by Shoya Hayashi
日頃から晴れる屋でモダンを嗜むThomas、今回は最近良く使用している感染を持ち込み見事にここまで登りつめた。
対する山崎もバーンで数々の対戦相手を焼殺し準決勝というステージに立っている。
感染もバーンも決着がスピーディーなデッキだが、瞬間最大風速では感染の方に分がある。バーン側がクリーチャーを対象に出来る火力を多く引当て、感染側のクロックを全て抑え込めれば......と言ったところか。
果たして勝つのは毒か炎か。
Game1
《新緑の地下墓地》を置くのみのThomasに対し、《山》からの《溶岩の撃ち込み》で先制を取る山崎。しかし、Thomasが2ターン目に《墨蛾の生息地》と《荒廃の工作員》を同時に出すと山崎は渋い顔。
Thomasの《荒廃の工作員》は《焼尽の猛火》で即対処されるものの、フルタップの隙に《墨蛾の生息地》+《怨恨》で毒を確実に侵食させる事に成功。
山崎の返す刀である《僧院の速槍》は1点のみの加点に留まったが、《樹木茂る山麓》を構え、再度の《焼尽の猛火》がちらつく。
Thomasは《ペンデルヘイヴン》をさらに追加し《墨蛾の生息地》を起動。アタックに向かわせてブロック無しを一応の確認後に《変異原性の成長》。山崎はやはり《焼尽の猛火》でThomasのクロックを焼き尽くそうとするが、タップアウトの山崎に対しThomasがプレイするのは《地うねり》。
ぴったりと毒10点。
山崎、「これはさすがに無理じゃないか?」と笑いながらの投了。
Thomas 1-0 山崎
Game2
先手の利を活かしたい山崎、1ターン目《溶岩の撃ち込み》からThomasが出した《ぎらつかせのエルフ》を《流刑への道》により退けて悪くない立ち上がり。
しかし、Thomasも《荒廃の工作員》を繰り出し場のクロックを絶えさせない。
山崎の《流刑への道》2枚目は《顕在的防御》で防がれ、《大歓楽の幻霊》をプレイすると使えるマナは0。Thomasの手札に致死量分のパンプアップが無い事を願った形だ。
その願いはThomasが唱えた《古きクローサの力》《強大化》というたった2枚の呪文で砕け散った。
Thomas 2-0 山崎
Thomas win!
終わってみれば4ターンキル、3ターンキルと最高速に近い形でマッチを終えたThomas。その勢いのまま頂点に辿り着くことが出来るだろうか? 決勝戦にも注目したい。