デッキリスト探検隊 第7回 ~《荒野の再生》と《ヴァントレスのガーゴイル》の使い方!~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第7回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


今回お見せするのはスタンダードから3つ。まだまだ新しいコンセプトが残っていますよ!



新生・荒野の再生


『ラヴニカの献身』発売後の《荒野の再生》デッキは非常に強力でした。


deckexplorer07 01.jpg


《荒野の再生》を設置すると、一時的とはいえ土地の数の2倍のマナが出ることになります。(《荒野の再生》能力誘発に際しマナを全て引き出し、能力を解決。土地が全てアンタップする)
土地が6枚も並んでいれば12マナ発生。それを全て《発展+発破》に注ぎ込んで大量ダメージ&ドロー!パルン、ニヴ=ミゼット》までいればゲームは決まったも同然。


......という非常に強力なコンボを持ったトップメタの一角だったのですが、『灯争大戦』で《覆いを割く者、ナーセット》と《時を解す者、テフェリー》がやってきて事態が一変します。
これらアンチカードに根本からコンセプトを否定され、いまやすっかり姿を消してしまいました。


その後は《運命のきずな》デッキで使われるのを見かけるばかりでしたが、今回、別の相棒と手を組んで帰ってきました。


deckexplorer07 07.pngDesigned by Nakayama Satoshi
※PWCSのデッキリストのためサイドボードなし


今度の相棒は、《僻境生まれの保護者》と《パンくずの道標》!


deckexplorer07 02.jpg


《荒野の再生》で生まれた膨大なマナは、食物トークンを生贄にしつつ《パンくずの道標》で新たなカードに変換。
あるいはクリーチャーを出しつつ、力の限り《僻境生まれの保護者》を強化することも可能です。


新しい相棒の素晴らしい点は、「カードをドロー」することもなく、「インスタント・タイミングで呪文を唱える」こともないということ。


つまり、以前までの《荒野の再生》デッキの弱点が消失しているのです。(その分超強力コンボは失われましたが)


食物トークンの供給ができるカードは2種類。一枚は《金のガチョウ》で、《荒野の再生》から生まれるマナを有効活用できます。
もう一枚は《魔女のかまど》です。


そして、《魔女のかまど》と相性抜群の《大釜の使い魔》ももちろん搭載。
《大釜の使い魔》はインスタント・タイミングで墓地から戦場に出せるので、《僻境生まれの保護者》を効率良く強化するトリガーにもなってくれますね。


ドロー呪文を排したことで《覆いを割く者、ナーセット》の、唱えずともマナを利用できる手段を多数搭載したことで《時を解す者、テフェリー》の影響を躱すことに成功した新生・荒野の再生デッキ。
こちらのデッキリストはPWCS(BO1=一本先取で行なわれるイベント)の入賞デッキですが、BO3でも十分通用する可能性は大いにありそうです。



ヴァントレスのガーゴイル》の使い方 ~ 青黒編


2マナ5/4飛行というスペック、どう考えても「ヤバイ」ですよね。


deckexplorer07 03.jpg


明らかにヤバイスペックを持っていながら厳しい戦闘制限を持つ《ヴァントレスのガーゴイル》ですが、それを「まともに」運用するデッキがありました。


deckexplorer07 08.pngDesigned by KelMasterP from Magic Online


初期ライフの4分の1を削れるほどの打点があるので、どうせなら《ヴァントレスのガーゴイル》で攻撃できるようなデッキを目指したいところ。
そのためには対戦相手の墓地を増やす必要があります。直接墓地にカードを送り込むのはこれらのカードの役目。


deckexplorer07 04.jpg


圧倒される弟子》も《正気泥棒》も対戦相手の墓地を2枚ずつ増やしてくれます。
これらに加え、《暴君の嘲笑》や《思考消去》でガーゴイルの動き出しを狙う魂胆ですね。
また、《悪ふざけの名人、ランクル》の攻撃が通れば、対戦相手の墓地を増やすこともできますし、逆に自分の手札を溜めて《ヴァントレスのガーゴイル》をブロック可能にすることもできます。
能力を使い終えた《圧倒される弟子》は《悪ふざけの名人、ランクル》の能力で生贄にしてしまっても良いですね。


こうしておぜん立てをしてあげれば、《ヴァントレスのガーゴイル》はその「ヤバイ」マナレシオを遺憾なく発揮してくれるでしょう。
動き出せば数ターンで勝負を決めてくれるはずです。


通常、特定のカードを上手く使うためだけに構築されたデッキは、その特定のカードを引けなかったり対処されてしまうと脆いことが多いのですが、このデッキはそんなことはなさそうです。
そもそも《正気泥棒》も《悪ふざけの名人、ランクル》も単体で強力なカードなので、仮に《ヴァントレスのガーゴイル》を引けなかったとしてもそのままゲームに勝ちうるパワーを持っていますからね。
そういう意味で、1枚のカードに依存しきっていない良いデッキと言えるでしょう。


さて、このデッキは《ヴァントレスのガーゴイル》を「まともに」使うデッキだと言いましたが、次に紹介するのは《ヴァントレスのガーゴイル》を「賢く」利用するデッキです。



《ヴァントレスのガーゴイル》の使い方 ~ 青緑編


deckexplorer07 09.pngDesigned by Hayata Akira


《ヴァントレスのガーゴイル》の利用方法は、何もそれで攻撃するばかりではありません。


deckexplorer07 05.jpg


このデッキは構成されたカードのほとんどが他のカード数種類とシナジーを形成しています。


まずは《グレートヘンジ》。このカードのマナ・コスト軽減は、自身がコントロールするクリーチャーの最大パワーに由来します。そのクリーチャーが攻撃できようができまいが関係ありません。
《ヴァントレスのガーゴイル》のパワーをもってしても設置には4マナが必要ですが、出したターンから2点ライフと2マナを生み出せるので、テンポ的にはさほど問題はなさそうです。(緑マナ2点を有効活用するのが少し難しいかもしれませんが......)


これだけではありません。まだまだ《ヴァントレスのガーゴイル》には利用方法が残されています。


deckexplorer07 06.jpg


パワーもタフネスも抜きにして、そもそも《ヴァントレスのガーゴイル》は2マナのアーティファクト。展開しやすく、《湖に潜む者、エムリー》のマナ・コスト軽減に役立ちます。
さらに《グレートヘンジ》もアーティファクト! 《湖に潜む者、エムリー》の能力で墓地に落ちた後にタップ能力で墓地からキャスト、と綺麗なシナジーを形成しているのです。


さらに、《ヴァントレスのガーゴイル》の攻撃も十分狙えます。《マーフォークの秘守り》や《神秘を操る者、ジェイス》のような対戦相手の墓地を増やせるカードが搭載されているので、3ターン目から動き出すことも無理なく狙えます。
もちろんこれらのカードで自分の墓地を増やし、《湖に潜む者、エムリー》で唱えるカードの選択肢を増やすのも良いですね。


まだシナジーは残されています。《グレートヘンジ》を唱えやすくするために入っている《恋煩いの野獣》。これを有効活用するための一枚が《エッジウォールの亭主》です!
《マーフォークの秘守り》と合わせて『出来事』持ちクリーチャーが複数確保されているので、十分能力を発揮してくれることでしょう。
そもそもこれらのカードはクリーチャーなので、《グレートヘンジ》の能力の有効活用にも繋がります。


シナジーで溢れたデッキリストは見ていて楽しいですね。見れば見るほど構築意図がにじみ出てきて飽きません。
サイドボードに《金のガチョウ》が控えているのも特徴的です。




以上、デッキリスト探検隊でした。


新鮮なシナジーがたくさんありましたね。興味を惹かれたデッキがあったらぜひ作ってみてください。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。



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