BIGs 石田龍一郎のGP上海参加レポート

こんにちは。BIGsの石田龍一郎です。
今回はGP上海で使用したデッキについて・そして当日についてのレポートを書きたいと思います。



準備編



今回はPT前から「エネルギーかラムナプ・レッドが強い」という環境でした。
そこでまず最初にエネルギーデッキを使ってみたものの、性に合わず却下。


ishidashanghai 10.jpg
次に《熱烈の神ハゾレト》と《不死の援護者、ヤヘンニ》に《野望のカルトーシュ》や《バントゥ最後の算段》が使える赤黒アグロも調整してみるも、想定通りの形で有利をとりきれず断念。



結局消法的ではありますが、残った選択肢である赤単・ラムナプレッドで駆け抜けてやろうということになりました。
PTの結果を見ても、細かい部分では目新しい発見こそあれど大きな変化は無いだろうと予想。
エネルギーデッキが、優勝したこともあって若干スゥルタイに流れると想定し、最終的には「ラ


ムナプ・レッド」「4Cエネルギー」「スゥルタイエネルギー」を仮想敵に設定。Hareruya Prosの井川さんがPTで9-1したレシピを元に、はまちさんの記事や友人の意見を参考にした結果、以下のような形になりました。



ishidashanghai 01.png





本戦


初日
bye
bye
青白副陽コン ○○
スゥルタイ打撃体 ○×○
ラムナプ・レッド ○××
4Cトークン(もりショーさん)××
4Cエネルギー ×○○
スゥルタイエネルギー ×○○
青白副陽コン ○×○



二日目
青白トークン ××
ラムナプ・レッド ×○○
スゥルタイエネルギー(かなめさん)○○
4Cエネルギー(玉田遼一さん) ×○○
青白副陽コン 〇〇
スゥルタイ打撃体 〇〇


計12勝3敗

最終成績:12位(プロポイント3点、賞金1000ドル)


TOP8あるいは2敗で終えてPTの参加権利獲得とはいきませんでしたが、結果を残すことが出来ました。


二日目早々に3敗目を喫して、これはもうTOP8は狙えないからプロポイントのみを目的に...と目標設定したところから、願っていたプロポイントと割とでかい賞金という最大値を得ることができたのは、素直に嬉しかったです。


あとどこかで1勝できていたら...とたらればを考えると悔しく思うところなのでしょうが、もし3敗目が初日に来ていたらドロップしてPTQに出ていたので、逆にラッキーだったなと納得するようにしています。
サイドプランやデッキ詳細については...今更自分が書くことも特に無いだろうから割愛(参考:BIGs 藤本岳大 はまち式 Vやねん!PTQ~(本戦参加)待ったなし!~)



その代わりと言ってはなんですが、採用or不採用となったカード郡の雑感について記載したいと思います。




・土地25枚、《地揺すりのケンラ》3枚、《栄光をもたらすもの》メイン1サイド2枚


ishidashanghai 11.jpg
『土地25ならアグロよりもミッドレンジ構成に近いのでは?』と思い、スゥルタイ対策として合計3枚目の《栄光をもたらすもの》を採用することにしました。直感的には《ゲラルフの伝書使》や《雷口のヘルカイト》が流行った頃の「ラクドスミッドレンジ」みたいにしたかったのですが、実際《栄光をもたらすもの》が手札で詰まってもたつくこともあったので、諸刃の剣でもありました。個人的には、メインに採用したのはやり過ぎでした。ですが、3枚採用したことがプラスに働いた場面もあり、メイン0サイド3という形で採用するならアリかな?という印象です。
ケンラの是非については色々な人に聞いてみて評価が分かれているのですが、自分としては弱い寄りです。
一度ケンラ不採用の形も試してみたのですが、如何せんマナフラッドに弱く、《ボーマットの急使》が活用しにくくなってしまった為に、止む無く採用することに。ミッドレンジ構成がより濃くなるならベン・スタークの赤単のように不採用にする形も有りだと思います。





・《暴れ回るフェロキドン》メイン3サイド1枚、《アン一門の壊し屋》不採用


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最近は随分と一般的になった《暴れ回るフェロキドン》メイン採用・《アン一門の壊し屋》不採用の形。個人的にはフェロキドンはメイン3で丁度良かったと思っています。3マナの動きが被ると4ターン以降の動きに影響して、ハゾレトの運用にも関わってくるため、メインでは3マナのカードは極力減らしたいです。
サイド後は《霊気圏の収集艇》や《ピア・ナラー》など相手によって明確に強いカードがあるのでその限りではないですが、ラムナプレッドは手札を効率よく使えるだけで勝率がぐっと上がるので、土地25など事故率を下げる工夫は出来るだけするべきだと思います。


・《霊気圏の収集艇》サイド1


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今回一番迷ったカードであり、明確に採用したのが失敗したと思えるカード。他のカードはそれぞれ明確に勝ち筋やプランを決めた上での採用でしたが、収集艇だけは「同型に強く空中戦ができるから」というふんわりとした理由で採っていました。
搭乗というシステム上、これをサイドインするならデッキにはクリーチャー枚数をある程度確保した状態が望ましく、サイド後のスペル枚数を吟味した上で採用する必要もあるので、そんなふんわり雑に使えるカードではありませんでした。それならまだ4枚目の《剥削》の方がプランを立てやすいという点で、そうしていれば良かったなと思っています。もしくは諸藤拓馬さんのように1枚と言わずもっと枚数を取り、しっかりとしたサイドプランを確立させるべきでした。


・《暴力の激励》、《両手撃ち》


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採用を何度か検討したものの、試す機会が無く不採用になってしまったカード郡。今回の成績を振り返れば二回トークン系デッキに負けているので、結果論で言えば採用するべきだったとは思います。
当初「PTで結果を出していない以上、トークン系の使用者は全体の1割以下だろう。当たっても一回あるか無いかだから、今回は調整時間足りないし対策切ろう」と予想した結果、しっかり二回踏んでしまうあたり運が悪いと言うべきか(-_-;)
とは言えこのメタ読み自体は間違っておらず、時間が無かったにしても最低限のプランの考慮をしていなかったのが原因の2敗なので、納得ではあります。




旅行編


今回の遠征は金曜深夜発の飛行機で土曜の朝に上海に着き、日曜深夜上海発の飛行機で日本に帰ってそのまま仕事へ...という弾丸プランでした。なので観光は皆無ではありましたが、それでも慣れない土地を歩く、初めて中国の地下鉄を乗り継ぐ、日本語の通じない相手とコミュニケーション、BIGsメンバーをはじめとした日本人グループで飯に行ったりドラフトしたりと存分に中国旅行を楽しむことができました。



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会場内写真。正に廃工場。周辺も工場だらけの工業地帯でのGPは、後にも先にもそう無いのでは?(笑)





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晩御飯は日本人でまとまって地元の飯屋へ。何かアッサリしたものが食べたいと思い卵入り刀削麺を頼んでみたところ、多めの油でしっかり焼いたであろう目玉焼きがトッピングされていて「思ってたのと違う!」と面食らった一品。




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会場から徒歩20分くらいのホテル。他のBIGsメンバーもここで宿を取っていると聞いて予約。日本の感覚で一泊4000円代の部屋にしたところ、なんとも豪華な部屋に。物価の差をすっかり忘れてました(笑)




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その宿でもりショーさんが持ってきていたボードゲームをちょこっとプレイ。修学旅行みたいで楽しかったです。ライトなボードゲームなら、荷物も時間もとらずに気軽に楽しめるのはいいですね。




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宿から会場までの朝、タクシーを捕まえるはずがうまくいかず徒歩で向かう一行の図。



街並みを見て気になったのが、車道、歩道と別にバイク・自転車用の道が広く整備されていたこと。
開発中の建物も多く見かけられ、5年後くらいにはまた違った雰囲気の場所になっているのかも?





まとめ


今回の遠征の目標は2つあって、一つはPT参加権利を得ること、もう一つはブロンズレベルを目指す為にプロポイント稼ぐことでした。限られた練習時間の中でできるだけのことはできたという実感はあります。忙しいながらもしっかりとマジックを楽しみつつ、納得のいく成果も得られた良い遠征でした。
ブロンズになる為に今シーズンはあと1回か2回遠征したいところなのですが、アジアGPが12月のシンガポールを逃すと3月までお預け状態に。どうしたものか...。
仕事が休めたら、アメリカ遠征等できたら良いなと思います(希望的観測)



それではまた!



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