By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第48回です。
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
無限・ソウルシスターズ
Designed by Kasagawa Yousuke
「ソウルシスターズ」というデッキは有名かと思います。
《魂の管理人》《魂の従者》の2種類を起点に、「ライフを得る」ことをトリガーとするカードで固めたデッキです。
現在のスタンダードでは、《太陽冠のヘリオッド》を中心とした白単が近いですね。
もともとは《アジャニの群れ仲間》や《セラの高位僧》を使って「ライフ」を「攻撃力」に変換していたのですが、このデッキの狙いはちょっと違います。
《永劫の輪廻》というカードをご存知でしょうか?
簡単に言えば、クリーチャー・カードを引けなくなる代わりに、死亡した自分のクリーチャーがそのまま手札に帰ってくるようになるエンチャントです。
このデッキでこのカードを0マナ・0/0のクリーチャーと組み合わせると......
1. 0マナで0/0のクリーチャーを唱える
2. 《魂の管理人》の能力でライフを回復
3. 0/0のクリーチャーが死亡し、《永劫の輪廻》で手札に回収
4. 「1」に戻る=無限ライフ
という無限コンボに。
《魂の管理人》と0/0のクリーチャーは代替が効くので、比較的決まりやすいコンボと言えるでしょう。しかも最速4ターン目に完成します。
無限ライフだけでは勝てない相手を倒すため、このデッキではコンボを無限パワーに変換するカードも搭載されています。
《族樹の精霊、アナフェンザ》と《太陽冠のヘリオッド》は、この無限コンボに無限パワーを追加してくれます。
また、《太陽冠のヘリオッド》が入っているので、《歩行バリスタ》との無限ダメージのルートも狙えます。
ちなみに、このデッキでは《魂の管理人》《魂の従者》の枠は別のカードが担っています。
《オーリオックのチャンピオン》は果敢系統への対策も兼ねて。
《太陽に祝福されしダクソス》も、高いタフネスが果敢系統への抵抗力となると思います。
それに、単体性能で《魂の管理人》らに勝りますからね。1マナ1/1のクリーチャーを大量に入れると引きムラで弱くなる側面があるので、少しでも強いカードを入れておきたい気持ちはよくわかります。
《イーオスのレインジャー長》が入っているので、《魂の管理人》も1枚だけ入っていますね。
部族・クレリック
Designed by InsipidSepiid in Magic Online
《魂の洞窟》でクレリックを指定するデッキが現れました。
中心となるのは、『ゼンディカーの夜明け』で登場したクレリック2種。
これらが持つ自己強化能力を中心として戦う、というコンセプトのようです。
自己強化は+1/+1カウンターの形で行われるので、それを後押しする《議事会の導師》。こちらもクレリックです。
特に《希望の死、タボラックス》は+1/+1カウンターの数が5つを超えると追加の能力を手に入れます。《金属ミミック》《光輝王の野心家》でガンガン乗せていきましょう。また、《無私の霊魂》は自発的に死亡してくれるクレリックなので、強化とドローを同時にこなしてくれますね。
その他、メインデッキには優秀なクレリックと部族デッキでお馴染みの《霊気の薬瓶》《集合した中隊》の姿があります。
サイドボードまで含めても、クリーチャーは全てクレリックという徹底ぶり。
《オーリオックのチャンピオン》《悔恨する僧侶》《エーテル宣誓会の法学者》などもクレリックなんですね。
1マナ28枚・ZOO
Designed by MtGilligan in Magic Online
古より存在するZOO。多色の軽量ビートダウン全般を指すデッキタイプのことですが、このたび1マナのカードが28枚も採用されたZOOが発見されました。
もはや伝統的とも言える《密林の猿人》に《野生のナカティル》。
単体で優秀な《ゴブリンの先達》に《生皮収集家》。
それだけではなく《ナーナムの改革派》に《苛立たしい小悪魔》まで。(ちなみに《苛立たしい小悪魔》は「紛争」達成の役に立ちます)
6種類 × 各4枚で、1マナクリーチャーの合計が24枚。あとは《稲妻》が4枚入って、1マナ域は見事28枚です。すごい量ですね。
デッキが軽量なので、土地の枚数もなんと16枚。ドロー呪文すら入っていないのにこの枚数は驚愕です。
残り16枚の枠は2マナの呪文で固められています。
そのうち、《ゴーア族の暴行者》と《アタルカの命令》は、相手に押さえつけられた状況を打開したり、瞬間火力を上げてとどめをさすのに便利そうですね。
2ターン目までに簡単にクリーチャー3体の展開ができるので、単純な話、そのまま《アタルカの命令》がストレートにキマれば6点分の火力になります。最初に展開するクリーチャーにもよりますが、3ターン・キルも難しくないでしょう。
ただ、土地が16枚しか入っていないことから、2マナのカードをプレイすると、それだけで1ターン分の行動となってしまうことが多いと思います。
足がもつれて後れをとることがないよう、プランを立てて行動しましょう。2マナのカードが手札でだぶつくと厳しくなりそうです。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。