[BIG MAGIC Sunday Modern] Round9 棚橋 雅康 vs 三星 乃介

text by Seigo Nishikawa


 


BIG MAGIC Sunday Modernは8回戦を終了し。22点のプレイヤーが2人。そこに続いて21点のプレイヤーが8人となった。そのなかでオポーネントの関係により、9位・10位となったのが棚橋と三星の二人。残念ながらこの二人はIDを選択することは確実にできない。


当然ここまで勝ちあがっている二人だけにそれは十分に把握しており、スタンディングを見ることも無く、自身の持つデッキを鞄から取り出す。


 


ROUND9 棚橋 雅康 vs 三星 乃介


 達人同士の戦いは一瞬のタイミングで決まるといわれる。僅かな隙を見逃さず確実に相手を打ち倒す。それが出来なければそのときは敗北あるのみ。決勝トーナメント進出を目前とした二人の達人による戦模様。


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Game1 


ダイスに勝利した三星は、だが「後手」を選択。この選択に少し驚くものの聞き間違えでは無いことを確認すると棚橋は《寺院の庭》から《貴族の教主》を送り出した。


そんな三星の初動は......《ダークスティールの城塞》《信号の邪魔者》《羽ばたき飛行機械》。続くターンのも《信号の邪魔者》を2体が追加される。


親和だ!


三星「色々やってきた結果トロン戦以外は後手有利と考えています。今日は全部後手を取ってきています」


経験に裏打ちされた言葉は実に力強い。


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三星 乃介


試合後「想定が外れた」と語る棚橋、だが慌てず騒がず2ターン目に《献身のドルイド》、3ターン目に《療治の侍臣》とストレートに無限マナを成立させる。生み出したマナをもとに先ずは《聖遺の騎士》。それでもここでゲームを終えることは出来ずターンが返される。


三星の目が光る。《エーテリウムの達人》をキャストすると、3体の《信号の邪魔者》と《羽ばたき飛行機械》に攻撃宣言。本来は0/1という体であるはずなのに、棚橋に一気に13点を叩き込む! 棚橋に残されたライフは僅かに2。


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そう、たったの2だ。しかし2残ってしまったのだ。


棚橋は溢れるマナを調達すると、《聖遺の騎士》を起動し《平地》を《地平線の梢》と変えすぐに生贄に捧げる。そこには望むものは無いが《改革派の結集者》で今再び《地平線の梢》を回収する。


ライブラリーのトップで棚橋に引かれるのを待っていたその一枚は


 


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棚橋「《歩行バリスタ》まで繋いでよいですか?」
三星「はい、負けました」


三星は棚橋があけたガードを突ききれず、棚橋は三星が見せた隙を見事に刺しきった。


 


棚橋 1-0 三星


 


Game2


「後手有利はあくまでメインですよ。サイド後は流石に違います」


メインを選択した三星は《墨蛾の生息地》《バネ葉の太鼓》、《ちらつき蛾の生息地》《オパールのモックス》《電結の荒廃者》《物読み》と見事なスタートを決める。


だが棚橋はそんな三星に《戦争の報い、禍汰奇》待ったをかける。


これを見て《バネ葉の太鼓》と《オパールのモックス》を《電結の荒廃者》に捧げつつ、少しでも打点を維持するようにことを選択する三星。


棚橋は止まらない。《戦争の報い、禍汰奇》に続く第二の矢は《幽霊街》、第三の矢は《再利用の賢者》だ。三星に《電結の荒廃者》を生贄捧げることを強要する。《幽霊街》が有る以上不利な取引にならざるを得ないが三星は、《ちらつき蛾の生息地》と《墨蛾の生息地》の何れを育てるべきか検討した後、その前者を選択した。


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磐石に見える棚橋、しかしそこには一つの弱点が存在した。


三星はまず《ちらつき蛾の生息地》をクリーチャー化、これで色マナを生み出せるようになった《産業の塔》から赤マナを調達すると、今正に引き込んだ《鞭打ち炎》をキャスト。目の前の障害を一気に排除することに成功すると、《オパールのモックス》《電結の荒廃者》と展開し《ちらつき蛾の生息地》で攻撃を仕掛ける。


当然これは《幽霊街》され、《ちらつき蛾の生息地》から《電結の荒廃者》へとカウンターが移動。そして、続くターンには《大霊堂のスカージ》《頭蓋囲い》と連打。手札を使いきった三星は、これで勝てなければもう素直に諦めるとをアピールする。


待った、自身の刀が棚橋に刺さるその瞬間を待った。積み重ねたダメージと動き続けたカウンターが三星の思いを繋いた。


棚橋は《大霊堂のスカージ》のパワーが自身のライフを上回っていることを確認すると、3戦目へと思案を切り替える。


 


棚橋 1-1 三星


 


Game3


泣いても笑ってもここが最後の峠。決勝へつながる門を潜り抜けれるのはただ1人。この今までの2試合は忘れ、ただここに勝利を収めたい。そんな棚橋の思いにデッキがこれ以上無い形で応える


《森》《廃墟の地》《療治の侍臣》《献身のドルイド》《召喚の調べ》


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棚橋 雅康


「全てありましたね。」


そんな言葉で振り返ったように、棚橋の動きは完璧であった。2ターン目に《献身のドルイド》をキャストすると、3ターン目には《廃墟の地》で三星の《産業の塔》を破壊すると共に《平地》を手に入れると、悠々と《療治の侍臣》を追加する。


勿論そこからは《召喚の調べ》一閃。三星の思いを切り裂いた。


 


棚橋 2-1 三星


 


棚橋 雅康、見事予選を一位で通過。優勝最右翼に名乗りを上げる。

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