本日『ドミナリア』発売!いやぁめでたいねめでたいよ。1つのセットが発売されるだけでここまでワクワクするというのも初めてのことかもしれない。25年目、勝負の年に大きく仕掛けてきたなぁと。新規キャラクターも多数登場するが、看板はテフェリー・ジョイラ・カーンと、トレイリアのアカデミー出身者でオールドプレイヤーたちにはそれだけでもグッとくる。一度はクリーチャーカード=ただの人間に戻るも、このセットではプレインズウォーカーに戻り、ストーリー的にも構築シーンでも大活躍の予感。今日はそんなテフェリーが初登場した『ミラージュ』より、彼の名前を冠するカードをご紹介。今日に至るまでの伝説は、ここから始まったのだ。
テフェリーはアカデミーの時間事故により、時間の泡の中に捕らえられる。外の世界では10年しか経っていないのに、泡の中では数十年の時が経過していたという。その経験を活かして時空に関する魔法の研究を続け、故郷ザルファーにて地位を得る。なおも研究を続けるためか、テフェリーは自身の住みかとする島と共に、ドミナリアから雲隠れしてしまった...という設定の《テフェリーの島》。
『ミラージュ』にて登場したキーワード能力フェイジングを持つ土地として、堂々のレアカードとして収録された。能力は、なんと青マナが2つも出る!...のだが、デメリットが大きすぎて、とてもじゃないが使えるもんじゃない。フェイジングとは、アンタップステップのアンタップ前に、フェイズ・アウトしているものはフェイズ・インし、インしているものはアウトするという能力。アウトしているものは戦場にそのままあり続けるが、インするまでの間完全にそこにはないものとして扱う。クリーチャーの場合、戦闘に参加できず除去呪文も全く受け付けない。
アウトからインへと帰ってくると、召喚酔いなどもなく戦闘することが出来る、そんな具合に機能するとてもややこしい能力だ(これでも昔よりかなりスッキリした)。で、《テフェリーの島》はこのフェイジングを持つのだが、それ自体は良いとして、問題はタップ状態で戦場に出ること。これにより、戦場に出してからマナを出すまでの間に大きなタイムラグが発生する。何せ、先ほども述べた通りフェイズ・アウトするのはアンタップ前。タップイン、タップ状態でアウトして、そしてようやくインしてアンタップ...ここまでして土地1枚から2マナ得たいか?ということで、大変に使いにくく構築シーンでその姿を見ることは無かった。
この土地はテフェリーの名を冠する始まりのカードであるとともに、メガ・メガサイクルの1枚目でもある。このサイクルは、各色の伝説の土地を1ブロックごとに1枚作るというコンセプトで『ミラージュ』より開始された。壮大なプロジェクトで素敵なのだが、他の4枚と《テフェリーの島》は明らかにデザインの方向性が異なる点が個人的には気になっている。それに関しては、残りの4枚のどれかを取り上げた時にでも。
今週は「ここから始まるウィーク」
岩SHOW Card of the Day 2018/04/26《ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade》
岩SHOW Card of the Day 2018/04/25《啓示の刻/Hour of Revelation》
岩SHOW Card of the Day 2018/04/24《始まりの木の管理人/Warden of the First Tree》
岩SHOW Card of the Day 2018/04/23《ゴールドメドウの監視人/Goldmeadow Lookout》