岩SHOW Card of the Day 2018/07/18《熱帯の暴風雨/Tropical Storm》

熱帯の暴風雨


 前回、日本の夏は暑すぎてもはや熱帯ではないかという話をした。実際に熱帯地方で暮らす人からしても、日本の夏は暑く感じるんじゃないかな?というのは、かつてGPバンコクに行った時に経験した暑さが、日本の現在のそれと大差ないように記憶しているからだ。確かにバンコクも相当暑かったが、日本の...特に京都なんかの盆地のえげつない夏を経験していたので悲鳴を上げるレベルではなかったのだ。ただ、バンコクには日本の夏にはそれほどないものがあって、それが厄介に感じた。スコールだ。突然バザーっと雨が降る、というのが滞在中毎日起こっていた。幸運にも直撃ずぶ濡れという事態は回避できたが、間隔が研ぎ澄まされていないものにとってはランダムエンカウント的なもので、移動中はひやひやしたものである。今日はそんな、スコール的なカードを。


 《熱帯の暴風雨》は緑に昔からある飛行対策であり、かつ色対策カードでもある。飛行を持つクリーチャーにX点のダメージを与える、緑の地上クリーチャーには被害が及ばない限定全体除去だ。さながら《ハリケーン》というところだが、残念ながらプレイヤー本体にはダメージが入らない。まあ、それ故に劣勢時にも唱えやすいのは考えようによっちゃメリットだ。で、緑がかつて仲の悪かった色、青に対するアンチカードでもある。青いクリーチャーにはオマケで1点のダメージが入る。これは飛行を持っていなくても入るダメージで、緑にはとても珍しいタイプの呪文と言えるだろう。地上と飛行、両方とも小粒を使うデッキ相手にはこの大雨と大風で薙ぎ払ってやりたいところだ。


 まあニッチなカードではあるんだが、色対策として構築シーンで用いるには力不足だった。そもそも当時の青はガッツリと打ち消しを積んだパーミッションデッキが主体だったから...『ミラージュ』のアンコモン色対策はこのカードのように、特定の色には追加効果あり・色が合わなくても使えないことは無いというデザインがなされている。まさしく器用貧乏ってところで、これを反省したのか『テンペスト』では完全に特定の色にしか刺さらないがその分リターンが大きい色対策カードが作られることになった。これが...まあなんというか、鬼だったんだなぁ...今回はこんなところで。



今週は「灼熱ウィーク」


岩SHOW Card of the Day 2018/07/17《要塞の灼熱洞/Stronghold Furnace》



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