《マリット・レイジのまどろみ》、《氷河跨ぎのワーム》の冬に現れる同盟者 ~ デッキリスト探検隊 第12回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第12回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


今回はモダン特集。3つの個性的なデッキをお見せします!


 


マリット・レイジのまどろみ》で20点シュート。ときどき7点くらいシュート


マリット・レイジ》はレガシーで大活躍の《暗黒の深部》から生まれる化け物クリーチャー。20/20で破壊不能と飛行を持ち、レガシーのトーナメントシーンの常連となっています。
《暗黒の深部》は『コールドスナップ』収録のためモダンリーガル......ではなく、残念ながら禁止カード。そのため《マリット・レイジ》はモダンにてその姿を現すことはありませんでした。
ですが、『モダンホライゾン』で収録された《マリット・レイジのまどろみ》により状況が変わったようです。


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Designed by Onoue Hisaaki


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氷雪パーマネントを10個コントロールしていれば、《暗黒の深部》から生まれるものと全く同様のマリット・レイジを生み出すエンチャント。


必要なパーマネントが10個と条件達成は厳しめ。《マリット・レイジのまどろみ》自体も氷雪パーマネントなので、他に9個のパーマネントが必要になります。


そんな条件を達成する方法は、どうやら地道にパーマネントを置いていくことのようです。
デッキの構造を見てみると、《マリット・レイジのまどろみ》を除いた氷雪パーマネント(あるいは氷雪パーマネントに変換できる呪文)は42枚投入されています。なんとショックランド(《神聖なる泉》など)0枚です!
アーカムの天測儀》4枚、《氷牙のコアトル》4枚、《時を解す者、テフェリー》4枚、《氷河の啓示》2枚とカード枚数を増やせるものが大量に入っているので、じっくり長期戦に持ち込めればマリット・レイジの姿を拝むことはさほど珍しくはないでしょう。


デッキ構造的に特に優秀なのは《薄氷の上》。


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氷雪パーマネントとしての頭数を稼ぎつつ、貴重な除去呪文の役目を果たします。
《時を解す者、テフェリー》との相性も良く、序盤に相手のマナクリーチャーを追放し加速を阻害しつつ、後半に手札に戻して巨大クリーチャーの対処に充てる、などの利用が考えられます。


一方、デッキの強さを陰で支えているのは......もしかしたら《稲妻のすね当て》かもしれません。


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装備クリーチャーに被覆と速攻を与えられるカード。0マナで装備できるため、《熱情》の一種のように使うことができます。
《マリット・レイジ》を生み出したターンに20点シュートを叩き込めるのはもちろん、忌まわしきツリーフォーク》が突然現れて突然攻撃を始めるのはなかなか強力そうです。


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このデッキならば6/6や7/7くらい簡単に達成しそうですし、(《稲妻のすね当て》による)速攻・トランプル、かつアンタップ阻害能力のおかげで簡単にダメージレースを支配できるのではないでしょうか。
他にも、《レンと六番》や《王冠泥棒、オーコ》などのプレインズウォーカーを一撃で退場させる姿が想像できます。


もう冬なので氷雪系のデッキは季節感を感じられますね。


次に紹介するのも冬に似合うカードを使ったデッキです。


 


もう冬なので《氷河跨ぎのワーム》の季節のようです


3ターン目、対戦相手が吹きさらしの荒野》を起動した瞬間に9/5のワームが飛び出してきた。そんな体験をしたプレイヤーはたぶん多くはないでしょう。


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Designed by Uegjo from Magic Online


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「あなたが自分のライブラリーからカードを探している間に、自分のライブラリーからプレイしても良い」という、マジックの歴史上でもなかなか非常識な能力を持ちます。当然ながら《氷河跨ぎのワーム》しか持たない珍しい能力です。
《吹きさらしの荒野》や《寓話の小道》のようなカードが持つ「探す」能力の解決中、《氷河跨ぎのワーム》を唱えることができます。当然通常通りマナは支払う必要はありますし、解決中に唱えているので、《吹きさらしの荒野》などからサーチする予定の土地をマナの支払いに充てることはできません。


《氷河跨ぎのワーム》の長所は、《吹きさらしの荒野》などのフェッチランドさえあればいつでも9/5というフィニッシャーサイズのクリーチャーを呼び出せる点。土地とマナ加速しかない手札からでもフィニッシャーを召喚できるのです。
特にこのデッキでは3ターン目に現れます。


1ターン目:《森》から《東屋のエルフ》をプレイ。
2ターン目:2枚目の土地を置き、《はびこり》をプレイ。
3ターン目:《はびこり》のついた《森》から3マナ、それを《東屋のエルフ》でアンタップし3マナ、2枚目の土地から1マナで合計7マナ生成。フェッチランドを起動して《氷河跨ぎのワーム》プレイ。


《吹きさらしの荒野》を起動したと思ったらいきなり9/5のワームが飛び出してきた、なんてことになれば対戦相手は驚くことでしょう。
例として《はびこり》を紹介しましたが、2ターン目に《楽園の拡散》から《野生語りのガラク》《深海の主、キオーラ》などでも《氷河跨ぎのワーム》を呼び出せます。特に《深海の主、キオーラ》なら3ターン目に9マナを出せますので、《歯と爪》から《引き裂かれし永劫、エムラクール》と《歓楽の神、ゼナゴス》を呼んできてゲームセット、という流れも狙えます。


ちなみに、《氷河跨ぎのワーム》は一度死亡すれば当然墓地にいきます。《原初の命令》でライブラリーに戻せばもう一度ライブラリーから唱えられますよ。


その際、12マナある状態なら、《原初の命令》からいきなり《氷河跨ぎのワーム》を呼び出せます。


墓地をライブラリーに戻すモードとライブラリーからクリーチャーを探すモードを同時に選択すれば、《氷河跨ぎのワーム》がライブラリーに戻った後にライブラリーを探す手順に入るためです。もちろん、そのあとに《原初の命令》のサーチ能力が解決します。


 


硬化した鱗》を持つ同盟者


《硬化した鱗》とハイブリッドできるデッキは、親和だけではなかったようです。


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Designed by Ishii Hiroshi


ハイブリッドするのは、なんと同盟者! 人間要素も含まれます。
確かに、最初の『ゼンディカー』の同盟者たちは+1/+1カウンターの形で強化されるものばかりでした。


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いずれも自身か他の同盟者が現れるたびに+1/+1カウンターを獲得します。《硬化した鱗》があれば効率は倍。
肝心の同盟者は《不確定な船乗り》で増量されて14枚。残念ながら《反射魔道士》は同盟者ではありません。『戦乱のゼンディカー』ブロック出身なのに。


1ターン目に《教区の勇者》、2ターン目に《硬化した鱗》から《ハーダの自由刃》と展開すれば3/3と2/3が並びます。以降の同盟者は《不確定な船乗り》を除けば+1/+1カウンターが2個ずつ乗って現れますし、《教区の勇者》と《ハーダの自由刃》を+1/+1カウンター2個ずつの形で強化していきます。


集合した中隊》を一度撃つだけでダメージレースはひっくり返りそうです。《サリアの副官》は洒落にならない全体強化を施すでしょう。


アクームの戦歌い》や《カビーラの福音者》、《ヘイラバズのドルイド》、《オンドゥの僧侶》といった優秀な同盟者は不採用なので、かつての同盟者デッキにあった器用さはありません。しかしながら、《硬化した鱗》には器用さに勝る打点があるのでしょう。《教区の勇者》が20枚入っているようなものですからね。しかも《集合した中隊》付きで。




以上、デッキリスト探検隊でした。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。



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