どうもどうも、りゅうじです。
国内のMCQも気付けば残り4回。誰がバルセロナ行きの切符を手にするのでしょうか。
まだ三週ありますし、デッキの準備を行う時間は十分にあります。今回はデッキ選択の参考になればと思い、最近のイベントの結果から目についたデッキの雑感を書いていきます。
よろしくお願いします。
赤単アグロ
環境最初のSCGOPENで優勝した後も定期的に上位に存在する。
元々完成度の高いデッキな上に新カードの恩恵を素直に受けている。
基本的には前環境の赤単とほぼ同じだが、メインボードではこのカードが《実験の狂乱》と枠を争っている。一長一短だが最近は《実験の狂乱》を多く採用したリストの方を多く見かける。
《グルールの呪文砕き》を使うデッキだと簡単に落とされてしまうのも向かい風か。
赤アグロ待望のライフゲイン抑止の常在型能力を持っている点が非常に優秀なナイスサイドカード。
エスパーミッドレンジ
既存のデッキに新しいカードがすんなり入ったため『灯争大戦』発売直後は猛威を奮い日本のMCQでも使用者が二名突破している。しかし、他のデッキの完成度が上がって来た今、環境初期程の勢いは無さそう。強いカードは多いが重めなため、デッキのバランスを取るのは結構難しい。
《第1管区の勇士》《正気泥棒》と非常に相性が良い。
前環境のエスパーミッドレンジは元々アドバンテージを取り辛くデッキパワーもイマイチな印象があったのだが、この二種の加入によりデッキがグッと締まった。
クリーチャーの選定
《第1管区の勇士》《正気泥棒》はほぼ固定枠だが、この2種以外のクリーチャーは人によって異なる。日本でMCQを突破したリストは《聖堂の鐘憑き》が4枚採用されているが最近は《精鋭護衛魔道士》を数枚採用しているものをよく見かける。
エスパーコントロール
前環境と比べるとプレインズウォーカーの数が飛躍的に増えた。カウンターを減らし更にプレインズウォーカーを増やしたタイプも存在する。
エスパーミッドレンジもそうだがいくら2色土地を24枚使用できるといってもマナベースに不安があることは変わらないので、そこは我慢しよう。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》を引かないとジリ貧になるデッキだったのだが、大体のカードにアクセスできるこのカードのおかげで以前よりも安定するようになった。
世界で90%のプレイヤーが日本語版の絵違いを使っている。
イゼットフェニックス
このデッキは環境初期のMOMCQを二連続で突破している。
細かいスペル選定に使用者の好みが大きく出るデッキで、未だ完成形が見つかっていない印象がある。
《約束の終焉》
まさに《弧光のフェニックス》の為に存在するカード。
これ一枚で計3回呪文を唱える事ができ、即ち《弧光のフェニックス》の誘発条件を満たす事ができるので、序盤から呪文をガンガン使う事ができるようになった。
インスタントとソーサリーの比率を考える必要はあるが、非常に強力なカードであることに変わりはない。
《弧光のフェニックス》依存は変わらず
依然として《弧光のフェニックス》に依存しているデッキである。
しかしながらこれ自体のサーチ手段は無く基本的に引いてくるしかないので、ドロースペルが多いとはいえやはりムラはある。
その分フェニックスを複数戦場に戻せた時のリターンは非常に大きく、単純にプレイしても飛行速攻がプレインズウォーカーを落としやすいので、人気があるデッキではある。
ジェスカイフレンズ
後述する4CPWと違い真っ当にプレインズウォーカーを展開していくデッキである。
相手をするときも使うときも常在型能力の管理をきちんと行おう。
青白タイプを使った時は速いアグロデッキがめちゃくちゃきつかったが、このリストは赤を足して耐性をつけている。
初期には《迷い子、フブルスプ》が入っていたが5/19のSCGOPEN優勝リストでは入っていない。
他のプレインズウォーカーをドラゴンにできるので実質速攻持ち。
意外と攻めっ気のあるデッキである。
4CPW
《伝承の収集者、タミヨウ》や探検で墓地に落ちたクリーチャーとプレインズウォーカーを《戦慄衆の指揮》で戦場に戻すデッキ。失ったライフは探検パッケージで補填するデッキ。
一体どこまで探検をしゃぶりつくそうというのか。
シナジーの塊。
とりあえずこの2種を使えれば問題ないので、3色に抑えたタイプも存在する。
いうても探検パッケージが無いとライフが足りなくなるので、相手にする場合は《溶岩コイル》をきちんと《野茂み歩き》に当てる事とライフを詰める事を意識しよう。
4Cの場合は基本土地がほとんど入っていないので《廃墟の地》での土地攻めも効く。
アゾリウスアグロ
デッキのマナカーブや方向性を阻害せずに新カードが入るデッキは強い。
たまに《時を解す者、テフェリー》が入っている場合もあるが、メインボードは白単である事が多い。
《法ルーンの執行官》
タフネス2が小癪な優良タッパー。
どけたいクリーチャーは概ね2マナ以上なので、縛りはあってないようなものである。
《黒き剣のギデオン》
死ににくいうえに各能力がなかなか強力。
+能力は自分のターン中しか効果が無いので注意。
《ドビンの拒否権》
全体除去からクリーチャーを守るカードとして非常に強力。
8枚の土地から青マナを出すのは結構苦しいが、土地20枚の枠はアンタップインできる白マナにしたいので仕方がない。
グルールミッドレンジ
アリーナのMCQを突破したリストを並べてもわかる通り、2マナと5マナ以上のカード選定は人によって大きく違う。
単純にデッキパワーは高いがダブルシンボルが多くマナベースにかなりの負担を強いることになるので、個人的には《総動員地区》は色マナにしたい。
《手付かずの領土》を入れて戦士に寄せたタイプも存在するがこっちは更にマナベースがやばいので割愛。
ストーリー上はかなりの小物で残念な最期を迎えてしまったが、能力は優秀。
グルールも完成形が定まっていないデッキだが、どのリストにもこのカードは3枚程度入っている。
グリクシスコントロール
除去がプレインズウォーカー偏重な今の環境に非常にマッチしている。
エスパーと違いカウンターはあまり入っていないが、その分盤面の処理能力は高い。
このセットだけで飯が食える強さ。
どちらもじわじわと相手のリソースを奪っていくので消耗戦に強い。
《魔性》
環境に愛されたカード。『灯争大戦』に感謝すべき。
プレインズウォーカーをカジュアルに破壊できるのでコントロール相手にも腐る事がなく、気兼ねなく4枚採用できるようになった。
シミックランプ
初見では非常に対応しにくいデッキ。
色的に《運命のきずな》デッキだと思ってかかるとえらい目に遭う。
こういうデッキがあると理解していればデッキの判別は可能なので、あからさまに《エリマキ神秘家》を構えている時は突っ込まないように注意しよう。
手数の多いデッキは苦手。
デッキの核。これらを有効に使うには大量のマナを必要とするため、対戦する際には相手のマナの数を意識しておこう。
今回の記事はここまで。
『灯争大戦』後は明確にデッキの種類が増えたが、MCQで勝つためにはこれくらいは把握しておこう。
予選を突破した皆さんにバルセロナで会えることを楽しみにしています!(権利持ちのイキり)
おまけ(ダイレクトマーケティング)
今回紹介したデッキのうち、赤単アグロ、アゾリウスアグロ、グルールミッドレンジの構築済みデッキ販売を始めました。
スリーブとデッキケース付きで、そのまま大会に参加することができます。是非よろしくお願いします。