岩SHOW Card of the Day 2018/05/12《ぬめるボーグル/Slippery Bogle》

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 ぬめぬめウィークということで、トリはこいつでしょうと。本日はもうデッキ名になったりもしてすっかりメジャーカードとなったボーグルくんを紹介しよう。そもそもボーグルってなんなんだろう。調べてみると、人名であることがわかった。


○○・ボーグルさんがこの世界にはいるってことなんだな。『シャドウムーア』『イーブンタイド』ではケルピやレッドキャップといったヨーロッパに伝わる妖精の類であるクリーチャーが多数登場しているので、てっきりそういうもんかと思ったのだが...。


まあ、マジックにはよくある突然出てくる固有名詞シリーズの1つで、この手の連中は他にもその仲間がいるのが前提であるような名前を付けられているという特徴がある。他にグリーヴィルというカードは1枚もないのに「すべてのグリーヴィルの始祖」を名乗る《始祖グリーヴィル》なんかそれの典型。《ぬめるボーグル》だって、そもそもぬめっていないボーグルを知らないんだけど...と言いたくなる。


フレイバーテキストを読むと、どうもボーグルという生き物はぬめっているものらしく、となれば別にこのクリーチャーも《ボーグル》という名前で済むのだが、それではいくらなんでもわけがわからなさすぎるという判断で《ぬめるボーグル》となったのだろうか。どうもこの小さな獣は食用らしく、皮の下の肉は大変に美味だという。こんな舌出したやつがねぇ...。



 カードとしては本当に出世した。『イーブンタイド』当時は除去耐性は高いけどただの1/1だしな...と、ほとんど相手にされなかったカードだ。色が合っているので《超者の意向》を貼る先としては悪くなく、2ターン目から呪禁・警戒・飛行の3/3で殴る!というファンデッキを組んだこともあったが。こっちが努力して育てるよりも容易くデカくなったキスキンとの殴り合いに負けたり、《苦花》トークンでしのがれてからの《霧縛りの徒党》にキャッチされて悲しみに包まれたりしたものである。ただ時代が過ぎて、《怨恨》が再録されたり他にも使いやすいオーラが出るなどした結果、緑白の呪禁持ちにオーラを貼り付けまくって殴るぶっ放し系のデッキが誕生。1マナ圏の呪禁持ちということでこのボーグルも日の目を浴び、今ではそれらのデッキは「ボーグル」と呼ばれているほどである。良かったね、ボーグルくん!



 しかしまあ見れば見るほど不気味な食材だ。手(足?)と顔の造形が別の生物過ぎるんだよな。う~む、来週は他にもマジック界に多数存在する、グルメ要素を持ったカードの紹介でもしようかな?


 


今週は「ぬめぬめウィーク」


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