こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第68回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
アーティファクト・アグロ
Designed by Hamuda in Magic Online
『フォーゴトン・レルム探訪』ではアーティファクトに関わるカードが多数収録されました。
ちょっと弱くなったものの、繰り返し使える《アーティファクトの魂込め》こと《ウォーターディープの黒杖》がデッキの主軸のようです。
これと《きらきらするすべて》が双璧となり、このデッキの打点の高さを確保しています。
あとは《光り物集めの鶴》みたいにクロックにもなってキーカードを探せるカードでもあればいいのに......
という声を見透かしたように、《巧妙な鍛冶》が収録されました。
《光り物集めの鶴》と同等のサーチ能力を持ち、フィニッシャーにもなり得る自己強化能力を持っています。
この強化能力が良いか、それとも《光り物集めの鶴》が持っていた飛行が良いかは一概に判定できませんが、少なくともサーチ以上の仕事ができるクリーチャーが弱いことは恐らくないと思います。
さて、《ウォーターディープの黒杖》を場に出したら、あとはそれを使って「歩く像を動かす」ようにしていきましょう。
回避能力持ちを強化するも良し。
《石とぐろの海蛇》なら大幅な打点強化に。
そして、本来殴れないはずのアーティファクトを動かすのも有効です。
こうしたデッキはサイドボード後はアーティファクト破壊の雨あられに降られるのが常ですが、《夢の巣のルールス》のおかげでロングゲームにもある程度の耐性がありますね。
かつてモダンの親和で一時代を築いた《アーティファクトの魂込め》や《きらきらするすべて》を再び手にすることができる素敵なデッキです。
《オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》・レッド
Designed by Yano Hirokazu
真っ赤でド派手なビッグレッド。よく見れば中身はドラゴンデッキ。
ドラゴン限定のマナ・アーティファクトとも呼べる《オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》を軸に、多様なドラゴンを戦場に繰り出していくようです。
《力線の暴君》は《オーブ・オヴ・ドラゴンカインド》から3ターン目に出せる切り込み隊長。
能力は少々後ろ向きですが、デッキコンセプト的には欠かせない一枚でしょう。
そして、やっぱり目を惹くのが《星山脈の業火》。
古く《刃の翼ロリックス》を彷彿とさせるその姿に心奪われた人は少なくないでしょう。ついでに《龍王コラガン》っぽいところもあるので『タルキール龍紀伝』まで手広く懐古できちゃいますね。
デッキ全体が重いので、やはりマナサポートは必須ですね。
特に《アイレンクラッグの妙技》を撃てるか否かがゲームの行方を決めそうです。
《古代を継ぐ者、ナヒリ》
Designed by Takaba Yuki
『フォーゴトン・レルム探訪』から一度離れ、こちらは《古代を継ぐ者、ナヒリ》に注目したデッキです。
4マナにして+能力でトークンを生み出せる上に、アドバンテージの確保と除去能力まで兼ね備えている。そう聞くと時代にそぐわぬ強力なプレインズウォーカーに思えますが、能力のほとんどが装備品に関連していることで使いやすさが大幅に制限されています。
ですが、それは裏を返せば活かせる土台さえあれば強力間違いなしということ。ということで、本デッキは「戦士」クリーチャーと装備品のデッキとしてデザインされています。
先陣を切るのはいずれも装備品と相性の良い戦士たち。
それらを強化するのは、構築実績のある強力な装備品。
2ターン目《コーの刃使い》から3ターン目に《スカイクレイブの大鎚》に繋げるだけで3/3飛行二段攻撃が完成するのですから、十分に強力に思えます。
デッキの構造上除去が取りづらく、《砕骨の巨人》と《古代を継ぐ者、ナヒリ》くらいしか入っていないのがわかりやすい欠点でしょうか。
ハマった時のダメージ量は痛快な数値となるでしょう。《コーの刃使い》に《スカイクレイブの大鎚》が2枚装備される場面など、まあまあ起こりそうです。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。