《不屈の独創力》、《異形化》、黒赤ジャンク in パイオニア ~ デッキリスト探検隊 第36回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第36回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。


だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。


唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。


そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


 


青赤《不屈の独創力》


『霊気紛争』にこんなカードがあります。


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X個のクリーチャーやアーティファクトを破壊し、そのコントローラーの場に、破壊した数だけ新たなカードを与えます。
現れるカードは破壊できるものと同様、アーティファクトかクリーチャー。


さて、このカードで一度にこんな盤面を作ってやると......?


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不屈の独創力》で《峰の恐怖》を3体並べて、30点ワンショットキル!


そんなコンボデッキがこちらです。


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Designed by Evaros in Magic Online


基本構成は赤青の中速コンボといったところでしょうか。
火力呪文とドロー呪文、プレインズウォーカーが主な構成要素となっているようです。


要となる《不屈の独創力》で勝利するには、破壊する対象3つと6マナが必要です。


破壊する対象にはトークンを使用します。


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海賊の略奪》は1枚で2枚分のアーティファクトを用意できるだけではなく、マナにも換わるのがフレキシブルで良いですね。


他のマナを生む呪文は《アイレンクラッグの妙技》と単体でも強い《反逆の先導者、チャンドラ》に分かれています。


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《アイレンクラッグの妙技》は《不屈の独創力》をX=4以上で撃ちたいとき(相手のライフが極端に多かったり、《封じ込める僧侶》がいるような盤面)のために入っているのでしょうか。
あるいは5枚目の《峰の恐怖》枠であろう《アングラスの匪賊》の早期着地も考えているのかもしれません。


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もうひとつ、このデッキの興味深いシナジーを見てみましょう。真実の視認です。


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相方に思いつきやすいのは《戦慄衆の秘儀術師》だと思いますが、このデッキではチャンドラたちが務めます。


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「手札以外から唱える」という条件なので、たまたま《反逆の先導者、チャンドラ》の能力でめくれればラッキー3ドロー。
2種のチャンドラがどちらもデッキコンセプトに沿いつつ《真実の視認》に噛んでおり、美しいシナジーを形成していますね。


このようにアドバンテージをがっつり稼ぐ動きが搭載されているからか、サイドボード後は青赤コントロールにシフトしそうです。


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メイン・サイド後問わず、コンボが決まらずとも《峰の恐怖》さえ生き残ればかなり勝ち筋が濃くなります。《炎の侍祭、チャンドラ》でトークンを出すだけで《チャンドラの螺旋炎》が飛んでいくわけですから、一部のデッキに対してはそれだけで勝ててしまうことさえあるでしょう。


実は以前にも《不屈の独創力》を使用したデッキはあったのですが、《峰の恐怖》加入前は《龍王コラガン》と共に《約束された終末、エムラクール》《虚空の選別者》などを並べるデッキでした。


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手札事故が起こりやすいだけではなく色も増えてしまうので、ぎこちない動きを強いられそうなデッキだったのですが、ハードキャストしやすい《峰の恐怖》のおかげでかなりスマートになったように思えます。
「5マナ神話レアドラゴンは強い」という伝統を体験するのにおすすめです。


 


白赤《異形化》


《約束された終末、エムラクール》《虚空の選別者》という名前が出ましたが、こちらのデッキではそれらを使用します。


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Designed by wildboyx in Magic Online


キーカードは《不屈の独創力》の小型版とでも言うべき異形化です。


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《不屈の独創力》はX個のアーティファクトかクリーチャーを対象としますが、《異形化》はクリーチャー1体。出てくるクリーチャーも1体です。
ここで出番となるのが先ほど話に上がったクリーチャーたち。


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この場合、残念ながら《約束された終末、エムラクール》のキャスト誘発能力は使えませんので、ただの13/13・飛行・トランプル・プロテクション(インスタント)として扱ってあげましょう。そう、ただの化け物です。


《不屈の独創力》と違って大量のマナが必要ないので、単体で強いカードがふんだんに使用されています。
基本的な構造は白赤のプレインズウォーカーコントロールといったところでしょう。


序、中盤をやり過ごし、


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それ以降をプレインズウォーカーで攻め立てます。


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各種の「ギデオン」はトークンを生み出す能力を持つものもありますし、そもそも全員がクリーチャー化できるので、《異形化》の対象には困らないはず。
ギデオンが異形化してエムラクールになる......。そんなストーリーになってたらどうなっていただろうとちょっと想像してしまいますね。


このデッキの強みは「白赤コントロールという基本構造」に「《異形化》コンボ」が挟まっているところにありますが、もうひとつデッキパワーを大きく向上させてくれるカードがあります。


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それがキランの真意号。2ターン目に《キランの真意号》、3ターン目に「ギデオン」と動ければちょっとしたビートダウンを上回るクロックが完成します。
除去コントロール系のデッキは青系コントロールが弱点なので、その補完となるアグレッシブなプランをメインから無理なく採用できるのは間違いなくデッキの強みと言えるでしょう。


 


黒赤ジャンク


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Designed by Takahashi Tatuki


最後にご紹介するのは黒赤のジャンク系デッキです。
基本的なデッキ構造はグッドスタッフ。


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どこで使っても優秀なスペルたちに加え、


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それらとシナジーを形成する軽量クリーチャーでゲームを取りに行きます。


ここまではモダンでも使用されているようなカードたちですが、パイオニアならではの採用カードを見ていきましょう。


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いずれもモダンの黒赤デッキと比べると単体性能では劣りますが、代わりにデッキのシナジーを向上させる方向に働きます。


縫い師への供給者》はいわずもがな《死の飢えのタイタン、クロクサ》との相性が抜群ですし、《戦慄衆の秘儀術師》との組み合わせも悪くありません。《立身+出世》を墓地に置きやすくなるので、《戦慄衆の秘儀術師》に《出世》を撃ち、《コラガンの命令》を墓地から唱えるような動きも狙いやすくなります。


《縫い師への供給者》が入ったことで《死住まいの呼び声》も入るようになりました。
村の儀式》も《縫い師への供給者》をコストに撃ちたいですね。


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《若き紅蓮術士》がいれば、《村の儀式》は事実上1マナ2ドロー。《Ancestral Recall》に迫ります。


また、《死住まいの呼び声》によって、接死つきの《縫い師への供給者》と威迫つきの《戦慄衆の秘儀術師》が並ぶのは、少々地味ながら嫌らしい盤面です。
このカードのおかげで《夢の巣のルールス》を雑に扱いやすくもなっています。


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歴戦の紅蓮術士》等が入るからか、こちらもモダンの黒赤ではあまり見かけません。
ですが《死の飢えのタイタン、クロクサ》を唱え続けるなど強力なシナジーがありますので、存分に使ってやりましょう。適当に場に出して破壊されても《死住まいの呼び声》で戻してやればOKです。


いずれもモダンにも大きく見劣りしないカードですが、残念ながらマナベースばかりはそうは言えません。
友好色のマナベースに変化があれば、デッキパワーは大きく向上するでしょう。




以上、デッキリスト探検隊でした。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。


 


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