こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第77回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
青黒緑 《古きもつれ樹》&《怒り狂う島嶼、キャリクス》
Designed by Endo Tkaaki
0/4。0/4。1/5。大量のタフネス偏重クリーチャーたち。
単体ではぜんぜん脅威にはならない彼らも、《古きもつれ樹》がいれば4/4、4/4、5/5に早変わり。
条件を満たしたクリーチャーは、パワーではなくタフネスの数値でダメージを与えるようになります。
《包囲の搭、ドラン》を先駆けに、これまでにも何度かこの系統のカードは出ていましたね。
現行のスタンダードで最も派手な組み合わせは、やっぱり《怒り狂う島嶼、キャリクス》です。
なんと17/17相当。派手な能力はありませんが、もうこの数値だけで強烈な印象を植え付けます。
4マナと4マナの組み合わせなのでマナカーブはいびつですし、なかなか決まらないかもしれませんが、一撃で17点持っていくところはいつか見てみたいですね。
まあ、実際は《カタパルト隊長》でカニ光線になることが多いのかもしれませんが。
白青フラッシュ
Designed by Hayashi Daisuke
最初の『イニストラード』スタンダード期にも存在した白青カラーのフラッシュデッキが現代にも姿を現しました。
瞬足持ちは3種8枚。
自身のクリーチャーを除去から守れる《幽体の敵対者》、
状況に応じて打ち消しの選択肢をとれる《過充電縫合体》、
そして攻め手を補給し続ける《墓所の守護者》です。
フラッシュ系デッキといえばクリーチャーが少なめになることもありますが、本デッキリストはそれらと異なり、土地を除けば《消えゆく希望》がわずかに3枚入っているだけです。
白青のビートダウンを瞬足持ちがサポートする、という感覚で使うことになるでしょう。
そのラインナップは現代の白いビートダウンではおなじみとなったものばかり。
一方で異彩を放つものもいます。《復讐に燃えた犠牲者、ドロテア》です。
表面は一度だけしか戦闘を行えない4/4。
裏面がその本領です。かつての《聖トラフトの霊》の誘発型能力を付与してくれます。
白系ビートダウンとはいえ1マナのクリーチャーが入っていないため、単純な速度では遅くなっていそうですが、
代わりに入ったカードのおかげで、太く長く戦えるように調整されています。
高速アグロ相手に対応してしまったサイドボードを空振りさせる意図があるのかもしれません。
黒単ハンデス
Designed by Noguchi Hiroshi
とにかくハンデスをしたい意思を感じます。
メインデッキのほとんどがハンデス効果を持つ上に、なんと《強迫》メイン3枚。
確かに相手が何かする前にハンデスで止めてしまえばあとはこっちのものですからね。
とはいえ、ハンデスばかりではデッキとしてのまとまりにかけるのでは......? という疑問には《恐怖の神、ターグリッド》が回答をくれました。
キーカードを軸に尖った戦法を展開する、という意味では統率者戦に近いものを感じます。
ゲームを決めるカードには、他に《血瓶の調達者》《不笑のソリン》がいました。
相手の手札が少なければ、《血瓶の調達者》で《血・トークン》を相手に渡しても比較的脅威にはなりにくくなります。
ハンデスだけでは完ぺきではないので、高いパワーでさっさと決めてしまうのが良いでしょう。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。