりました。ただし代用で使えるものがありますので、大きな問題にはならないでしょう。


ポイント2:新規採用カードと、問題点への回答


『エルドレインの王権』導入、およびローテーション落ちに伴う新規採用カードは以下の通り。


・《胸躍る可能性


・《翼ある言葉


・《厚かましい借り手


・《王家の跡継ぎ


・《焦熱の竜火


・《砕骨の巨人


・《カズミナの変成


・《寓話の小道


・《神秘の論争


・《スカルガンのヘルカイト


これらの新規採用カードにより、「問題点」に回答しつつ、さらにデッキを強くすることを目指します。


回答1:手札の補充には《翼ある言葉》!


dojo03 03.jpg


手札補充呪文の損失には《翼ある言葉》の採用で解決を図ります。


弧光のフェニックス》《弾けるドレイク》《永遠神ケフネト》に加え《厚かましい借り手》が加入したことで飛行クリーチャーも増量しており、2マナでプレイできる機会も多いでしょう。


《航路の作成》と違い《弧光のフェニックス》を墓地に落とすことはできないものの、手札補充呪文として考えれば使い勝手は良いカードです。



りゅうじ師範「《約束の終焉》や《航路の作成》が抜けて純粋にアドバンテージを取るカードがデッキにほぼなくなり、息切れしやすくなったと感じたため採用しました。


ゴブリンの電術師》がいても飛行クリーチャーがいてもコストは軽くなるので、現状あった方がいい寄り」



※《約束の終焉》の不採用に関しては後述します。



回答2:巨大クリーチャーへの対処方法は《カズミナの変成》!


dojo03 04.jpg


新環境のメタゲームに巨大クリーチャーが減れば《幻惑の旋律》損失も問題にはならないのですが、残念ながらそんなことはありませんでした。


特に《朽ちゆくレギサウルス》の対処手段に欠けています。黒系のアグロデッキへの対抗策として何かを探した結果、ひとまず《カズミナの変成》に落ち着きました。



りゅうじ師範「《フェイ隠し》のほうが良いかもしれませんが、黒系アグロに対抗するために《カズミナの変成》のようなカード自体はサイドボードに欲しいです。


ちなみに《厚かましい借り手》のようなバウンス+クロックの組み合わせでごまかして勝つのは結構きついです」



その他の採用カードについて


・《胸躍る可能性》
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《苦しめる声》《航路の作成》の後継として採用されています。


先輩たちと違いインスタントですので、相手のターンにカウンターや火力呪文を構えておきたい場合に優れています。


とはいえ、《弧光のフェニックス》の効果を使用する際には自分のターンにプレイする必要がありますから、不必要にカウンター呪文を増やすと《弧光のフェニックス》が復活しにくくなってしまう点には注意しましょう。


インスタントになったとはいえ効果はあくまで《苦しめる声》ですので、使い勝手は見たままです。


・《厚かましい借り手》
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カードが公開された時点でプレイヤーを騒がせましたが、やはり想像通り強力でした。相手のターンの妨害にも自分のターンの《弧光のフェニックス》復活にも寄与でき、非常に使いやすい1枚です。


出来事呪文を唱える際は《ゴブリンの電術師》がいると1マナになるため、さらに運用しやすくなります。


・《砕骨の巨人
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ショック》をはじめとした火力の追加として採用されました。《弧光のフェニックス》復活に寄与+4/3というサイズは頼もしいものの、デッキに合っているかは疑問が残るようです。


・《王家の跡継ぎ》
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3マナながら初期忠誠値5、プラス能力持ちと、堅くて軽い期待のプレインズウォーカーです。


能力はどちらも使用しやすいものの、盤面に影響を与えないこと、インスタントやソーサリーとしてカウントできないため、出しどころが難しい一枚。


・《焦熱の竜火》
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プレインズウォーカーにも飛ばせる火力呪文。


ドロー呪文を多用するイゼット・フェニックスは《覆いを割く者、ナーセット》1枚で機能不全となってしまうため、デッキの弱点を補ってくれます。


探索する獣》などに対してはこれ1枚では火力不足なので、メタゲームに合わせて《溶岩コイル》と使い分けましょう。


・《神秘の論争》
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構えやすいカウンター呪文。イゼット・フェニックスは自分のターンにも行動をしたいので、1マナでもプレイできる可能性があるのは非常に使い勝手に優れます。


宿敵《覆いを割く者、ナーセット》や《時を解す者、テフェリー》を許さないようにしましょう。《呪文貫き》の役目を一部担っていると言えます。



・《スカルガンのヘルカイト》
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サイドボードに2枚採用されている《スカルガンのヘルカイト》ですが、このカードだけ意図が良くわからず、師範に尋ねました。


へるかいと.PNG


あんまりなくても良いようです。


《約束の終焉》不採用は、ソーサリー呪文の減少が理由!


dojo03 12.jpg


《約束の終焉》は1枚で2枚分のカードとなる上に《弧光のフェニックス》の復活条件すら1枚で満たす優秀なカードですが、師範のデッキでは不採用。


その理由はソーサリー呪文が減ってしまったため。《苦しめる声》も《航路の作成》も抜けてしまい、現在残っているのは《翼ある言葉》《溶岩コイル》《標の稲妻》のみ。


出来事呪文も墓地ではクリーチャー扱いのため、プレイできないシーンが多くなってしまいました。現時点では使わない方向でデッキを組んだ方が良いという判断です。


メタゲーム的には、アグロデッキ相手に有効なサイドプランが確立できるかどうかがキモ!


『エルドレインの王権』はリアルではまだ未発売(記事執筆時)なものの、大まかなアーキタイプに対してのりゅうじ師範の所見は以下の通りです。


・アグロデッキ



りゅうじ師範「サイドボードの《幻惑の旋律》が非常に効果を発揮するマッチアップでしたが、ローテーション落ちによりかなり厳しくなった印象です。


有力の可能性がある出来事デッキや、黒系アグロデッキに対する代わりのカードが見つかるかどうかが重要です」



・コントロールデッキ



りゅうじ師範「追放除去が少ないため、《弧光のフェニックス》が強く、比較的有利な印象があります。


屋敷の踊り》を使ったエスパーコントロールに対しては恐らく有利です」



・ランプデッキ



りゅうじ師範「コントロールデッキと同様、序盤の脅威と追放除去が少ないため有利です。


飛行クリーチャーたちは《死者の原野》から生まれるゾンビたちを無視して攻撃に行けるため、《不屈の巡礼者、ゴロス)》系のデッキには強いはず」



総括として、「コントロールデッキ、ランプデッキには有利なものの、アグロデッキに対しては不安が残る」という状況です。そのため、《幻惑の旋律》に代わるアグロデッキ対策のプランが作れるかどうかが今後の課題となるでしょう。




以上、りゅうじ道場のイゼット・フェニックスの新環境編でした。


大きな問題はとにかく巨大クリーチャーへの対処手段の欠落。基本的なデッキの動きに関しては問題ないので、この弱点をカバーできるかどうかがイゼット・フェニックスの命運を分けることになるでしょう。


新環境で《弧光のフェニックス》を存分に使いたいという方は、まずは打倒《朽ちゆくレギサウルス》を考えてみてください。



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