こんにちは!朴高志と申します。
いよいよ今週末、『ラヴニカの献身』発売!
MOやMTGアリーナでは一足早く遊ぶ事が出来ます。
さて、そんな訳で、今回はモダンレガシーの両方をお休みし、スタンダードから4つのデッキを紹介していきます。
それでは早速、本題に入っていきましょう!
まずは今回強化された赤単から!
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新たに3点火力を獲得し、益々止まりにくくなった赤単。
このデッキの追加カードはこの2種類で、単純に1マナ3点火力の増加はテンポやスピード面での強化を意味し、後手であろうが初動を邪魔されようが攻め込める力を獲得しています。
《舞台照らし》は追放した2枚を次のターンにも使えるという事で、実質2ドローのような働きをしてくれます。
これを1マナで唱えられるのは正に破格で、これまたテンポ面に優れているカードでありながら息切れすら防いでくれます。
因みにこのデッキでは《実験の狂乱》を4枚採用していますが、この枠が《危険因子》であるバージョンも存在しています。
目的はほぼ同じなので、環境やプレイによって変わる事になります。
現在かなり強力なデッキで、対策するなら《ショック》《喪心》のような軽量除去、そしてライフゲインとなる訳ですが、《ゴブリンの鎖回し》のせいで絆魂持ちのトークンによる足止めは出来ない状態。
赤単側の除去呪文は極めて軽いため、タフネス3以下のクリーチャーは簡単に倒されてしまいます。
なので、タフネスが4以上のクリーチャーで防ぐ、展開よりも除去を優先する等して受けるダメージを抑えるのが有効ではあります。
が、しかし、《実験の狂乱》《危険因子》からの火力連打で押し切られてしまう事も多く、現状対策はかなり難しいです。
このデッキの場合、サイドボードには高タフネスのクリーチャーを処理出来る火力と息切れ防止の《宝物の地図》、全体除去と構成は至ってシンプルで、それだけメインボードが強力である事を表しています。
対策が難しいのに対策必須という何ともな状態なので、苦戦している方は赤単を使う側に回るというのも手だと思います。
さて、そんな赤単に対して次はこれ、バントカラーの新デッキ!
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赤単が凄い早さで攻めてくるなら、こちらは凄い早さでマナを伸ばす、そんな構成。
新たに加わった《培養ドルイド》《成長のらせん》はとっても優秀なマナを伸ばすカード。
特に《培養ドルイド》は放置すると凄い量のマナを出してきます。
これらで大量のマナを出したら...
《ハイドロイド混成体》をキャスト!
《ラノワールのエルフ》《培養ドルイド》と動き、3ターン目に順応3を行うと、4ターン目にして8マナを出せるようになります。
その状態で出て来る6/6飛行トランプルがカードを3枚引きつつ3点ゲインなんてして来たら、これはもうゲームエンド。
このデッキには《ハイドロイド混成体》が4枚入っているので、次から次へとこいつが出て来る事になるでしょう。
《生体性軟泥》は単純に強く、これが出れば地上は止めたも同然。
当然除去にも強いこのクリーチャーは、このデッキなら3ターン目に出る事もあり得る訳で、そうなるとやはりゲームエンド。
このデッキもサイドボードはシンプルで、航空戦力&ライフ回復手段である《黎明をもたらす者ライラ》、コントロール対策の《否認》、便利な《秋の騎士》等、メインのコンセプトがしっかりしている分サイドはスッキリしています。
尋常ではないパワーで赤単の対抗馬になるのか、今後に注目ですね。
こちらはオルゾフのトークンを活かしたデッキ。
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死後の能力を持つクリーチャーや《ベナリア史》等でアドバンテージを獲得し、それを《ゴルガリの女王、ヴラスカ》でドローに変えていくシナジーを搭載しています。
その中でも圧倒的なスペックを持つのは《秤の熾天使》です。
4マナのクリーチャーなのに能力がとても多く、警戒と接死を得れる能力のお陰で攻守に亘って活躍出来ます。
そして飛行と死後2は《再燃するフェニックス》のような打点とタフさを実現しています。
強力なので勿論4枚採用。
《オルゾフの処罰者》も序盤の攻勢を止めるのに役に立ち、赤単やグルールに対して特に効果的。
分割カードの《回生/会稽》は、厄介なクリーチャーを使いまわしたり一気にライフ差を付けれたりと中々に便利。
こうして稼いだアドバンテージは《ゴルガリの女王、ヴラスカ》でドローに変え、《黎明をもたらす者ライラ》へと繋ぎます。
サイドボードからは新しい全体除去の姿も。
このデッキの《ケイヤの怒り》はただ全体除去を行うだけでなく、自分のライフを回復してくれる場合もあり、相手が赤単のようなデッキであった時にも有効なのが嬉しい所。
《昇華/消耗》は墓地対策兼《殺戮の暴君》対策で、この手のデッキでは手を焼くクリーチャーを確実に仕留めてくれる優れもの。
オルゾフのデッキは早さがあまりなく長期戦になりがちですが、このデッキならばそれは寧ろ歓迎。
早いデッキにもコントロールにも対抗出来るシブいデッキです。
最後に紹介するのは、やはり出て来たエスパーカラーのコントロールです。
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マナベースが整った事で力を増したデッキ。
メインボードはノンクリーチャーです。
優秀な除去が増えた事もデッキを作る上での重要な要素になっています。
しかしやはり何といっても《ケイヤの怒り》でしょう。
4マナの全体除去は今までコントロールが欲しがっていた物で、《残骸の漂着》と違って相手に土地を渡す心配も無くクリーチャーを一掃出来ます。
破壊なので死後を持っているクリーチャー相手等には一掃しきれない時もありますが、そういう時は事前に《屈辱》を使う事で盤面を綺麗に出来るところもいいですね。
エンチャントも破壊出来るのは今まで触りにくかった《アズカンタの探索》といった強力なカードに触れるようになるメリットもあります。
その他の構成ですが、環境が変わったからか、以前はあまりメインボードに見かけなかったカードも。
除去が強力になった事で出番が生まれたのでしょう。
特に《概念の雨》は以前からするとライフの支払いが辛くソーサリーであったため進んで使いたいカードでは無かったのですが、このデッキでは3枚採用されています。
これもひとえに《ケイヤの怒り》のお陰だと言っていいと思います。
メインがノンクリーチャーなので、サイドボードにはお約束として《黎明をもたらす者ライラ》《正気泥棒》が入っています。
このメインボードの勝ち方を見て除去を抜き切って来る相手は多いでしょうから、かなり有効です。
弱点としては複数のクリーチャーを同時に出せるカードや死後持ち、《再燃するフェニックス》のような除去に強いカード、速攻持ちのクリーチャーを多用する、手札破壊等になります。
この辺りを苦手としているものの、生半可な対策なら十分に弾き返せる性能を持っているデッキなので、対策するならしっかりとプランを立てて行いたいところ。
ひとまず姿を現したコントロール。
これからメタゲームに合わせて姿を変えるでしょうから、そこにも注目ですね。
いかがだったでしょうか。
今回は環境最序盤という事でスタンダードだけを紹介しましたが、この記事が少しでも皆様の参考になれば幸いです。
それでは、今回はこの辺で!
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