GP千葉 2018 BIG MAGIC 所属プロ&BIGs インタビュー
by Tatsuo Sekimoto
朴 高志
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
朴:「プレリのときからとにかくシールドを練習しました。あとは暑いので体調管理に気を使いました。グランプリは長いので今日みたいな日は体調を崩す方もいると思うんですよね」
--たしかに今年は記録的な猛暑ですね
朴:「ええ(苦笑)多治見は(気温が)40度までいったのでもう少しで日本記録になる暑さでした」
・今日構築したデッキはどうですか?
朴:「赤緑。割と強そうです。序盤に強いクリーチャーがいて、《ペラッカのワーム》など終盤に粘れるカードもある良いデッキです。さらにドラゴンが3体いるのでかなり良い感じなのではないでしょうか。《ドラゴンの女王、ラスリス》がいるので《火山のドラゴン》2体をぶつけたいですね」
--かなり良いデッキが出来あがりましたね
朴:「そうですね。開始5分で出来あがりました。他の3色が弱くて、赤緑だけ並べたら24枚になりましたあと1枚抜くだけで終わりじゃんってなって(笑)並べたら出来たというぐらいのゆとりデッキリストでした誰でも赤緑になるプールだなって印象でした。ただただ強いですね。しかし相性があるので青白フライヤーや速攻デッキに当たらないことを祈るばかりですね」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
朴:「弱そうだったら無理をしない。色をしっかり足す。弱いプールの場合は2色で組めそうにないならマナ基盤から逆算して組んでもいいかなと思います。そうすれば各色の強力なアンコモンとレアが使えます。でも4色以上にすると流石に難しいのでなるべく3色で、《マナリス》が2枚あれば3色は問題ないです。(重くても)相手も重いので何とかなります。その関係でドローカードも強いです。ドローと《マナリス》がいつもより強いです」
朴:「殴るのなら小さいやつは飛行が欲しい、大きいトランプルが欲しい環境です。大きいクリーチャーは大体トランプルを持っているので大丈夫だとは思いますが。2マナ圏を何枚入れるかはプール次第なのですが、1/3は頼れるので何枚か入れてもいいですね」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
朴:「競技特有の緊張感もあり、誰でも楽しめるいいイベントです。ただ日本のグランプリは人が多すぎるのでそれが大変ですね(笑)一次受付で定員が埋まるのはちょっと(笑)海外だと前日受付でも間に合うので、そこの部分では敷居が高く感じますね」
--なるほど
朴:「あとはサイドイベントはちょっと賞品を良くしてもらいたいかなと思います。海外の方が少しだけ賞品がいいので。ポイントで交換できないのは法律の関係があるので仕方ないですが、もっと賞品を出してもいいのかなと思います。今回で言えば8人構築などがそうですね。カオスシールドとアンリミドラフトは好評だと思います。あとトライアルもラウンド数が減ってByeが取りやすくなったことはいいと思います。なのでその他のイベントにもっと力を入れて欲しい。
あとPTQの参加費が高めなので(参加費を下げて)参加しやすくするか賞品を良くして欲しい海外だと3-2で10パック。4-1で1ボックスもらえるとかなので、サイドイベントはもっとばしばし参加できる感じにして欲しいと思います。日曜日とか暇になっちゃうので(笑)」
最終戦績:8勝6敗
松原 一郎
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
松原:「ドラフトの合宿に参加しました。「ドラキチ」というBIGsの河浜さんが中心のコミュニティがあるのですがそこで練習しました」
・今日構築したデッキはどうですか?
松原:「普通よりはちょっと強いかなと思います。レアが使えているのでそこは良いところですね」
--レアは何が出ましたか?
松原:「《レオニンの戦導者》と《厄介なドラゴン》です」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
松原:「あまり理解できていないの体感ですが、どっしり構えるデッキは強くないです。(環境的に)意外とテンポが重要なので、受け切って重いカードを出す構築はしない方がいいかなと思います」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
松原:「とにかくプロツアーに行きたくて継続して参加しています。そうすると大きなPTQというイメージです。初日抜けるのが前提ですけど(笑)
プロツアーの道の1つですね。今回もプロツアーに向けて頑張りたいです」
最終戦績:初日敗退
吉森 奨
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
吉森:「シールドはそんなにやっていないのですが、PWCのナカジマさんのお手伝いをする中でシールドのプールをなるべくしっかり見るようにしました。ジャッジをする中で何十人分のプールを見ますし、組み方の参考にもなりました。あとはドラフトを中心に練習しました。ドラキチに参加させてもらったりしました。
僕は横浜を中心に活動しているのですが、MINTの店員さんが有志で小さな大会をやっているんです。一日でシールド2回とドラフトを1回やるのですが、そこで先週の3連休の間にドラキチと合わせて36ラウンドこなしました。それでグランプリに備えました。それ以外にも自分でパックを購入して練習しました」
--かなりの数をこなしたのですね
吉森:「そうですね。数はかなりやったと思います」
・今日構築したデッキはどうですか?
吉森:「プールは赤白緑が強かったのですが最終的に赤白にしました。緑には《カル・シスマの恐怖、殺し爪》があって、ちょっとそこに引っ張られそうになったのですけど環境にあるカード――特に飛行を考慮して赤白にしました」
--デッキの出来栄えを100点満点で表すと何点ぐらいですか?
吉森:「55点ぐらいですね。アンコモンが少し足りないです。相手と噛み合えば上ぶれるけどそうでないと厳しいデッキですね。元々、赤白や赤緑というアーキタイプは飛行が少なかったり、相手が軽い除去をちょっと多めに積んでいるだけで負けてしまいます。ですがそこのリスクを差し引いても今回は赤白の方が強いかなと思って組みました」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
吉森:「レアの強さをちゃんと見極める。それとアグロが組めるかと重いデッキが組めるかを考えることです。重いデッキを組む場合は多色化をどこまでするかがポイントになります。《マナリス》など多色化しつつマナを伸ばすカードがあるので重い多色デッキは組みやすい環境です。個人的にも多色化した方が得意なので重いデッキを組みたかったのですが(苦笑)
ですが、そこで赤白などの軽いアグロを組めると重いデッキを狩れるため勝率が上がると考えています。実際に3色から2色にしたのも重いデッキの方が多いだろうと踏んだからです」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
吉森:「お祭りであり、プロツアーへの足掛かりです。あとは続けている年月が長いので同窓会的な側面もありますね(笑)僕自身は千葉のコミュニティ出身で千葉にも知り合いが多いんですけど、普段会わない人でもグランプリでは合う機会があって楽しいです。最近はグランプリをきっかけにMTGを再開する人もいるので再会の場でもありますね。でもやっぱり目標はプロツアーです。是非行きたいです」
最終戦績:初日敗退
藤田 剛史
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
藤田:「してない(笑)全然なし。BM LIVEで放送したとき一応シールドやったけどその一回だけ(笑)」
・今日構築したデッキはどうですか?
藤田:「普通。3色やから事故らんかったら強いんちゃう?」
--色は?
藤田:「赤黒青。《破滅の龍、ニコル・ボーラス》を引いた。それ以外は見ていません」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
藤田:「良いレアを引く。良いアンコモンを引く。良いカードを引きましょう」
--レアとアンコモンで強いと思ったカードは何ですか?
藤田:「アンコモンでは《空乗りの巡回兵》が強いと思った。レアは《悠長な再構築》が使っても使われても強かった」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
藤田:「最近は(グランプリ)に参加してなかったので楽しみにしているかな。ずっと公式で放送していたので自分が参加するのは久しぶり。ただ正直シールドよりは構築が好き(笑)。どうしてもシールドはパックに左右されるけど、構築はそれがないから準備する段階から楽しい。あとグランプリはプロポイントを貯めるという目標がないので緊張しない。プロツアーはまだ優勝したことがないから優勝するという目的があるけれど、緊張感があったほうが楽しい。
でも最近はMOでやっていたから実際に顔を突き合わせて対戦するのは楽しいね。相手の仕草や顔色で分かることがあるのはリアルならではの体験。人とやるからこそ得られるものはある」
--グランプリ中の目標は何かありますか?
藤田:「ニコル・ボーラスが裏返すことかな。ニコルのいいとこを見てみたい(笑)あとはミスなくやれたらいいかな」
最終戦績:初日敗退
瀧村 和幸
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
瀧村:「シールドの練習をしました」
・今日構築したデッキはどうですか?
瀧村:「下の中ぐらいです。デッキ云々じゃなくてプールが厳しかったです。その中での一番勝ちやすいパターンを組んだ形になりました。一般的に入るカードは抜いてより攻撃的なカードを入れてます」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
瀧村:「《丘巨人》環境。4マナ3/3環境です。攻めるのがかなり簡単で受けるのが難しい環境です。なので攻めるデッキ、アグロよりのデッキを組むのが大切なポイントです」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
瀧村:「うーん。お祭りです」
最終戦績:12勝3敗
光安 祐樹
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
光安:「とにかくいっぱいドラフトをしました。シールドに関してはみんながTwitterに流している画像を見てイメージトレーニングしました。シールドはほとんど実戦の機会がなかったのでドラフトをメインに練習しました。なのでシールドに関しては不安がいっぱいです(笑)」
・今日構築したデッキはどうですか?
光安:「レアで色を決めようとしていたらプレイアブルなレアがほとんど出ませんでした(苦笑)
かろうじて出たドラゴンをメインに添えて作ったのですが、ちょこちょこ構築にミスがありました。今、崖っぷちなのでなんとか踏ん張りたいです」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
光安:「攻めが強いのでアグロを意識するのがセオリーだと思います。本当に受けるカードが強くてボムがあるとかではない限りはアグロになります。
ただ、細かいカードチョイスが難しくて役割の違うカードをどこまで見抜けるかにかかってます。そこがきっちりしていないと攻めと守りがちぐはぐになりますね。やはりシールドは迷ったらちょっと重めのカードを使うのがいいと思います。サイズで押せる場面があるので大きさは重要です」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
光安:「やっぱり参加するからには楽しもうと思っています。あとは普段試合しない方と対戦できる機会だと楽しみにしています。勿論勝ちたいという気持ちはあるのですが中々ハードル高いイベントだと思ってます。参加人数も年々増えていますし、上位のハードルも高くなっています。そういうところで勝っていこうと思うなら自力を付けていかないといけないと思ってます」
--なるほど
光安:「今の自分の中では全力で楽しもうというスタンスで出ています。結果は(参加している内に)自ずと出てくるのかなと思っています。まあ、中々上手くいっていないのが現状ですが(苦笑)」
--楽しみつつ勝つということですね
光安:「そうですね。ユニフォームを着させていただいて試合に出てマジックという素晴らしいゲームを通して全国の方たちと交流できるのはとても素晴らしいことです。また、全国の方が集まるイベントの中で自分がどれほどの立ち位置にいるかを知る中で成長していきたいです。そしていつかは優勝という高い目標に辿り着きたいです・・・というのをずっと思ってはいるのですが中々過酷ですね(笑)
今回は久しぶりの個人戦グランプリということで肩の力を抜いて参加できているので、そういう意味では楽しいグランプリです」
最終戦績:初日敗退
松本 友樹
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
松本:「シールドはMOのリーグで練習しました。ドラフトはCygames合宿とドラキチに参加して練習しました」
・今日構築したデッキはどうですか?
松本:「今回はプールが凄く簡単でし。それでも少し間違えてしまったのですが(笑)でも中々良いデッキが出来ました。
M19のシールドは難しいプールが来ることが少なくて、2色で組めるならそれが一番いいです。ごく稀に難しいプールはあるのですが幸い今回は普通に組みやすいプールが来ました。そこにレアが加わったので強いプールになったなという印象です」
撮影の際に同じくBIG MAGIC所属プロである川崎が「おいおいおい、強えーぞ!」と野次を飛ばす
(注:画像では《耕地這い/Field Creeper》が1枚抜けています)
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
松本:「基本的に殴るデッキを作るのがベター。まずは殴るデッキを作ってみる。その上で《ペラッカのワーム》や《風読みのスフィンクス》みたいな重くて強いレアがあるときだけ重いデッキを考える。という感じです」
松本:「基本的にはレアを見て重いところがなければ2色で早いデッキを組むのが一番かなと思います。(『基本セット2019』は)どうしても攻めるカードが多くてコモンに《鼓舞する突撃》など全体をパンプする呪文があります。さらに《ペガサスの駿馬》や《騎兵隊の教練官》などコモンだけでも攻撃するときに強いカードばかりです。なのでどうしても攻めるデッキしか組めないということになります」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
松本:「個人的には大きなイベントの一つ。マジックのイベントの一つでしかない。プロツアーもそうですが自分の力を試せる場所です。BMOでもグランプリでもそこはあまり変わりません。
グランプリ本戦はどうしても色々かかっているものがあるので練習はたくさんするのですが、意識としてはイベントの一つです」
--今回のグランプリは楽しいですか?
松本:「そうですね。プールも強いですし勝っているので楽しいです」
最終戦績:7勝2敗(二日目は体調不良のため欠席)
川崎 慧太
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
川崎:「ドラフトはCygamesさんのドラフト合宿に参加しました。そのあとはSekappy(セカッピー)で仕事終わりにシールドたくさんしました!そこでどういうのが強い環境だろうなあーって感じで見てました。
あとは他人のプールを見て環境の平均値はどれくらいかを見るぐらいの感じでした。まあでもちょっと試行回数が足りなくて、環境を理解したと言えるほどではないです」
・今日構築したデッキはどうですか?
川崎:「デッキ構築自体は上手く行きました。元々考えていたアグロに組みたいなという要望に沿ったプールでしたが、微妙に足りない部分もありました。例えば1ターン目に《錆色翼の隼》を出すと2ターン目に《稲妻牝馬》を出すことが出来なくなるなど気になる部分はあった」
川崎:「《稲妻牝馬》の部分が《オレスコスの速爪》だったら良かったなと思いましたし、Aさん(松本さん)みたいなマルチの強力なスペルもなかったのがパンチ力に欠ける部分でした。それでもめちゃくちゃ強いデッキに当たらなかったので何とかなっています」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
川崎:「出来るだけアグロに組む。これはレイくんから聞きました。僕が閃いたわけではありません(笑)除去が結構弱くてしかもソーサリータイミングが多いです。なので押しつけがいつもより厳しいです。盤面を作られてしまうと凄い大変みたいな。(そういう状況では)《リッチの愛撫》があれば何とかなるかなぐらいです」
--赤白で組む方を割と見かけますが人気のアーキタイプなのでしょうか?
川崎:「そうですね。赤白は環境最速でアグロを組む上では有力な選択肢です」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
川崎:「当然凄い勝ちたいイベントだし、これからも出来る限り出たいイベントです。グランプリがあったから海外にも行くようになったし、そういう意味では自分の世界が広がったように感じています。シンガポールが初めて行った海外グランプリなのですが、そこでたまたま良い結果が出たから良い思い出になりました。また色々な友達と会える機会になっています。そして海外グランプリのTop8に当たった海外の方と今でもグランプリで合えば会釈し合う仲になれたのは嬉しいです」
最終戦績:準優勝
斉田 逸寛
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
斉田:「シールドとドラフト両方ともやったんですけど、シールドに関してはrizer(石村 信太郎)さんの放送を全部観ました。記事も買いました。日本で一番シールドが上手いのはrizerさんなので、rizerさんの放送を観てどう組むのかなというのを参考にさせていただきました。あとはMOでrizerさんの放送を参考に自分で練習しました。
ドラフトはMOと現実のルールが違うのでリアルで練習したいなと思って、練習会を主催して練習しました。8人集まってもらってレンタル会議室を借りてドラフトの練習をしました」
この7ラウンド終了時点で全勝の斉田。絶好調の秘訣は知識を実戦に活かす場を作ったことかもしれない
・今日構築したデッキはどうですか?
斉田:「プール見たときにちょっと重くて不味いかなって思ったんですけど、シールドだとドラフトほど環境のスピードが速くなくてシールド戦にちょうど良い重さに仕上がりました。その結果運良く全勝出来ているのかな?という感じです。不安に感じていた重さもぎりぎり許容範囲で軽い呪文も最低限あったのがよかったです」
・『基本セット2019』」シールドの構築のポイントは何ですか?
斉田:「リミテッドはあまり得意ではないので難しいのですが...僕は構築の方が好きで、リミテッドのテクニックは全てライザさんの記事と言葉を参考にしました。基本的にはシールドだったら速いデッキで先手を取る。または今回の僕の白黒デッキのように手札破壊が複数ある場合とか、タップ状態のときに破壊する後手のときに輝く除去が複数枚ある場合は後手を取れるデッキを組め。といったことが記事に書かれていたのでそれを参考にしました。
今回は後手を取るデッキが出来たのでそういう風につくりました。いずれにしても先手を取るか、後手を取るかをはっきりさせるのが大切です。あとはサイドプランですね。遅いデッキだとどうしても勝てない相手にもう一つのサイドプランを必ず用意しておくということです。構築が終わったあとは別パターン。Bパターンを作るようにしていました」
--今回は何パターン出来たのですか?
斉田:「出来れば複数パターンを用意したかったのですが、残念ながら組めたのがもう1パターンだけです。メインが重い白黒で、サイド後は土地を16枚まで絞った速い赤白アグロデッキの形を用意しています。それ以外は組めないと判断しました」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
斉田:「うーん。僕の中ではマジックで一番大きなイベントです。というのもまだプロツアーに出たことが無いので、グランプリで良い成績を残すことが今のところ一番の目標です。もっと上手い人だとプロツアーで結果を残すとかになるのでしょうけど、僕の中ではまずはグランプリが最大の目標です。ただ僕は今までリミテッドはマネーフィニッシュしたことがないので(笑)構築ではあるんですけど」
--今回は過去最高の成績ですね。この調子でも明日も頑張ってください
斉田:「頑張ります!今回は運が良いので(笑)」
初日最終戦績:12勝3敗
石田 龍一郎
・グランプリのためにどういう準備をしましたか?
石田:「仕事の関係でどうしても(練習)回数はこなせないなってなりまして。それでTwitterや記事の形でリミテッドの情報が出ていたのでそれを参考にしました。その中でこれはいいなとかこれは違うなとか自分の中で自問自答していました」
・今日構築したデッキはどうですか?
石田:「反省会で分かったことなのですがまずメインボードの組み合わせが間違えていました。まずプールを見た際に使えないレアが3枚あって残りのレアを使おうということになりました。そのときに《練達飛行機械職人、サイ》に引きずられて細いアーティファクトを多く入れたのが失敗でした」
石田:「本来はシールド用に太いデッキ組む予定のはずが結果的に細いデッキになってしまいました。《ヴァレロンの有印剣》が引けたときは圧勝するけど、引けないときや対処されたときは勝てないというデッキになってしまいました。あとで分かったことなのですがサイドプランにしていた赤緑が結果的に良かったということがわかりました」
・『基本セット2019』シールドの構築のポイントは何ですか?
石田:「2マナ域のクリーチャーが弱いです。2マナ域が簡単に止まってしまうのでシステム・クリーチャーとしての要素も持っていないと厳しい。もしくは飛行のように回避能力を持っていて殴ることが出来るなどの性能が必要です。またはエンチャントや装備品で強化して突破できるような組み合わせを作るという手もあります。それで使えるものを優先的に使っていってマナカーブが途切れないようにしつつデッキを組むことが大切です。基本セットだけどちょっと特殊だなっていうのが『基本セット2019』の感想です」
・グランプリはあなたにとってどういう位置づけですか?
石田:「多くの人に取ってはお祭りだと思います。ただ自分に取っては一番大事な競技イベントであるプロツアーのための道のひとつなので、グランプリはプロツアーのための大事な大会です」
最終成績:初日敗退