BIG MAGIC Sunday Lagacy Round1 鈴池 史康(東京)vs馬橋 悠人(埼玉)
by Tatsuo Sekimoto
400人という定員もレガシーの人気の前では一瞬で埋まってしまう。予約時点で定員に達しキャンセル待ちまで抽選となった。BIG MAGIC Sunday Lagacy。
当日欠席者が出たため、391人でスタートした。
初戦にお呼びしたのはHareruya Hopesの鈴池 史康(東京)だ。今日のデッキは環境のトップメタの一角を担う4cレオヴォルドだ。《死儀礼のシャーマン》の高いマナサポート力を活かして各色の強力な呪文を唱えるコントロールデッキだ。対応力とアドバンテージを取ることに優れておりレガシーのような混沌とした環境を戦うことに適している。
対面に座るのは馬橋 悠人(埼玉)だ。馬橋が選択したのはグリクシス・コントロール。4cレオヴォルドよりは一色少なくまた《死儀礼のシャーマン》も使っていない。4cレオヴォルド以上にコントロール色を強く押し出しておりクリーチャーの数も少ない少数精鋭を貫いたデッキだ。
ここまで似たカラーリングでありながら《死儀礼のシャーマン》を使う、使わないがはっきりした対決。勝つのは死儀礼デッキかそれともアンチ死儀礼デッキか。
Game1
先手の鈴池はそれほど悩むことなく初手をキープした。
後手の馬橋は若干悩んだが最終的に軽く頷いてからキープを決めた。準備万端、さあ試合を始めよう。
後手の馬橋は《ギタクシア派の調査》で鈴池の手札を確認してから《陰謀団式療法》を唱える。馬橋は鈴池の手札の中から最も処理が難しい《グルマグのアンコウ》を落とす。
その後互いに《思案》を唱えて小休止してから再び戦いの火花が散る。
馬橋は《渦まく知識》を唱えたあと悩んでフェッチランドを起動。《若き紅蓮術士》を送り出す。
鈴池は即座に《稲妻》で《若き紅蓮術士》を除去。さらに返しで《グルマグのアンコウ》を叩きつける。
馬橋も《グルマグのアンコウ》を唱え、鈴池の《グルマグのアンコウ》を迎え討つ。
手札に《コラガンの命令》を抱える鈴池は迷わず《グルマグのアンコウ》を突っ込ませる。相討ちが起こり《グルマグのアンコウ》は墓地へ送られる。
鈴池は馬橋のエンド前に《コラガンの命令》。馬橋の手札から《定業》を捨てさせ《グルマグのアンコウ》を回収する。
鈴池の攻めの手が止まらない。鈴池は次のターンに《トレストの使者、レオヴォルド》を戦場に出す。
これにスタックで馬橋は《コラガンの命令》を唱えて《グルマグのアンコウ》の回収しつつ鈴池の手札から《致命的な一押し》を捨てさせる。
馬橋は《トレストの使者、レオヴォルド》に《稲妻》を打ち込んでから《ヴリンの神童、ジェイス》を唱える。だが、鈴池の《紅蓮破》によって《ヴリンの神童、ジェイス》は戦場に出るうことなく墓地へ行く。
馬橋が《若き紅蓮術士》を出せば、鈴池は《致命的な一押し》で除去する。一進一退の攻防が続く。
だが、ゲームメイキングしているのは鈴池の方だ。回収した《グルマグのアンコウ》を簡単には出さず、馬橋の致命傷となるタイミングをずっと待っている。
鈴池 史康
鈴池は《瞬唱の魔道士》で《コラガンの命令》をフラッシュバックして《トレストの使者、レオヴォルド》を回収する。
蘇った《トレストの使者、レオヴォルド》を馬橋は《意志の力》で打ち消すがこれで隙が出来てしまった。
このときをずっと待っていた鈴池は温存していた《グルマグのアンコウ》を投入。
馬橋も苦い顔でそれを受け入れる。鈴池の思惑通りにゲームが進んだ形だ。
駄目押しの《トレストの使者、レオヴォルド》が出ると馬橋は投了した。
鈴池 1-0 馬橋
Game2
またも両者マリガンすることなくゲームが始まった。
最初に動いたのは鈴池。《思考囲い》を唱えて《渦まく知識》《意志の力》《若き紅蓮術士》《死亡+退場》《思考囲い》《グルマグのアンコウ》の中から《渦まく知識》を捨てさせる。相手の手札に土地がないことを知ったが故の判断だ。
出鼻をくじかれた形の馬橋。だが臆することなく《思考囲い》を撃ち返して《トーラックへの賛歌》を落とす。しかし、土地は1枚でストップしたままだ。
鈴池は《思案》を唱えてから《死儀礼のシャーマン》を出してマナ差を更に広げようとする。
馬橋は次のドローで《ギタクシア派の調査》を引き、さらにそのドローで《霧深い雨林》を引き込む。馬橋は勢いのまま《若き紅蓮術士》をフルタップで叩きつける。
鈴池は《コラガンの命令》で《若き紅蓮術士》対処しようするが、馬橋の《意志の力》に阻まれる。エレメンタル・トークン1体が戦場に生成される。
馬橋は《死亡+退場》で《死儀礼のシャーマン》を除去しつつ鈴池に攻撃を通す。《若き紅蓮術士》とエレメンタル・トークン1体が鈴池に襲いかかり3点ダメージ。鈴池のライフは14点になる。さらに馬橋は《グルマグのアンコウ》を唱えてエンドする。
鈴池は《グルマグのアンコウ》を《悪意の大梟》で止めようとするが、馬橋の《稲妻》の前に《悪意の大梟》はあっさり墓地へ落ちる。
馬橋は渾身のフルアタックで9点ダメージを通す。
猶予はあと1ターンのみ次のドローを見た鈴池は投了した
鈴池 1-1 馬橋
Game3
先手の鈴池はフェッチランドで《Badlands》をサーチして《思考囲い》。馬橋の手札から《定業》を奪う。
馬橋は《定業》。
鈴池も《思案》。互いに手札を整えて激突の瞬間に備える。
馬橋 悠人
先に攻めの準備が整ったのは馬橋。2体目の《若き紅蓮術士》を送り込むとさらに《コジレックの審問》。
これに対応して鈴池は《若き紅蓮術士》を対象に《稲妻》を唱える。
馬橋はここがふんばりどころとばかりに《思案》をコストに《意志の力》を唱える。
だがそれすら上回ったのは鈴池の戦略。《狼狽の嵐》で対応して《コジレックの審問》と《意志の力》を一網打尽にする。
凌ぎきった鈴池は《瞬唱の魔道士》で《思案》をフラッシュバックして体勢を整える。
一方の馬橋は盤面勝負。《若き紅蓮術士》が残したエレメンタル・トークン2体で鈴池に殴りかかる。鈴池も了承し、《瞬唱の魔道士》との殴り合いが発生する。
鈴池のライフが12点、馬橋のライフが14点になった段階で次の動きがあった。鈴池は《思考囲い》で馬橋の手札を検閲。《渦まく知識》《意志の力》《毒の濁流》《死亡+退場》《稲妻》の中から《渦まく知識》を落とす。さらに馬橋が《意志の力》を唱えられないことを確認してから《グルマグのアンコウ》を出す。このゲーム鍵を握るクリーチャーを叩きつけた。
馬橋はエレメンタル・トークンでチャンプアタックしてから《毒の濁流》。5点のライフを支払い《グルマグのアンコウ》を倒しにかかる。
だがそれを知っていた鈴池は対応して《瞬唱の魔道士》。《狼狽の嵐》をフラッシュバックしようとする。
だが、前のターンのドローで《思案》を引き込んでいた馬橋。《思案》をコストに《意志の力》を唱え《瞬唱の魔道士》を打ち消す。
手札の有効牌を使い切った鈴池は《渦まく知識》を祈るように唱える。フェッチランド2枚と《悪意の大梟》を引き、フェッチランドを起動してから《悪意の大梟》をプレイ。
馬橋も返しに《グルマグのアンコウ》を唱える。
しかし、返しに鈴池の《精神を刻む者、ジェイス》によってバウンスされる。
エンド前に睨むように《精神を刻む者、ジェイス》を見つめる馬橋。意を決して《稲妻》を《精神を刻む者、ジェイス》に打ち込み墓地に送る。
馬橋は自分のターンに《死亡+退場》を《悪意の大梟》に打ち込み《グルマグのアンコウ》の攻撃を通す。これで鈴池のライフは残り4点。
鈴池の次のドローは《トレストの使者、レオヴォルド》。ライフに後がない鈴池には出す以外の選択肢はない。
だが、馬橋の手札には《悪魔の布告》が握られていた。
鈴池 1-2 馬橋
馬橋 win!