[BIG MAGIC Open Vol.10] デッキテク~倉田 和佳のジェスカイ・レジェンズ~

 デッキテク:倉田 和佳の『ジェスカイ・レジェンズ』
Text by Moriyasu Genki


[デッキリスト]


土地 25
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
3:《感動的な眺望所/Inspiring Vantage》
3:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
2:《断崖の避難所/Clifftop Retreat》
2:《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4:《平地/Plains》
3:《山/Mountain》
2:《島/Island》
2:《灌漑農地/Irrigated Farmland》


クリーチャー 18
3:《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》
2:《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4:《機知の勇者/Champion of Wits》
1:《ピア・ナラー/Pia Nalaar》
2:《ウェザーライトの艦長、ジョイラ/Jhoira, Weatherlight Captain》
1:《多面相の侍臣/Vizier of Many Faces》
2:《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
2:《ランプのジン、ザヒード/Zahid, Djinn of the Lamp》
1:《モックス・アンバー/Mox Amber》


スペル 17
2:《再鍛の黒き剣/Blackblade Reforged》
3:《キランの真意号/Heart of Kiran》
2:《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
4:《削剥/Abrade》


1:《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
2:《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
1:《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
2:《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》


サイドボード 15
2:《領事の権限/Authority of the Consuls》
1:《マグマのしぶき/Magma Spray》
2:《アズカンタの探索/Search for Azcanta》
3:《否認/Negate》
2:《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
1:《断片化/Fragmentize》
1:《ジェイスの敗北/Jace's Defeat》
1:《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》
1:《燻蒸/Fumigate》
1:《原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide》


ライブラリーのスペルのほとんどが歴史的なカードで占められたデッキが3戦3勝の順風な戦績を刻んでいた。
倉田和佳の【ジェスカイ・レジェンズ】だ。


《悪斬の天使》の再来こと《黎明をもたらす者ライラ》のテキストを間違えるプレイヤーは少ないだろうが、《再鍛の黒き剣》は要注意のカードだ。


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先制攻撃と威迫というサイズアップに適したキーワード能力を2つ持つ《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》が担げば、たとえ《鉄葉のチャンピオン》であろうとも行く手を止められなくなる戦闘力を得るのに時間は要さない。


《ランプのジン、ザヒード》の代替コストの種にもなり、出た《ランプのジン、ザヒード》が装備すればおおむね2パンチでゲームが終わるという速やかなコンボともいえる。


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倉田はシナジーを重視している為「カード同士のかみ合い」が重要なデッキだと話すが、それをかみ合わせる為の努力も怠っていなかった。


数少ない非伝説である《機知の勇者》は重ね引きした伝説カードを捨てるデッキの潤滑油だ。
《モックス・アンバー》も「2枚引いたら負ける」として1枚のみの採用など、枚数選択にはこだわりがある。


《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》も、デッキの動きとかみ合う。



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《ランプのジン、ザヒード》や《黎明をもたらす者ライラ》など《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》自身より戦場での影響力が大きいカードをプレイすることで《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》自身は生き残りやすいという。
リソースを切らすことなく展開を続ける、アドバンテージの鑑のようなカードだ。


またどうしても大振りなアクションに頼りがちになることが多いという点で《歩行バリスタ》は序盤を凌ぐのに最良だったようだ。


特にミッドレンジのような、"即死はないが中盤に攻防が集中するデッキ"との相性は良いと話す。
事実、ここまで【白黒吸血鬼】や【緑黒ガルタ】、【機体】に勝利してきている。
メインボードはいわゆるコントロールに効果的に作用するカードは少ないが、サイドの《原初の潮流、ネザール》と《否認》が強烈なアンチカードだ。


ミッドレンジにもコントロールにも強く振る舞えるということで汎用性が高いデッキにも思えるが、カード同士のかみ合いに依る部分はやはり多く、実際のハンド次第でゲームプランが大きく左右することも特徴だ。


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倉田は「デッキを回す上で大切なことは、ライフを大切にすることとストレスをためないことです」と、
伝説特有の重ね引いたときのデメリットや、かみ合いが悪くいわゆるマグロでゲームを落とすこともあることを示唆していた。


事実、4戦目となる次の試合では【青白王神】とマッチアップし、アーティファクト対策カードを計6枚以上も採用しながら、相手は早々に《王神の贈り物》を着地させ、それらのカードにアクセスする余裕なくメインゲームを落としてしまっている。


「あまり【王神】デッキを見ておらず、墓地対策が甘かった」とも話しており、このBMOを経てさらにデッキリストはブラッシュアップされるようだ。


『ドミナリア』がもたらした歴史的なカードの数々。
あますことなくその強さを堪能したいプレイヤーには、おすすめのデッキだろう。


 


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