By Riku Imaizumi
こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第31回です。
面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、
「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい」
と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。
オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。
デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!
白緑カウンター
Designed by Tonouchi Keita
『基本セット2021』には、かつて環境で大活躍した《巻きつき蛇》によく似たクリーチャーがいます。
その名も《議事会の導師》。このクリーチャーを存分に活かせるよう、ほぼ+1/+1カウンターに関わるカードだけでデッキが組まれていますね。
《議事会の導師》に続き、カウンター戦略を支えるのはこの2枚。
単に+1/+1カウンターをばらまくだけでは何のシナジーもありませんが、これら12枚のカードと組みあわせると話は別。
《オゾリス》の強さはモダンの鱗親和で証明されつつありますが、《野生林の災い魔》にも期待できるでしょう。最低2マナでプレイでき、それ以降は《スプライトのドラゴン》のように成長していきます。
基本的に搦め手などない非常にストレートなデッキコンセプトですが、相棒・《夢の巣のルールス》や、サイド後の《英雄的介入》《不敗の陣形》によって全体除去にはかなり強そうです。
青赤《真実の視認》
Designed by _meowface in Magic Online
青赤のクロックパーミッション系デッキをベースに、『基本セット2021』の新規カードをフィーチャーしたようです。
普通に使えば《予期》、手札以外から唱えれば3ドロー。ボーナスを狙えればかなり強力なドロー呪文となる《真実の視認》。
手札以外から、となるとやはり墓地から唱えるのがもっとも楽でしょう。
相棒となるのは《戦慄衆の秘儀術師》です。パワーを上げられる呪文と併用して3ドローを狙っていきましょう。
特に《サムトの疾走》との相性は抜群で、わずか3枚の土地さえあれば一気に手札を補充できます。
ドロー呪文に《戦慄衆の秘儀術師》とくれば、デッキコンセプトはクロックパーミッションに決まりです。
『基本セット2021』にはもう1枚、クロックパーミッションにぴったりな新規カードがありました。
条件を達成すれば2マナ・3/3・飛行・果敢・占術2持ちとなる《嵐翼の精体》です。
モダンの《はらわた撃ち》《魔力変》のようなフリースペルがないので、ほとんどの場合3マナ以上使える場面でしか出せませんが、《戦慄衆の秘儀術師》とうまく噛みあってくれれば2ターン目に出るポテンシャルも秘めています。
強力クロックの《スプライトのドラゴン》と合わせれば速やかにゲームを決めてくれるでしょう。
他に《トレイリアの大魔導師、バリン》も入っており、新規カードを意欲的に使った素晴らしいデッキリストですね。
ティムール《峰の恐怖》エレメンタル
Designed by Jonathan Suarez
『基本セット2021』の神話レアドラゴンの《峰の恐怖》がティムールエレメンタルに投入されました。
《発生の根本原理》で《峰の恐怖》と同時にクリーチャーを呼び出すことで、一気に大ダメージを狙うようです。
いっしょに《空を放浪するもの、ヨーリオン》が出ればとんでもないダメージ量になるでしょう。即死ダメージが出てもおかしくありません。
ティムールエレメンタルは《空を放浪するもの、ヨーリオン》を相棒に据えるバージョンもあるのですが、このデッキでは60枚デッキになっていますね。《発生の根本原理》で《峰の恐怖》をヒットさせる確率を上げるためと思われます。
それ以外の構成は従来のティムールエレメンタルと同様です。
ただ、《枝葉族のドルイド》《自然の怒りのタイタン、ウーロ》《発現する浅瀬》の存在から《峰の恐怖》の4ターン目着地が難しくなさそうで良いですね。
以上、デッキリスト探検隊でした。
昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。
あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。