イリュージョン、ジェスカイの隆盛、ブリンク in モダン! ~ デッキリスト探検隊 第4回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第4回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


今回も、モダン環境から3つのデッキリストを紹介していきます。
3つとも、かつてスタンダードで活躍したデッキの系譜です! 昔のスタンダードを経験した人は懐かしいと思うのではないでしょうか?



イリュージョン


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Designed byTanaka Daiki


一つ目は青系の部族デッキ、イリュージョン
イリュージョンといえば、『基本セット2012』がスタンダードにあった頃に時折見かけるデッキでした。


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幻影の像》のような軽いイリュージョンを展開し、《非実在の王》の能力で全体強化。《幻影の像》で《非実在の王》をコピーしてさらなる強化を図る......という青系の伝統的な部族ビートダウンデッキです。
今のモダン環境のデッキで例えると、マーフォーク・デッキやスピリット・デッキが近いでしょうか。


そんなイリュージョンが、モダン環境でアップデートを遂げて帰ってきました!
ひとつずつ注目点を見ていきましょう。


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スタンダード時代との最も大きな相違点はイリュージョン・クリーチャーの追加でしょう。
いずれも新しいカードではないですが、能力は強力です。


クロヴの霧》はイリュージョンの数だけパワーとタフネスを上げる軽量クリーチャー。飛行も持っており、クロックとしてはかなり強い部類です。《非実在の王》で呪禁を与えてやればなかなか止まらないでしょう。《幻影の像》のコピー先としても優秀です。


水深の予見者》は部族デッキで陥りがちな手札不足を解消してくれます。コストはいずれも軽くありませんが、手札に戻した《島》には利用価値があります。


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手札に戻した《島》を別のカードに変換するカードたち。


狡猾な漂流者、ジェイス》の+1能力は、一般的に手札消費の激しい部族デッキとの相性は悪いです。《水深の予見者》の変異能力はそれを補完してくれるわけですね。
そして-2能力で生み出すクリーチャーはイリュージョン! 《幻影の熊》と同等のスペックを持つトークンを生み出します。


《密輸人の回転翼機》はマーフォークでも見かける機体です。ドローソースとしても飛行クロックとしても優秀な一枚。
アーティファクト・クリーチャーなので、デッキの恩恵を受けられないのが残念......と思いきや、イリュージョンとアーティファクトを繋ぐカードも入っています。


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大建築家》は青のクリーチャーを強化する能力を持つカード。一般に「ロード」と呼ばれる能力ですが(《アトランティスの王》サイクルの英語名に由来)、《非実在の王》だけでは足りないのか、こちらも投入されています。
そしてアーティファクトにのみ使えるマナを2つ生み出す能力も! 《密輸人の回転翼機》は2マナなので、《大建築家》本人をタップするだけで唱えることができます。


順応する自動機械》《祖先の象徴》は追加のロード能力持ちであり、《大建築家》のマナから唱えることも可能。後者は特に後続を呼び寄せる能力も付属しているので、数枚の除去呪文では止まらなくなりますね。


モダンのデッキとしては高額カードが少なく、組みやすいところも魅力的です。



《ジェスカイの隆盛》コンボ


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Designed by Ishizu Kyouhei


『タルキール覇王譚』が発売された頃、世間はフェッチ・ランドの再録で賑わっていました。
その中で時折聞こえたのは、「ジェスカイ道、楽しそう」という意見でした。


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5人揃ってポーズを決めるジェスカイ道の修行僧たち。戦隊ヒーローものみたいな構図が話題になりました。
他にも中空でポーズを決める3人や、往年の名カード・《稲妻の天使》がカマキリになって帰ってきたと、とにかく話題に事欠かない氏族だったのが記憶に新しいですね。


ですが、《ジェスカイの隆盛》コンボは大会に結果を残したことでも話題になりました。


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勝利手段はいくつかありますが、基本的なルートは変わりません。


1. 《ジェスカイの隆盛》とマナ・クリーチャー(呪禁持ちで好きな色マナを生み出せる《森の女人像》が望ましい)を用意。
2. マナ・クリーチャーからマナを出し、非クリーチャー呪文を唱える。
3.《ジェスカイの隆盛》が誘発し、クリーチャーが全て+1/+1の修正を受け、アンタップする。カードを引き、捨てることも可能。
4. クリーチャーがアンタップしているので、呪文が続く限り2-3を好きなだけ繰り返す。繰り返すたびにクリーチャーは+1/+1修正を受けるので、相手のライフを上回るパワーになったら攻撃して勝利。


このコンボを開始する際、もう一体マナ・クリーチャーが場にいれば、呪文を唱えた数だけマナが増えていきます。


スタンダード時代は《撤回のらせん》を使用し、クリーチャーがアンタップするたびにパーマネントを場に戻し続ける能力を付与していました。その能力で自身の0マナの非クリーチャー・パーマネントをプレイし続けることで、無限マナや無限パワーを狙うのが一般的な勝ち筋です。
こちらのデッキリストでも、《撤回のらせん》と《ミシュラのガラクタ》で再現可能ですね。


さて、モダンの《ジェスカイの隆盛》といえばあまりメジャーなデッキタイプではありませんでしたが、無限に呪文を唱え続けられる性質上、スタンダードと異なり《ぶどう弾》がフィニッシャー候補に上がります。
しかし、こちらのデッキリストのフィニッシャーは一味違います。


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《きらめく願い》から《肉体+血流》を手札に加え、無限ダメージ!


《ジェスカイの隆盛》のコンボが決まった時点で、クリーチャーのパワーは無限に上昇が可能に。膨れ上がったパワーを《血流》でそのままダメージに変え、ゲームに勝利します。


もともと《きらめく願い》は《ジェスカイの隆盛》に繋がるサーチカードであり、併用したデッキリストもあったのですが、そのままフィニッシュ手段にしてしまいました。


サイドボードには他にも、手札を補充する《傷鱗の儀式》、やっかいな妨害パーマネントを退ける《突然の衰微》や《摩耗+損耗》、各種のコンボを瓦解させる《漂流自我》と、《きらめく願い》を使い倒す気マンマンですね!


多数のアップデートが入った《ジェスカイの隆盛》コンボ。コンボ・デッキのお供の《時を解す者、テフェリー》も《きらめく願い》からサーチ可能で、なかなか強そうです。



ブリンク


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Designed by bobthedog from Magic Online


マジックをある程度プレイしているプレイヤーなら、《守護フェリダー》のような能力を「ブリンク」と呼んだことがあると思います。『エルドレインの王権』でも、《魅力的な王子》がこの能力を持っていますね。


「ブリンク」は『時のらせん』のカード、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》の英語名から来ています。
スタンダード当時には《ボガーダンのヘルカイト》や《目覚ましヒバリ》を「ブリンク」するデッキが存在しましたが、モダン環境のブリンクは大きく姿を変えました。


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まず、ブリンクするカードは『モダンホライゾン』の2種類。


魂寄せ》は毎ターンクリーチャーが出たり消えたりさせ続けるすごいカード。氷牙のコアトル》で毎ターンドローしたり、《永遠の証人》で墓地のカードが手札にぞろぞろと帰宅を始めます。ついでにどんどん大きくなっていきますね。


《儚い存在》は1枚で2回「ブリンク」できるインスタント。《一瞬の瞬き》では6マナかかってしまうことも、《儚い存在》なら1マナでやってのけます。


タイミングは選べませんが、このデッキならあまり困らないでしょう。《雲隠れ》の立つ瀬がありません。


《儚い存在》が偉いのは、もう一点あります。それは《魂寄せ》を除去から守れること。デッキの核とも言える《魂寄せ》が生き残れば勝利は間近でしょう。


スタンダード当時のカードはほとんど無くなってしまいましたが、「ブリンク」がもたらす圧倒的なアドバンテージは健在です。




以上、デッキリスト探検隊でした。


懐かしいデッキがそろい踏みでしたね! 昔使っていたという人は、もう一度組んでみてはいかがでしょう?


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。



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