《雷の頂点、ヴァドロック》、《薄暮薔薇の棘、ヴィト》、白単 in スタンダード ~ デッキリスト探検隊 第39回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第39回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。


だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。


唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。


そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


 


ジェスカイ・《雷の頂点、ヴァドロック》・変容


「変容」デッキといえば《恵みのスターリックス》などを使用した緑系のものがポピュラーですが、緑を使用しないカラーリングも存在します。


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Designed by Kajima Hiroyuki


軸となるクリーチャーは雷の頂点、ヴァドロックです。


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変容成功時に墓地の3マナ以下のインスタントorソーサリーをフリーキャスト。
ドロー呪文を唱えるなどしてアドバンテージを稼いでいくのも悪くはありませんが、このデッキはそんなまだるっこしいことをするつもりはないようです。


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墓地から唱えたいのは火力呪文。批判家刺殺》を叩き込みまくり、速やかにゲームを終わらせる意向です。
《雷の頂点、ヴァドロック》の誘発条件は「変容するたび」なので、《海駆けダコ》の変容能力も使い、火力を連打してやりましょう。


火力でゲームを決めるデッキとはいえ、赤単ほどのスピードはありません。
デッキ自体はアグロやバーンではなくクロック・パーミッションに寄っています。


ゲームプランのスタート地点はクロックの用意から。
これらをカウンター呪文で守って攻勢を維持しましょう。


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飛行クロックを使うので《高尚な否定》は相性抜群ですし、カードパワーも上々です。
《雷の頂点、ヴァドロック》の変容誘発型能力では通常はカウンター呪文の再利用はできませんが、《海駆けダコ》の瞬足と組み合わせたときならば再利用できるということはおぼえておきましょう。


さて、これらのクロックにアドバンテージ獲得能力を付与します。


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するとクリーチャーでダメージを刻みつつ手札を増やしていけるので、減った相手のライフを増やした手札の火力で燃やせるようになります。


「あくまでクリーチャーでダメージを刻む」ことが大切なので、《雷の頂点、ヴァドロック》は変容するばかりではなく普通にクリーチャーとしてプレイすることも多いはずです。
3マナ・3/3・飛行・先制攻撃と、普通にプレイしても悪くはないスペックです。


《雷の頂点、ヴァドロック》をフィーチャーしたデッキは、クリーチャーとスペルの比率が難しかったり、マナベースの制限もちょっと大変だったりするのですが、利用する対象が「3マナ以下のインスタントorソーサリー」なので、幅広くチューンナップできるのが魅力です。


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記憶漏出》ならば黒を入れなくても(《雷の頂点、ヴァドロック》の能力前提ですが)ハンデスができるようになりますし、《真実の視認》ならがっぽりアドバンテージを稼げます。
トークンを出す呪文で戦線強化してみても良いかもしれません。


同じカラーリングで同じカードをフィーチャーしても違うタイプのデッキを組めるので、使い手の色を出してくれるカードですね。


 


 
《薄暮薔薇の棘、ヴィト》&《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》&《空を放浪するもの、ヨーリオン》


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Designed by Sato Yuya


『基本セット2021』の伝説のクリーチャーのうち、黒緑の二種が共演しました。


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片方は《薄暮薔薇の棘、ヴィト》。自分がライフを得たとき、同等のライフロスを相手に強制します。
もう片方は《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》。現在の環境でも時折使われる、2枚目のドローに反応して2/2を生み出すクリーチャーです。


能力的な繋がりのない彼らですが、複数の要素を繋げることでデッキとしてまとめています。
もっとも強い繋がりはグリフィンの高楼でしょう。


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これまた《薄暮薔薇の棘、ヴィト》にしか関連していないように思えるカードですが、この《グリフィンの高楼》を誘発させるためのカードが《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》と噛み合います。


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それは《活力回復》。3点のライフを得て1ドロー。
《グリフィンの高楼》も《薄暮薔薇の棘、ヴィト》も、もちろん《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》も誘発します。


このように入り組んだシナジーがこのデッキを成り立たせています。
他のカードも見ていきましょう。


まずは《薄暮薔薇の棘、ヴィト》や《グリフィンの高楼》を誘発させるエンチャントたち。


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これらはいずれも「戦場に出たとき」の誘発型能力を持っています。
ということで使いたくなるのは......


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やっぱり空を放浪するもの、ヨーリオン。《薄暮薔薇の棘、ヴィト》がいる状態で《楽園の贈り物》や《ケイヤの誓い》をブリンクできれば、1枚につき3点分の火力が飛びます。
《空を放浪するもの、ヨーリオン》と相性が良いカードを探した結果、《魅力的な王子》や《ラノワールの幻想家》も入ったようですね。
他に《裏切る恵み》も同様の枠でしょう。ライフを回復させるカードがたくさん入っているので、《空を放浪するもの、ヨーリオン》以外のカードとも噛み合っています。


この時点でたくさんのドロー呪文が入ったので、《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》も入れようという発想に至ったのでしょう。
ついでに《長老ガーガロス》は3点ライフゲインもドローもできますね。


似たデッキの白黒《空を放浪するもの、ヨーリオン》と異なり、自分でアドバンテージを稼いで相手を突き放していくアッパータイプのコントロールですが、
サイドボードには《泥棒ネズミ》が3枚も控えているので、サイドチェンジで通常の白黒《空を放浪するもの、ヨーリオン》の戦術にシフトすることも可能なようです。


また、回生+会稽のチョイスは光っていますね。
なかなか思い付くカードではないと思います。


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積極的に墓地利用をするデッキではありませんが、デッキの中核たる《薄暮薔薇の棘、ヴィト》と《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル》を筆頭に、
《空を放浪するもの、ヨーリオン》と強烈なシナジーを形成する《魅力的な王子》、
一部のデッキに突き刺さる《漁る軟泥》と、重要度の高いクリーチャーを使い回せるため重宝するのではないでしょうか。


自分でデッキを組む際はこうした独特の選択ができるよう意識しておきたいところです。


  


 
白単


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Designed by Santi Delgado in MTG Arena


メタゲームに時折現れる白単。多数の軽量クリーチャーと全体強化呪文が揃ったため、現行スタンダードでも使っていけそうです。


伝統的な白単の戦略通り、1マナのクリーチャーでスタートを切り、


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2マナ域を続け、


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全体強化を加えます。


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本デッキリストの構造は以下のようになっています。


1マナクリーチャー:16枚
2マナクリーチャー:8枚(※《急報》含む)
全体強化:10枚


各種の役割を持つカードがいずれも多数入っており、除去呪文のように相手に依存するカードを採用していないことから、安定してゲームを進められる点が長所となります。


また、これらとは別枠で《太陽の宿敵、エルズペス》が2枚だけ入っています。


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クリーチャーの展開と強化のどちらもこなす様はトランプのジョーカーのようです。
4マナと少し重くて扱いづらいマナ域ですが、《紋章旗》が支えてくれていますね。おかげで脱出も十分視野に入るでしょう。


この白単の特徴のひとつは《紋章旗》による高マナ域の採用ですが、もうひとつは除去耐性の高さにあると思います。


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「破壊不能」と書かれたカードがメインデッキだけでも11枚。サイドボードからはさらに増えますし、《追われる証人》《駐屯地の猫》なども除去耐性もちです。
《空の粉砕》のような全体除去を多用するデッキに対してはかなり強く戦えるでしょう。チャンスのあるメタゲームならばぜひ使いたいデッキです。


一方で盤面を止めてくるクリーチャーにはあまり強くありません。
緑単のような軽量かつ大型なクリーチャーを多用するデッキは苦手でしょう。


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おそらく、《巨人落とし》が4枚入っているのはそのためです。


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除去呪文の枠に入りつつ1マナクリーチャーとしても使用できる優秀なカード。ただし、除去として手札にため込んで攻めるタイミングを逃しては本末転倒ですので、使いどころには注意しましょう。
流行りのスゥルタイが使う《自然の怒りのタイタン、ウーロ》にも有効です。




以上、デッキリスト探検隊でした。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。


 


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