どうもどうも、りゅうじです。
先日シアトルで行われたMagic Online Championship(MOCS)に参加してきました。
イベントは3フォーマットで行われたのですが、ドラフトは3-0と0-3、スタンダードは1-3。モダンが3-1と唯一の勝ち越しでした。
そのモダンラウンドで使用した赤単フェニックスが思ったより楽しかったので、今回はその覚え書きです。
赤単フェニックスとは?
・イゼットフェニックスとバーンの中間みたいなデッキ
・安定性は低め。《舞台照らし》で《弧光のフェニックス》を追放するとキレる
・デッキの最大値が高い。フェアデッキの押し付けの極地
・最速は2ターンキル。3.4ターンで結構勝てる
・いい意味でどっちつかずなので墓地対策、バーン対策を潜り抜けやすい。(もちろん効果はある)
デッキリスト
MOCSで使用したリストがこれ。
元々Magic Onlineで勝っていたプレイヤーのリストを元にしていたので、そこからの変更点を中心に書いていきます。
メインボード カード解説
《若き紅蓮術士》
このデッキのキープ基準になるカードは1マナクリーチャー8枚もしくは《弧光のフェニックス》+《信仰無き物あさり》辺りだが、それだけでは多少物足りないと感じたため採用。ライフを詰めるデッキなので1/1トークンでのクロックにも価値があり、採用してよかったと感じています。
《約束の終焉》
《稲妻》+《溶岩の撃ち込み》をしたいがための採用。
このカード1枚で果敢3回と《弧光のフェニックス》の誘発を達成するのでデッキには合っているものの、墓地のカードが追放されるため《騒乱の歓楽者》との相性があまり良くないので1枚。
サイドボード カード解説
《外科的摘出》《貪欲な罠》
想定している相手であるドレッジに対して効果が大きく、《弧光のフェニックス》の誘発時はほぼ0マナで撃てるため《貪欲な罠》の方が優先度は高い。能動的に使用できるという点から1枚を《外科的摘出》にしているが4枚目の《貪欲な罠》で特に問題ない。
プリズン系のデッキは減少しているため《粉砕の嵐》を解雇。
そもそも赤マナには困らないので撃ちやすい《破壊放題》を多く採用したいが、人間をはじめとしたクリーチャーデッキにも採用できる点を考慮し《削剥》を優先している。
《熱烈の神ハゾレト》《反逆の先導者、チャンドラ》《燃え上がる憤怒の祭殿》
追加の勝ち筋。
墓地対策や《ドラゴンの爪》等を無視できるカードとして優秀。
土地18枚に対して4マナのカードは重く見えるが《流刑への道》も撃たれることだし意外と場には出る。
《燃え上がる憤怒の祭殿》は設置しやすくて気に入っているが《熱烈の神ハゾレト》は起動にマナもかかり、4ターン目にプレイしても殴れない事がよくあるので違うカードでもいいかな。
ゲームプラン
序盤
ダメージ効率を考えよう。
果敢クリーチャーのダメージが通る場合や《若き紅蓮術士》が出ている場合は積極的に呪文を使って良いが、そうでない場合は《弧光のフェニックス》や《舞台照らし》の絢爛のために手札に溜めて置く選択がいい事もあるというのを覚えておこう。
《溶岩の撃ち込み》を1ターン目に撃たなければいけないハンドは弱いのでちゃんとマリガンしよう。
中盤~終盤
残った相手のライフをいかに詰めるか。カウンターがあるデッキには火力を無駄撃ちせずに溜めよう、くらいしか言う事がない。
主要デッキ相手のサイドプラン
青白
メインボードは《弧光のフェニックス》への対処手段が少ないのでかなり有利。
相手の妨害が多くスローゲームになりやすいマッチなので、単体で弱い《はらわた撃ち》は全部アウト。4マナのカードは相手の《流刑への道》のおかげで比較的プレイしやすい。
サイド後は《安らかなる眠り》が予想されるので、墓地に《弧光のフェニックス》をあまり溜めずに4マナで手札からプレイすることを視野に入れておこう。
in
2《燃え上がる憤怒の祭殿》
2《血染めの月》
1《熱烈の神ハゾレト》
1《反逆の先導者、チャンドラ》
1《溶鉄の雨》
out
3《はらわた撃ち》
1《騒乱の歓楽者》
1《約束の終焉》
1《二股の稲妻》
1《溶岩の撃ち込み》
イゼットフェニックス
お互い序盤のブン回りがあるので、少し不利ではあるが速度勝負はできる。
サイド後は相手の《弧光のフェニックス》さえなければこちらの方がダメージを通しやすいので墓地対策を入れる。
out
2《はらわた撃ち》
2《溶岩の撃ち込み》
1《二股の稲妻》
鱗親和
ド有利。
こっちのクリーチャーは基本的に《歩行バリスタ》でしか除去されないので火力で道を開けてしばき倒そう。
out
4《溶岩の撃ち込み》
5C人間
《スレイベンの守護者、サリア》とサイド後の《オーリオックのチャンピオン》が辛いのでちょっと厳しいマッチアップかもしれない。
《若き紅蓮術士》で頑張ろう。
in
2《削剥》
1《神々の憤怒》
1《燃え上がる憤怒の祭殿》
out
4《溶岩の撃ち込み》
トロン
先手になった方が圧倒的に有利なマッチ。
先手3ターン目にトロンが揃わなければ概ね間に合う。
揃ったら、残念。
out
2《若き紅蓮術士》
1《騒乱の歓楽者》
1《約束の終焉》
1《舞台照らし》
ドレッジ
相手からの干渉手段が少ないのでメインでも結構間に合う。
MOCSの練習時は3-0だったので相性は悪くなさそう。
下記はふんわりしたサイドアウトなので相手の《ナルコメーバ》をちゃんと処理したいならば《溶岩の撃ち込み》を4枚抜いてもいい。
out
2《はらわた撃ち》
2《溶岩の撃ち込み》
1《約束の終焉》
終わりに
今回の記事はここまで。
序盤全振りデッキなので、反復練習でデッキの回し方を習得しよう。
サイドプランの項目を見てもらえばわかると思うが、これもある程度パターン化されているのでプレイの練習はしやすいはず。
変な絡み方さえしてこなければTwitterで質問にも答えられると思います。
《外科的摘出》を4枚目の《貪欲な罠》にしたデッキをBigwebで販売中なので興味を持ってくれた方は是非。