岩SHOWのEssay:The Gathering 第6回『王様だよ全員集合!格付けチェック/The King Ranking』

 さあエルドレインだ!『エルドレインの王権』、いよいよプレリリース(以下プレリ)である。ていうか今、プレリって金曜日からやってるんすね。全然知らんかったっすわ...リアルでマジックやらんとわからんもんやね。皆さんプレリはお近くのBIG MAGICで(ダイレクト・マーケティング)。


よく「一緒に遊ぶ友達も売って欲しい」とかね、配信してたらそういうコメントされることあるけども、プレリに行けば初対面の人とも楽しくマジック出来るから安心して!ショップデビューするなら今しかない。『エルドレインの王権』はカードも面白そうやからね、リミテッドで初心者でも簡単にアドバンテージを取れる出来事カードで手数の尽きないリミテッドを楽しもう。ついでにボックスを購入しちゃうのも良いね、ボックスプロモの《帰還した王、ケンリス》もゲットしよう!


セット名にもあるように、ストーリーにおいて重要なのはこのケンリス王。エルドレインの物語は彼が失踪した状態からスタートする。...ってプロモでネタバレやないかい。まあ無事に帰ってきて《めでたしめでたし》するわけなんですね。ハッピーエンドは良いことだ。


しかしまあこのケンリス王のおっちゃん、厳格な王様なんだろうけどもなんかその、トラブル起こしそうなおっちゃん感があると思わない?小説読んだ人はそんなイメージがないかもしれないけども、カードだけ見てるとうっかりさんオーラが漂っている...ように僕には見える。そこから企画を思いついた。マジックにおける過去の王様カードの中で、王としての格をランク付けしたら面白いんじゃないのか?いやもう面白くなくてもとりあえずネタは確保や、書いたれ!ってことで今回は



第6回:王様だよ全員集合!格付けチェック/The King Ranking


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第10位《永遠王、ブレイゴ/Brago, King Eternal
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次元フィオーラの都市パリアノの王。歴史の浅いパリアノに発展の可能性を見出し、政界に蔓延る汚職を一掃。そうやって武力で王の座に就いてからわずか半年で不治の病にかかっていることが判明。これはしゃーないと魔法的治療による延命策で統治すること70年。こう聞くと結構長いこと王様やってるじゃんと思えるが、彼が王位に就くことをサポートしたセルヴァラとしては民のための王ではなく自分が生きることに執着してるだけやろと厳しい評価。


責められたブレイゴはもう自分の意志では死ねんので一思いに殺してくれと懇願し、セルヴァラは友の思いに応えるべく刺殺...したはずが肉体が死んでブレイゴは幽霊化、これで憂いは何もないと意気揚々と幽霊王として再即位。霊体となったことで彼はより"アカン王様"としての道を突き進み、反抗勢力を消す方向で動いていく。これから独裁じゃ~となるかと思いきや、非物質化することで幽霊に直接ダメージを与えられるケイヤにダガーの一刺しで殺められ、永遠王はその名の通り永遠の眠りについた。暗殺されてるってのは王としてマイナス、ということでランクはワーストに。



第9位《刈り取りの王/Reaper King
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かつては次元ローウィンのキスキンの石畳職人が作った普通の案山子だったらしい。いつしか知性を得たこの動く案山子は、主人に対して恨みを抱くようになり、巨大化して他の案山子を操る力も得たという。それで何をしたかとか、そういうことは特に書かれていないので不明。王としてのランクは、そもそも領地的なものを持っていないので低いかもしれないが、すべての案山子が彼の臣民になるという点はなかなかに無視できない支配力ポイント。


そして少し趣旨から外れるかもしれないが、彼が被る王冠、カボチャの上部のような部分は『シャドウムーア』のエキスパンション・シンボルになっている。セットの顔を任されているというのは王として御立派。



第8位《黄金の呪いのマカール王/King Macar, the Gold-Cursed
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ストーリー上出てこないのでどういった領地を持った王なのか不明。モデルになったギリシア神話のミダース王はバラの庭師として優れた腕を持っていた。ある日彼のバラ園で半人半馬の貴族、シーレーノスが酔っぱらってダウンしているのを発見、10日間かけて彼を手厚くもてなす。彼の養子であり豊穣とブドウ酒の神であるディオニューソスはミダース王に対して何でも望む報酬を与えると告げる。そこでミダース王は「触れたものをなんでも金に変える力」を望み、それを手にする。小枝や石を金に変えた彼は喜び勇んで帰宅し、豪華な食事を用意するように命ずる。


これからは金を売りまくって毎日美味いもん食うぞ!と食事を摂ろうにも食べ物・飲み物共に黄金に変わってしまい、この能力が富ではなく破滅をもたらすことを悟る。話によっては娘に触れてしまった時に気付くものもあり、マカール王のイラスト背景を見るに彼も娘かあるいは愛する女性に触れてしまったようだ。このままではいかんということでミダース王はディオニューソスにこの呪いを解除する方法を祈り、ディオニューソスはこれを聞き入れてある川で行水することを命ずる。この川の水に触れると黄金化する能力は川の水に移り、彼は助かったのでした。めでたしめでたし。


ミダースはこの後、色々あってアポローンにより耳をロバにされるというイベントも経験する。"王様の耳はロバの耳"のあの人だ。彼は一時期この秘密を知ったものを殺めようとするが、それを取りやめる。反省したので耳は人間のものに戻りましたとさ、めでたしめでたし。というわけでこの話をマカール王にそのまま当てはめれば、彼は間違った判断をすることもあるが反省できる人間であるということだ。ブレイゴよりは良いよね。



第7位《殺人王、ティマレット/Tymaret, the Murder King
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次元テーロスで知性を持った定命の者が死亡したならば、それはエレボスの治める死の国へと囚われることになる。この死の国から、生者の世界へと亡命して来る者は後を絶たない。それら"蘇りし者"は灰色の肌となり、顔を失って眼窩と口だけが残った容貌になる。それを隠すように黄金のマスクをまとうのだ。その者についての過去は忘れ去られるが、人格と技能のみ保たれるという形で自己を喪失する。


またそれは長期的な記憶を得ることも出来ないことを意味し、蘇りし者は決して新しい人生を歩めるわけではなく、同じ者が寄り集まって体験や出来事を共有し、瞬間的に芽生える感情を味わって日々を過ごすのである。これらの死者が集って死滅都市を形成しており、その1つがオドゥノス。ここの蘇りし者たちは生者を羨ましがり、憎み、憤怒する傾向にある。その感情に従って近隣のヒューマノイドの集落を夜襲し、金銭や食料、命や平穏を奪っている。


この計画的夜襲を率いる、最も秀でた戦士でありオドゥノスの実質的なリーダーが殺人王の悪名で呼ばれるティマレットである。生前何ものだったかは不明だが、夜襲を成功させる指導者として腕を振るっている様を見るに元は将軍か何かだったのだろう。王というのはニックネームであり国家を統治しているわけではないが、強いリーダーなのは事実なのでこのランク。



第6位《孤独な王、グラン/Grunn, the Lonely King
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次元ドミナリアの原生林・ヤヴィマヤに住まう類人猿は知性を持ち、独自の文化を形成している。彼らは祖先を信仰し、その霊より力を授かる。グランはそんなスピリチュアルなゴリラの中の一頭で、隠者にしてヤヴィマヤ最強の戦士である。そりゃ20/20よりデカいヤツなんておらんしな。ヤヴィマヤにおいて並ぶ者がいない王であるが、その力故に祖先の霊のみを同胞とみなし、他のゴリラを歓迎することもない。まさしく孤独な王なのである。


他ゴリラとは距離を置いているが、年貢にバナナを要求したり他国へ侵略行為を行うなどの暴君ではないので、おそらくはヤヴィマヤに住まうゴリラにとって尊敬すべき存在であるのだろう。いつかヤヴィマヤの好奇心旺盛な子ゴリラがグランと心を通わせ大冒険するジャングルが舞台のセットを作っていただきたい。動物しか出てこないセットがあっても良いでしょう。


第5位《南蛮王 孟獲/Meng Huo, Barbarian King
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三国志の時代、現在のタイに近い地域に住んでいたとされる。三国志演義ではその南蛮地域を統べる王として、火の神の末裔である奥さんや毒の沼を操る軍師、身体から鱗が生えた3メートルの巨人族の長などと共にビックリドッキリ軍団を結成してインパクトを与えている。が、最初に孟獲について取り上げた「華陽国志」なる歴史書においてはそんな記述もなく、南蛮と呼ばれる地域の異民族からは信任は厚かったようだが王というわけではなかったようだ。


諸葛亮と戦い、7度捕らえられ7度釈放された後に蜀に下るというのは有名な話だが、地元ではこれと同時に孟獲もまた諸葛亮を7度捕らえ7度釈放しているという伝承が残っているらしい。ホームタウンなんとやらですかな。孟獲は諸葛亮にも話の分かる男だと判断されたため処刑されず、いずれ降伏し仲間入りするその時まで活かされている。蜀入り後も結構な出世をしたようだ。マジック的には象を連れて戦争する半裸の集団の王という設定が色濃く出てるね。


第4位《沼地の王ソルカナー/Sol'kanar the Swamp King
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元々は次元ドミナリアのジャムーラ大陸の北に位置するコロンドール大陸の森を守護する、慈悲深い自然のスピリットだった。プレインズウォーカーのガイヤドローン・ディーハダの魔術によりこの森は瘴気漂う湿地帯へと変えられ、ソルカナーもデーモンへと変貌した。


ディーハダのお抱えの勇者となったソルカナーはコロンドールの国々に戦争を仕掛け、多数の死者の骨を用いてディーハダのための要塞などを建造した。ディーハダはダッコンに鋳造させた黒き剣をこのソルカナーに与えた。魂を吸い取る剣ではあるが、ソルカナーはその力を完全には引き出せず、ダッコンとの戦い敗れてこれを失う。さらにディーハダは自身の勇者枠を操ったダッコンに置き換え、ソルカナーを放置して多元宇宙の旅へと出発。要するに捨てられたわけである。


 置いてけぼりのソルカナーは自らを神だと説き、不浄の沼地の王となる。この沼地を挟んで存在する2つの国があり、それらを結ぶ街道をソルカナーの沼地が侵蝕。彼は両国に対して毎年食料・奴隷・物資や知識を収めるように要求した。2つの国家を同時に相手にしているので、それなりにやり手よね。『時のらせん』で時の裂け目を越えて現代ドミナリアにやってきたようだが、何をしていたかは不明。


第3位《裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King
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アラーラが5つの断片に分断される前、ヴィティアと呼ばれる王国があった。アラーラ分解後にそこは青黒赤のマナのみがある断片となる。そこに住まう悪魔や屍術師にとって、ヴィティアは攻め切れない堅牢な人間最後の領土であった。悪魔の王たちは統治者であるセドリス個人を攻撃することにし、彼を誘惑した。これに屈したセドリスは自身の魂とそしてヴィティアの国そのものを売り渡して魔力的に高位のゾンビ、リッチとなり不死の巨大戦士に生まれ変わった。


セドリスは王国を護るための最終手段としてリッチ化を選んだとも考えられる。いずれにせよ、リッチ化して心を闇に飲まれた彼は自身の一族と家臣を皆殺しにし、僅かに生き残った者も王の裏切りによって壊滅的な状況に追い込まれた。この断片はヴィティアの言葉で裏切り者を意味するグリクシスと名付けられ、セドリスが納める領地はセドラクシスと名を変えた。


 それから数世紀の間、セドリスはその腕力と魔力を用いてセドラクシスを統治し続けている。同断片に存在する死滅都市アンクスにおいて、統治者であるデーモンがここを離れた際に挙兵、アンデッドの大軍団を率いてアンクス奪取を目論むが、同じ目的の屍術師エリーザと衝突。


彼女はアンクスの領土を形成する1.5キロ以上もの巨躯のドラゴンの死骸を蘇生させ、アンクスそのものを破壊するか、セドリス軍との相討ちになるかと脅しをかける。セドリスはこの時、無駄な消耗を避けるために撤退するという賢明な判断を下しており、統治者としての力量を見せる。生前の判断は誤りかもしれないが、死後の王としての格は評価に値するだろう。


第2位《キイェルドーの王、ダリアン/Darien, King of Kjeldor
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次元ドミナリアのキイェルドー国王。先代女王の逝去により若くして王位継承。優柔不断で弱腰と評されるが、若い時に急遽王の座に就いたのだから致し方なし。むしろその本質は聡明で、王子時代から疫病で苦しむ者を助けるための行動を起こしたりしている。キイェルドー至上主義を掲げる国の英雄マートン・ストロームガルド率いるストロームガルド騎士団が離反し、ダリアンを倒して真のキイェルドーを蘇らせると戦争を仕掛ける。


ダリアンはこの"キイェルドーの戦い"にて総責任者として指揮を執り、自身も敵側の将軍ハーコンと刃を交えている。20年ほど王位に就いた後に、氷河期の終わりにより国土が水没し疫病も蔓延、忠臣を失うと相次いで災厄に見舞われる国家の存亡のため、蛮族の国家であるバルデュヴィアとキイェルドーを統一することに。新アルガイヴを建国し、国王には娘であるアレクサンドラトが就く。綺麗に次世代にバトンを繋いだ、良き王である。


第1位《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos
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次元テーロスのレオニン達を統べる王。ゲートウォッチの中でかなりデカい体躯を誇るアジャニとは古くからの友人であり、彼よりもさらに背が高くガタイが良い。標高の高いテツモスという山岳地帯の居住地に滞在。自ら最前線に立ち戦いを指揮し、肩に残る傷跡がその勲章である。人間と争いの最中にあったレオニンでったが、ブリマーズは即位後に人間との調和の道を歩むことを選択。


結果としてこれはレオニン達にとってプラスに働いた。ヘリオッドによって親友エルズペスを殺害され、意気消沈するアジャニに「何かのために戦って欲しい」と思いを伝え、彼を立ち直らせる。神々の力が弱まることを狙ってアジャニは人々の信仰心を失わせるべく各地で神々の真実を説いて回ることに。テツモスで神々と戦うと宣言したアジャニをブリマーズは受け入れた。国もしっかり治めており、他国との関係も良好。そして友のためにも動くと、王として申し分のない器である。

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 というわけで独断と偏見でこんなランキングにさせてもらった。ブレイゴがこんな下じゃないだろという意見はあるだろうけど、やっぱり暗殺されてるのは王としてあきまへん。グランさんを見習って鍛えて欲しいもんですわ。他にも王と呼べるキャラクターは数多くいるが、カード名にKingが含まれている者に絞り込んだので全10枚となった。ちなみに伝説のクリーチャーを除くと

 


King Suleiman
群れの王/King of the Pride
ゴブリンの王/Goblin King
キング・チータ/King Cheetah
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などもKing名を持ったクリーチャーだ。これら非伝説のKingの中でも青単色の王は群を抜いてパンチが効いている。



Chicken a la King
タラバガニ/King Crab
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Chicken a la Kingとは鶏のクリーム煮のことであり、タラバガニは言うまでもなく美味いアレ。なんでこんなネタ王が青に偏っているのやら...それじゃ今週はここまで。ケンリス王を使ったデッキで新環境楽しみましょう。



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