暑い。なんなんだこれはと、毎度のことながらに思うね。子どもの頃も夏は暑かったけど、ここまでじゃなかっただろう...日本はもはや熱帯なんじゃないのか?この蒸し暑さはちょっと異常だぞと。外を歩いているだけで焼き肉になってしまいそうだ。家の中まで灼熱洞みたいになっていることもあるなぁ...とマジックプレイヤーなら思わずにはいられない。灼熱洞ってのは次元ラースのファイレクシアの侵略基地である"要塞"の地下に存在する、溶岩ザッパンザッパンな空間のことだ。要塞は休火山の上に作られており、この溶岩を元に流動石などの兵器を作っている。一応は管理されているようなのだが、ここへ迷い込んでしまったら基本的に命はないものと思った方が良いだろう。
この地獄の空間をカード化したものが《ラースの灼熱洞》。発生源がクリーチャーとプレイヤーに与えるダメージを倍増させる、シンプルにして強烈な効果を持ったエンチャントだった。このカードを元にして作られた次元カードが《要塞の灼熱洞》。次元カードなので、勿論プレインチェイス戦で使用する。プレインズウォーカーが複数人で次元渡りを繰り返しながら戦う様を再現した同フォーマットは、次元カードによってすべてのプレイヤーが得をしたり大損をする可能性があり、ターンを経る毎にゲーム展開が先ほどとは全く別物になるのが魅力だ。《要塞の灼熱洞》へと突入すれば、すべてのダメージは2倍になる...大逆転を狙えるし、ここにきてしまったことで死亡確定もあり得る。実にスリリングな次元で、4人プレイヤーがいれば確実に1人はパニックに陥ることだろう。
序盤にやってくると被害はそれほどでもないのだが、安心はできない。カオス面を出すと、好きなところに1点ダメージを_錠剤型能力により実質2点ダメージを飛ばすことが出来る。フリー《ショック》でクリーチャーを処理されないように注意したい。今週はこんな感じで、蒸し暑いカードを紹介していこう。「灼熱ウィーク」、熱中症には気を付けて楽しんでくれよ!