By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第66回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
《虚ろな者》・《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》・《交換される牛》
Designed by SaffronOlive in Magic Online
巷では『モダンホライゾン2』のカードが暴れていますが、《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》もその一枚。
《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》は、手札を捨てていた時にのみ唱えられる特殊なクリーチャー。
《通りの悪霊》で1ターン目に出すことが可能です。場に出たら食物トークンを生み出す《地獄料理書》をサーチ可能。《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》本人もまた食物トークンを利用する能力を持っています。《地獄料理書》の枚数をちゃんととっているなら、2枚目、3枚目の《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》もしっかりと強く運用できます。
伝説のクリーチャーなので、《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と同時に引いてしまうと少し弱いのですが、その場合は《傲慢な新生子》などで《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》を捨てて《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》を唱えれば問題ありませんね。手札を捨てたいデッキなので、《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》という手札になってしまってもなんとかなるかもしれません。《ゴブリンの知識》で《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》を捨てたり、《燃え立つ調査》で《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》と《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》が運よく落ちてくれることを祈りましょう。
さて、その能力の性質上、《虚ろな者》と相性が良いのは自明です。
また、食物トークンを生む《地獄料理書》をサーチできることから、《貪るトロールの王》とのコンビもよく見かけます。
「手札を捨てる」と「食物トークン」。
この二つのテーマに、ある意味これ以上ないくらい噛みあったカードが存在していました。
手札から捨てられたら食物トークンが生成される。なるほど、確かにシナジーは抜群。
リミテッドでよく見かけた(主に余りものとして)のでカードは覚えていたのですが、構築に使うことは全然思いつきませんでした。
まあ、《地獄料理書》が「手札一枚を食物トークンに変換する」機能を持つので、《ゴブリンの太守スクイー》を毎ターン食物トークンに変換する、というやり方でも似た役割は果たせます。
もちろん、《地獄料理書》を一度起動するだけで食物トークンがふたつ手に入るのは《交換される牛》にしかないメリットなので、一考の余地はあることでしょう。
ウルザ・フード
Designed by Ninja_Kyle in Magic Online
こちらは《最高工匠卿、ウルザ》デッキに食物トークンシナジーを盛り込んだデッキ。
《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》が入っています。
《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》の文字列を見るとひたすら数を並べたくなるのですが、一回やったのでもうやめます。
面白いのは《楕円競走の無謀者》ですね。《地獄料理書》の起動に使えば能力が誘発してそのまま手札に戻ってきます。
《湖に潜む者、エムリー》の能力で運よく墓地に落ちていたらさらに嬉しいですね。また、《湖に潜む者、エムリー》なら、《楕円競走の無謀者》を探すことができ、《地獄料理書》を拾うことができます。食物トークンを安定して供給することが重要なのでしょう。
増え続ける食物トークンの使い道は、やはり《最高工匠卿、ウルザ》のトークンと、《アスモラノマルディカダイスティナカルダカール》の能力と、そしてこのカードでしょう。
これもまた《最高工匠卿、ウルザ》のトークンと同様ですが、1枚で2体並べることができるのが大きな特徴です。
6/6や7/7が2体並ぶ場面は容易に想像がつきます。
あとは、《思考の監視者》も良い働きをしてくれそうですね。
《湖に潜む者、エムリー》で墓地から唱える際も、親和(アーティファクト)によりマナコストが減ります。
墓地から唱えるだけでアドバンテージ+3! 単純に気持ちよさそうです。
白黒ブリンク・リアニメイト
Designed by iCtomoe0912 in Magic Online
リアニメイトというと《グリセルブランド》が思い浮かびますが、このデッキはそんなに大物は狙いません。
なぜなら、ブリンクとの混合デッキだからです。
《悲嘆》のサイクルがブリンクと相性が良いのは以前より言われていました。
このデッキでは、お馴染み《儚い存在》が使われています。そしてもう一枚......
なんと、《マラキールの再誕》を採用。確かに想起クリーチャーと組み合わせれば事実上のブリンクです。
土地の枠でブリンクができるようになるのは大きな長所でしょう。
そしてリアニメイト呪文が二種類。
《残虐の執政官》と《無名の墓》が入っており、おそらくはこれをリアニメイトするのですが、
積極的に墓地に落とす手段が少なく、毎回決まるとは限りません。
そう、《頑強》や《不吉な儀式の僧侶》で場に戻すのは《悲嘆》なのでしょう。
《残虐の執政官》には劣りますが、リアニメイト先としては十分に強力です。
手札の枚数に差を付けられれば、後は《石鍛冶の神秘家》のカードパワーが助けてくれるでしょう。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。