《セテッサの勇者》《奇怪な具現》《天頂の探求者、カーリア》! スタンダードの新作 ~ デッキリスト探検隊 第18回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第18回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


前回まではグランプリ・名古屋2020#1前のパイオニア特集でしたが、今回から平常運転に戻ります。
オリジナリティ溢れるデッキを紹介していきますよ。
まずは『テーロス還魂記』が加入したスタンダードを見ていきましょう。


 


《セテッサの勇者》が英雄的 ~《ピレアス号の艦長、シオーナ》も添えて ~


『テーロス還魂記』のテーマのひとつであるエンチャント関連、そしてオーラを用いたデッキの研究もされているようです。


deckexplorer19 01.png


Designed by Sano Genma


deckexplorer19 04.jpg


セテッサの勇者》自体はオーラに限定していませんが、いくつかの理由からオーラ系のデッキにしているようです。
その理由のひとつはピレアス号の艦長、シオーナ》《成長の季節の能力によるものでしょう。オーラ呪文の解決に従いカード・アドバンテージをとる能力は《セテッサの勇者》の誘発条件とかなり近いため、デッキに統一性を持たせることができます。


また、キャントリップ(カードを1枚引く能力)つきのオーラが多いこともデッキを白緑にしている理由でしょう。


deckexplorer19 05.jpg


《成長の季節》を引けない状況でも、これらを使ってカードを絶やさないようにすれば、連続して《セテッサの勇者》の能力を使えます。
星原の神秘家》で軽くして回転率を上げてやれば一気に手を付けられないサイズに成長するかもしれません。
特定の条件を満たすことで単体強化をしたりカードを引いていく様は、旧『テーロス』スタンダード時代の青白英雄的を彷彿とさせます。白緑英雄的、と呼べないこともないかもしれません。


英雄的のような強化能力持ちは《セテッサの勇者》だけですが、他にも巨大なクリーチャーを作る術は用意されています。


deckexplorer19 06.jpg


メインデッキ60枚の内24枚がエンチャントですから、どちらを使っても打点は期待できそうですね。
もちろん、青白英雄的にあったようなクリーチャーを守るためのカードもばっちり用意があります。


deckexplorer19 07.jpg


どちらも強力なカードで、特に《ケイラメトラの恩恵》はかつてのスタンダードで大活躍した顕在的防御》以上(呪禁に加えて破壊不能つき)の能力を発揮し得ます。オーラの弱点である単体除去を逃がさず弾いてやりましょう。
なお、命の恵みのアルセイド》の能力を使用する際には注意するべきことがあります。それはプロテクション(緑)やプロテクション(白)をつけてしまうと、対象のクリーチャーについているその色のオーラがすべて外れてしまうことです。
プロテクションはその煩雑さからうっかりしやすい能力ですが、このミスはうっかりが致命傷になりますので気を付けましょう。


 


 


《セテッサの勇者》が《奇怪な具現》 ~《出産の殻》再び?~


deckexplorer19 03.jpg


Designed by Hitomi Keita


  


出産の殻》はかつてモダンで一大勢力となった挙句禁止リストに名を連ねた名カードですので、今でもその名と強さを覚えている人は多いでしょう。ついでに1枚刺しにあふれたデッキリストを書き出す時の手間も。
首席議長ヴァニファール》登場時に「《出産の殻》だ!」という声が上がりましたが、除去呪文に弱いためかスタンダードでは目立った活躍はできていません。


そして今、除去呪文に弱くない《出産の殻》(っぽいカード)が現れました。それが奇怪な具現です。
(あくまで「っぽい」カードであることは強調しておきます)


deckexplorer19 08.jpg


エンチャントを生け贄に、それの1つ上のマナコストのクリーチャーをサーチします。《出産の殻》と違いエンチャントを生け贄にするので、クリーチャー・エンチャントをサーチしない限りは能力が途絶えるわけですね。
このデッキリストで真っ先にサーチしたいんだろうなと思わせるのが《セテッサの勇者》。《海の神のお告げ》を生け贄にすれば出てきます。


先ほどの白緑オーラのデッキでも使われていましたが、こちらのデッキリストでは《奇怪な具現》に必要なエンチャントにより星座を誘発できるからという理由で入っているようです。そのため《不屈の追跡者》のようにアドバンテージを継続的にとることを目的としている様子です。
エンチャントを引き続けられれば《奇怪な具現》の能力は止まりませんからね。


ケイヤの誓い》《裏切る恵み》を生け贄に現れる《太陽の恵みの執政官》も《セテッサの勇者》と似た役割を持っています。


また、元祖《出産の殻》デッキ同様、1枚差しのカードも少々多めです。


deckexplorer19 09.jpg


状況は選びますが、いずれも局面によっては素晴らしい働きをするはずです。
5マナのクリーチャーたちは重要度の低い《奇怪な具現》の2枚目を生け贄にすればサーチ可能ですね。


デッキのクリーチャーの頂点は《夢さらい》。少々もったいないですが、《エルズペス、死に打ち勝つ》を生け贄にすれば呼び出せます。
一部のデッキに対しては1枚で制圧できるだけのカードパワーを誇りますので、頼りになる局面は多いでしょう。


 


 


《天頂の探求者、カーリア》 ~ 童心ファイアーズ ~


deckexplorer19 02.png


Designed by Araki Daijirou


  


天使、デーモン、ドラゴン。それは世界中の少年たちが大好きなクリーチャータイプ。
小学生の家庭科で使う裁縫道具箱、意味もなく「BLACK DRAGON」と書かれたモデルにしませんでしたか? 私はしました。


これを読んでいるあなたは、今はもう少年ではないでしょう。「BLACK DRAGON」のカッコよさに打ち震えた幼き日は過去のことのはずです。
ですが、《天頂の探求者、カーリア》はあなたの心に眠る童心を呼び起こしてくれます。


deckexplorer19 10.jpg


このカードは、戦場に出た時にデッキトップ6枚から天使、デーモン、ドラゴンを1種類ずつ手札に加えます。3種めくれれば3ドロー相当のアドバンテージを稼げます。
過去に大活躍した《苦い真理》にライフロスがついていたことを考えると、3枚分のアドバンテージに加えて3/3・飛行・警戒が残ることがどれだけ強力かわかるでしょう。もちろん純粋なドローではありませんし、確定で3枚手に入るわけでもないので単純比較はできませんが。


肝心の天使・デーモン・ドラゴンは、3種14枚が使われています。


deckexplorer19 11.jpg


破滅を囁くもの》のみ2枚で、あとは4枚です。天使が4枚、ドラゴンが4枚、デーモンが6枚という計算になりますね。
これだけあれば、かなりの確率で1枚はヒットするでしょう。
《悪夢の番人》が場にいる時に《天頂の探求者、カーリア》が死亡すればもう一度能力を使えるものの、自殺手段がないのが少々惜しいですね。


《天頂の探求者、カーリア》の弱点は手札に加えるクリーチャーが軒並み重く、テンポで押し切られやすいことですが、そこは創案の火で解決を図ります。
余ったマナは、《ロークスワイン城》、《スカルガンのヘルカイト》、そして帰還した王、ケンリスで有効活用するようです。
特に《帰還した王、ケンリス》の能力で墓地から《天頂の探求者、カーリア》を場に戻せば、さらなる天使・デーモン・ドラゴンたちが手札に入りますね。


《天頂の探求者、カーリア》の能力の有効活用という意味では、魅力的な王子リックス・マーディの歓楽者も関与しているでしょう。


deckexplorer19 12.jpg


《魅力的な王子》の能力で追放してから戦場に戻せば再び利用可能。ライフ損失が大きくなりやすい3色デッキなので、ライフ回復能力も使い勝手が良さそうです。
《リックス・マーディの歓楽者》は《天頂の探求者、カーリア》で得たアドバンテージを別のカードに置換する役目のようです。《スカルガンのヘルカイト》《破滅を囁くもの》ばかり手札に溜まっても、《創案の火》がない状況で消化しきるのは難しいですからね。


このデッキの良いところは、やろうと思えばさらなるチューンアップが可能なこと。
他にも天使・デーモン・ドラゴンには優秀なクリーチャーがいますので、好きなカードを使ってみるのも良いかもしれません。
贖いし者、フェザー》《騒乱の落とし子》《恩寵の天使》あたりが候補になりそうです。


deckexplorer19 13.jpg


 




以上、デッキリスト探検隊でした。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。



カードゲーム通販Bigweb


↑↑カードゲーム通販「Bigweb」でのお買い物はこちらをクリック!!↑↑

この記事で紹介されたカード

関連の記事

他の記事

合計 0
0

Coming Soon!
under development

Coming Soon!
under development

合計 0
0