こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第81回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
白青"謀議"クロック・パーミッション
Designed by Sanada Hiromi
白青のクロック・パーミッションデッキにて、『ニューカペナの街角』のカードが主力の一角を担っています。
2マナ1/1二段攻撃という基本ボディを持ち、呪文の対象になるたびに謀議が誘発。
カードパワーの見極めが進み、《剣術の名手》がだんだんと強くなっていっているようですね。
1/1二段攻撃では少々寂しいスペックなので、謀議を始めとした強化手段でサポートしてあげる必要があります。
いずれも謀議を誘発させながら強化をさせられるカードたち。
謀議でクリーチャーを捨てればこれら一枚で3/3まで育ちますので、かなり優秀なクロックが出来上がります。
育てたクロックを《セジーリの防護》や《ジュワー島の撹乱》で守るのがこのデッキの基本コンセプトです。
能力はドロー。一概に謀議と優劣をつけることはできませんが、単純な能力としてはドローのほうが嬉しいことも多いでしょう。
パワーでは概ね劣っているものの、飛行を持っているため攻撃が止まりにくい点では勝っています。
《照光の巨匠》と条件を同一にする点が魅力で、このデッキは「クリーチャーを呪文の対象にする」というコンセプトで組まれており、この二種類が強さを支えています。
過去のデッキでは"英雄的"デッキで見られた構築ですね。当時も青白軸が強く、強化とドローと防御呪文で固められたクロック・パーミッションでした。
青赤《精神連繋メカ》
Designed by Iwazaki Masahiko
《災厄を携える者》が《精神連繋メカ》に乗れば、一発で16点ダメージ!
マナカーブも相まって綺麗なコンボです。『神河:輝ける世界』が発売された時点で成立していたコンボであり、『ニューカペナの街角』からはこれを下支えするカードが加入しました。
1マナ1/1で、先制攻撃、威迫、そして自身を生け贄にマナを生みだす能力を持ったクリーチャー。
一見すると大きなシナジーはありませんが、《精神連繋メカ》の運転手になれば、4/3、飛行、先制攻撃、威迫、というクリーチャーが完成します。ここまで能力を盛れば、止められるデッキはかなり限られますね。
このほか、搭乗役が多めに入っていることから《かき消し》も新たに加わっています。
赤黒《研究体》
最後に紹介するのは赤黒の《投げ飛ばし》......ではなく《カズールの憤怒》系のデッキです。『ニューカペナの街角』のカードは目立ちませんが、デッキが異彩を放っているので紹介させてください。
何を生け贄にするのかというと、こちらのフラクタルトークン。
《研究体》→《カズールの憤怒》と決まれば、自身のライブラリーの枚数分のダメージが飛んでいきます。
驚きなのが赤黒のデッキに青緑それぞれトリプルシンブルを要求するカードが3枚も入っているところ。もちろん普通にマナを出して唱えることは(基本は)できませんので......
《災厄招来》を使って唱えます。
《研究体》はソーサリーであるがゆえに、相手が持っていた除去の前にただ巨大クリーチャーを差し出すことになりがちですが、《災厄招来》によりインスタントタイミングでプレイすることができれば、返しのターンに攻撃することも難しくないでしょう。
もちろん、上述したように《カズールの憤怒》で火力に変えてあげても良いですし、そのタフネスの高さから《家の焼き払い》に巻き込んでも生き残ってくれるでしょう。
ちなみに、《災厄招来》がなくとも宝物から唱えられる......こともあるかもしれません。
宝物を六つも用意するのはかなり根気が要りますので、なかなかできることではないと思いますが。
ちなみに《研究体》が目立ちすぎて気づきにくいのですが、《告別》も《災厄招来》か宝物を使わないとプレイできません。私はデッキリストを数分眺めてやっと気づきました。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。