こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第78回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
忍者
かつての神河ブロックの中で最も有名なキーワード能力といえば、忍術が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
唯一無二のプレイ感、そしてフレイバーをうまく表現した能力からか、神河ブロックが落ちて10年以上が経っても愛好家を見かけるような、人気の能力でした。『異界月』で登場した現出能力も、発想のもととなったのは忍術でしたね。
そんな忍者がスタンダードに帰ってきた以上、デッキが組まれることは必然ではないでしょうか。
Designed by Doudanuki Tomonori
忍者クリーチャー、合計12枚。
回避能力を持ったクリーチャーを忍術のタネとし、
新たな忍者たちをどんどん戦場に送り出せるよう構築されています。
このデッキでは、ならず者とハイブリッドされていますね。
ならず者のメカニズムである対戦相手の墓地を増やすことはさほど得意ではないものの、軽量な回避能力持ちという時点でデッキにフィットしますし、実は《ネットワークの攪乱者》がならず者であったり、《銀毛の達人》の能力を受けられたりと、ちょっとしたシナジーがあるのです。
なお、《トリックスター、ザレス・サン》の能力は忍術に非常に似ていますが違うので、《銀毛の達人》で軽くなりませんし、タネにできるのはならず者のみです。
デッキ全体を見るとクロック・パーミッションに分類されるでしょう。ほぼ3マナ以下のカードで形成されたマナカーブや、どうどうと4枚投入された《呪文貫き》に魅力を感じるなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
《目覚ましい修復術》
Designed by Ikai Hironobu
こちらも旧神河ブロックから受け継いだ能力を活用したデッキです。
その能力は魂力。《空を引き裂くもの、閼螺示》が代表格でしたが、『神河:輝ける世界』ではかなり使いやすいカードが増えましたね。
《大狸》は《不屈の自然》、《鏡殻のカニ》は《マナ漏出》と考えると、一見コストパフォーマンスは良くないように思えます。ですが実はそうでもなく、《大狸》はインスタントの《不屈の自然》、《鏡殻のカニ》は基本的に打ち消されない《マナ漏出》であると認識すれば、むしろ選択肢のあるカードとしてはかなりコストパフォーマンスの良い部類に入るのではないでしょうか。
特に《鏡殻のカニ》に関しては、ケアする方法が基本的に「3マナ多く用意する」くらいしかありません。
さて、こうした魂力持ちを集めて何をするのかというと......
そう、《目覚ましい修復術》です。
マナコストは重いですが、《大狸》や《陽刃の侍》が多少カバーしてくれます。
デッキのほとんどがエンチャントであるため、一度決まればかなり圧倒的な場を作ることができるでしょう。
さながらモダンの《死せる生》デッキのようです。
ただし、《ドゥームスカール》一発で流れます。もっというと《告別》が決まってしまうと次の《目覚ましい修復術》のチャンスすら摘み取られてしまいますので、事前にしっかりとサイドプランを練っておかなければいけませんね。
《メカ巨神のコア》
Designed by Miyata Kentarou
さて、最後のデッキは神河に新たに追加されたメカニズム、機体を扱ったデッキです。
目を惹くのはやはり《メカ巨神のコア》。男の子が大好きな変形合体能力を持ち、合体するとまあまあゲームを終わらせるレベルの巨大メカが完成します。
もちろん条件は容易なものではありませんし、これ自体が複数必要ではないためか、枚数自体は2枚と抑えられていますね。
さて、それ以外の機体はというと......
お馴染み《エシカの戦車》に万能カードの《勢団の銀行破り》。
そして機体デッキだからこそ活きる《電圧改竄メカ》というラインナップです。
このデッキでは採用していませんが、このほかに《神童の試作機》も選択肢に入るでしょう。
さて、こうした機体を動かすパイロットはこちら。
搭乗する際に参照するパワーをオマケできる《有能な整備士》と《乗り手の生まれ》(から出てくるトークン)。これだけのパワーがあれば動かせない機体はこのデッキにはありません。
あとは《エシカの戦車》から出てくるトークンも乗り手になってくれますね。
このほか、《メカ格納庫》で無理矢理機体を動かしたり、《駆動メカ》で一気にクリーチャー化することも可能です。
デッキ自体がものすごく一直線でアーティファクト破壊に弱いため、サイドボードに別のプランを用意しておくと良いかもしれませんね。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。