BIG MAGIC所属プロ 藤田剛史 ローリーさんからチームシールド初心者へ向けて

texy by Fujita Tsuyoshi




今週末にはチーム戦のグランプリがある。
チーム戦は勝っても負けても仲間と共感できて楽しい、当然MTG後の飲みや飯中も盛り上がること間違いなしだ。
もし参加できるのであれば、是非とも楽しんでほしい。


とは言え、初めてチーム戦のイベントに参加する人も多いと思うので、今回はチーム戦のコツを自分の経験の範囲で書いてみようと思う。
ただこれはあくまで初~中級者向けの記事になる。
二日目、更には決勝を目指してるチームなら、ここに書かれてる以上のことが求められるだろう。
それを踏まえたうえで読んでほしい。





①構築は時間との戦い


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シールドの構築時間は、個人戦よりも長いとはいえ想像以上に短いから注意が必要。
与えられた構築時間から10分は短く想定して、構築を行おう。
残り20分の段階で2つ以上デッキができてないと、最後のデッキはぐちゃぐちゃになる。
あと、プール及びデッキの記入時間が思ったよりかかるのも、チーム戦のつらい所。忘れずに。





②色分けしてその場で臨機応変に組むのは、最高に難しい


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よくチーム戦の記事において、プロプレイヤーが5色のカードを並べて議論してるのを見ると思う。


けど、あれを模倣するのは素人にはまず無理と思ったほうが良い。


じゃあどうしたらいいのか、というところでオススメなのが、あらかじめ強いアーキタイプ(※1)を発見しておいて、とりあえずそのアーキタイプを組んでいってみる手法だ。


(※1:例えば『アモンケット』のリミテッドでは赤白の督励クリーチャーで殴るデッキや、白黒のゾンビデッキ、青黒のサイクリングデッキなどなど、色の組み合わせと主軸になる戦略に沿って組むと強力なデッキを組むことが出来た。この赤白督励、白黒ゾンビなど分類されやすいものをアーキタイプと呼ぶ。『イクサラン』では青黒赤の海賊、白赤緑の恐竜、白黒吸血鬼、青緑マーフォークなどのアーキタイプが存在するようだ。)



組むべきアーキタイプを決定しておいて、プールを確認した後に優先度の高いものから構築に取り掛かる。
これだと最初にあれやこれや無駄に迷わずに構築を開始出来て、時間がかからず、構築ミスが起きにくい。
1つのアーキタイプデッキで満足のいくものができたら、残ったカードで2つ目3つ目を臨機応変に組む。



このアーキタイプ構築のメリットは、チーム戦であっても1人で練習できる事だ。
各アーキタイプに必要なカードは、個人ドラフトをやれば問題なく理解できる。
ドラフトであればMagic Onlineで練習できるので、各々仕事などでメンバーが集まりにくい人にはやりやすいと思う。
各自アーキタイプを理解したうえで、どれを組むのかということを共有していれば本番でもわたわたせずに済むだろう。





③「2強1弱」か「1強2並」が強い


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3つとも強いデッキができればそれが一番良いんだけど、そんなパックは滅多に当たらない。
そこで、予め2つの指針を定めておいて、パックの様子を見てどちらか選ぼう。
2つの強いデッキと1つの弱いデッキ、あるいは1つの超強いデッキと2つのそこそこ戦えるデッキ。
この組み合わせが、経験上チームの勝率が高くなりやすい。
チーム戦は何も3人とも勝利する必要がなく、二人勝てば良い。同じ二人が勝ち続けるか、一人が絶対に勝利して後は5分か。



1強2弱とかになってしまう場合は、最初から諦めがつくので楽にいこう。3弱はむしろオイシイの気持ちで。





④絶対使わないカードは誰かがまとめて書いておく。


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どうしても、絶対に使わないカードというものはある。
構築のコンボ専用だったり、カードパワーが低すぎたり、そういうシールドで絶対使わないカードをどうするか。
チームリミテッドでは、そういった使わないカードもサイドボードとして割り振らなくてはならない。
これをどうこう考えるのははっきり言って時間の無駄なので、メインデッキに必要なカード・サイドボードで使うかもしれないカードを選んで弾かれたものは、さっさと登録用紙に記入しよう。


なぜこれを勧めるのかというと、①にもつながることだが時間の短縮になるから。
そしてもし、後からやっぱりこっちにいるかも、あるいはデッキに入るかもとなった時には、後から訂正すれば良いからだ。



とりあえず1枚にひとまとめに書いておいて、それを後から訂正して分けても良いし、早い段階で色分けして3枚に書いていけたらそれがベター。
とにかく、登録用紙にカード名と枚数を書き出すのは早ければ早いほど良い。
「正直オレ構築中、二人に口出しできひんな・・・」って人は、これも構築と同じく大事な作業なので、陰ながらやっておくと喜ばれること間違い無し。





⑤1番弱い人に1番弱いデッキを


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これは優勝を目指すレベルのチームでは逆になる場合が多いけど、楽しむためにはこっちの方が良い。
1番弱い人がプレッシャーを感じない、まぁ負けても仕方ないと思えるデッキを使うことによってチームが負けてもチームワークが乱れない。
楽しむなら1番弱い人が1番弱いデッキを使って、わからなくなったらチームメートに積極的に聞くのがオススメです。
残りはデッキに差がないなら使いやすい方を、差があるなら1番強い人が2番目に強いデッキ、2番目に強い人が一番強いデッキを使うのが良いかな。




⑥プレー中のアドバイス


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MTGというのはゴールは同じでもプレースタイルは人によって違うもの、あまり口出ししすぎると混乱の元になるから注意。
横から口出しする時は「どうするつもり?」と本人のゲームプランを聞いてからアドバイスしよう。
そしてもっとも重要なのが「ぶっちゃけチームで俺が一番弱いんだよね・・・」って人がチームメートに積極的に聞く事。
わからなければ 必ず自分から 「これどうしたら良いと思う?」と聞きましょう。
大事な事なのでもう一度 「必ず」「自分から」聞く、これが大事です。
意外にチームメートはあなたのプレーを見てます。難しい局面をわからないままやってミスって負けて後で気まずい反省会・・・
なんてことにならないように「必ず」「自分から」聞きましょう。





⑦GP静岡 MTGはおまけ!


夜のホテルや飲み会で険悪なムードにならないようにMTGはおまけの精神でやりましょう!





⑧練習用のパックを買うなら BIGWEB!




以上が、経験者からの簡単なアドバイス。


チームシールド、楽しんでや!


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