『オーコの秋』後の新シーズン~ デッキリスト探検隊 第10回 ~

By Riku Imaizumi


こんにちは。「オリジナルデッキを見つけて紹介する」デッキリスト探検隊、第10回です。


面白いデッキリストを見る機会が減ってきた昨今、


「目が覚めるようなデッキリストを見たい、というかあわよくば自分のデッキをみんなに知らしめたい


と思っているデッキビルダーのみなさまの要望にお応えし、今日もデッキリストを紹介していきます。


オリジナリティがあるだけのデッキリストは誰にでも作れます。しかしながらそれで勝つのは至難の業。
だからこそ、オリジナリティを持ち、ある程度の成績を残したデッキリストには大きな価値があるのです。


デッキリストにはビルダーの個性が光ります。
唯一無二、この世に一つしかないオリジナルデッキたち。
そんな「デッキビルダーの作品」を今日も紹介していきます!


王冠泥棒、オーコ》に支配され、『オーコの秋』とまで形容されていたスタンダード環境。
禁止改訂によってオリジナルデッキにも活躍の場が生まれたようです。


 


《オーコ》がないならジャンクフードを食べればいいじゃない


1700年代のフランス王妃・マリー・アントワネットの発言として広く知られている「ケーキを食べればいいじゃない」。これは、彼女が百姓たちには食べられるパンがないと知った時に「ならば代わりにケーキを食べれば良いじゃないか」という旨で発されたものです。


パンを手に入れられない百姓......。そういえば私たちマジックプレイヤーも、最近デッキに入れられないカードが増えましたよね。
だったら、別のものを使ってみましょう。


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Designed by e_dubs from Magic Online


白、黒、緑。この3色は『タルキール覇王譚』の氏族・アブザンの名前で呼ばれることが多いカラーリングですが、『タルキール覇王譚』以前の時代ではいくつか異なる名前を持っていました。
そのうちのひとつがジャンク。そもそもジャンク・デッキとは単体で強いカードで構成されたデッキのことを指しますが、中でも白黒緑の組み合わせはジャンク・デッキを組みやすかったので、ジャンクカラーと呼ばれることがあったのです。『タルキール覇王譚』の時代にもアブザン・ジャンクと呼ばれることがありましたね。


そんなジャンクカラーで組んだ、いわばジャンクフードとでも呼べるのがこちらのデッキです。
《王冠泥棒、オーコ》禁止に伴い、黒緑ベースのフード・デッキになりました。


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《王冠泥棒、オーコ》の役目を引き継ぎ、食物を作る料理人となったのは《抜け目ない狩人》。
さすがに《王冠泥棒、オーコ》ほど簡単ではありませんが、戦闘を行うことさえできれば毎ターン安定して食物を提供し続けてくれます。
食物をドローに替える能力も持っているので、《金のガチョウ》と組み合わせたいカードですね。


黒緑ベースに加え、白を足した理由はメインデッキに2種類あるようです。


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一枚は《屈辱》。《王冠泥棒、オーコ》禁止以後は《創案の火》系統のデッキが増加傾向にありますので、メインデッキから対処できるようにしておきたいのでしょう。《荒野の再生》や《牢獄領域》への対策にもなっています。
暗殺者の戦利品》では土地を与えてしまうので、結局相手の重いカードをプレイする助けをしてしまいますから、1対1交換にしてくれる《屈辱》には大きな利点があると言えます。


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もう一枚は《狼の友、トルシミール》。なんと採用枚数は4枚です。単体でもアグロへの強い抑止力になるのですが、シナジーを意識してかこのデッキにはたくさんの狼が投入されています。だからこその4枚投入なのでしょう。


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狼カードは《狼の友、トルシミール》を除いて10枚。《呪われた狩人、ガラク》と組み合わせると、能動的に《呪われた狩人、ガラク》の狼トークンを死亡させられるようになるので、《呪われた狩人、ガラク》の [ -6 ] 能力を使いやすくしてくれます。
6マナと重いにも関わらず《呪われた狩人、ガラク》が3枚も投入されているところを見るに、このデッキではかなり活躍してくれるのでしょう。


《王冠泥棒、オーコ》が使えなくなったから、食物トークンを存分に使えない! と嘆いている方へ。ジャンクフードを使ってみてもいいんじゃないでしょうか。


(ちなみに、「ケーキを食べればいいじゃない」はマリー・アントワネットの言葉ではないことが判明しているようです)





《創案の火》は《彩色の灯籠》であるという発想 4色ver.


《創案の火》を設置すると、山しか置いていなくともどんな色の呪文でも唱えられるようになります。
じゃあ、ちょっとくらい色を増やしても良いんじゃないの、と言わんばかりのデッキがこちら。


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Designed by Iba Hikaru


ベースは白青赤《創案の火》......ではあるようですが、けっこうな枚数が《蘇生の絆》を使ったリアニメイト戦略に充てられています。


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炎の大口、ドラクセス》を墓地に落として、《蘇生の絆》で場に戻し、速攻によりいきなり17点分のダメージをばらまくコンボ。場合によってはこの一撃でゲームが決まるでしょう。
《創案の火》系統のデッキはいずれも派手な展開が可能ですが、このデッキではリアニメイト戦略を組み込んでいるのでさらに派手なゲームにできそうです。


《蘇生の絆》を唱えるために必要な黒マナ源はわずかに7枚。ですが、《創案の火》経由でも唱えることは可能。そう考えると《蘇生の絆》を使うために必要なカードは11枚搭載されていることになるので、確かにプレイに大きく困ることはないでしょう。どうしようもないときは《炎の騎兵》や《胸躍る可能性》で捨てられます。
同様にリアニメイトと速攻付与ができる《帰還した王、ケンリス》はサイドボードに置かれていますが、これは黒マナが少なくてリアニメイト能力を使いにくいからなのかもしれません。


また、通常のリアニメイト・デッキと比べると、《炎の大口、ドラクセス》を素で運用しやすいのも見逃せません。《創案の火》を置いている状況で《炎の騎兵》+《炎の大口、ドラクセス》と展開すれば、ほとんど即死級の火力になります。手札をため込んでいれば《炎の騎兵》から大量ドローができるので、《炎の大口、ドラクセス》を狙って引き込むことも可能でしょう。



《創案の火》は《彩色の灯籠》であるという発想 5色ver.


《創案の火》さえあればどんなカードを採用しても問題ないよね、という発想の極致とも言えるのがこちらのデッキ。


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Designed by Vincent Choy


採用カードが5色に跨った《創案の火》デッキです。


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プレインズウォーカー、総勢23枚。メインボードだけでも19枚採用しています。《時を解す者、テフェリー》や《ゴルガリの女王、ヴラスカ》を入れながら《龍神、ニコル・ボーラス》も2枚入れたりと、かなりやりたい放題です。


そんなやりたい放題、どうやってやっているんだろうとマナ・ベースを見ますよね。ジェスカイ・カラーをベースに組まれているのですが、黒と緑を生み出せる土地は《次元間の標》しかありませんでした。それどころか《爆発域》や《カーンの拠点》のような無色マナしか出せない土地まで採用されているほどです。


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このマナ・ベースで《ゴルガリの女王、ヴラスカ》や《戦慄衆の将軍、リリアナ》を唱える場合、《創案の火》がない状況では《次元間の標》を2枚揃えなければいけません。《龍神、ニコル・ボーラス》なら4枚中3枚が必要です。
「《創案の火》さえあれば何をしてもOK」というルール無視の男らしい気概を感じますね......。もしかしたら《次元間の標》を平気で3枚引けるという考えなのかも......?
というかメインボードにしれっと入ってる《次元を挙げた祝賀》に至っては《創案の火》がなければ絶対に唱えられないですね。確かにこのデッキで唱えられたらそのまま勝ちそうではありますが。


実際のところ、マジックにおいて最も基本的なルールである色マナの縛りを一人だけ無視できるのは非常に強力です。
必ず《創案の火》さえ設置できるのであれば、このデッキは信じられない強さを誇るでしょう。




以上、デッキリスト探検隊でした。


昨今、自分のデッキを記事にする人も増えてきました。そういった発信も良い流れだと思いますが、デッキビルダーたるもの、自分のデッキが他人の記事に掲載されることこそ本懐。


あなたの作ったデッキを紹介できる日を楽しみにしています。



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