勝てば官軍、力のある者が正義だということわざだ。道理はお互いにあれど、戦って勝った方が正義となり、負けた方は不義となってしまうのが歴史の定め。ここから、どんな手を使っても勝ちさえすれば正義であるという意味で用いられる。まあ、あまりいい意味で使われる言葉ではない、日常生活でもこの思想に基づいて行動するのは、程度によっては危険である...というのは当たり前の話。
マジックにおける勝負でも、勝てばほしいものが手に入るという世紀末的な思考で不正を行う者がいるが、そんな連中が正義になれるはずはない。
ただまあ、カードに書いてあることでムチャクチャしちゃうってのはプレイヤーに許された権利であり、特に相手のカードのコントロールを奪って勝つという、現実世界では反社会的な行いに認定される行為もゲームの中ならオッケーだ。というわけで相手のクリーチャーを奪う、酷いカードの中から1枚紹介しよう。その名も《力こそ正義》。
こちらが戦場に出ている最もパワーが高いクリーチャーをコントロールしている場合、対戦相手のクリーチャーのコントロールを一時的に奪うことが出来るエンチャントだ。
すでに自身が高パワーのクリーチャーをコントロールしていなければ機能しないが、《反逆の行動》系の効果を毎ターン得られるという点は魅力的。こちらの高パワークリーチャーに対して小型のクリーチャーでブロックして延命する、という戦法を恒久的に潰しにかかれる点はなかなかだ。
ただやっぱりちょっと重い点が痛いなぁ6マナあればゲームを決定づけられるカードが多数あるため、それらを優先した方が良いかもしれない。《反逆の行動》のように戦場で一番強いクリーチャーを奪って一発逆転、という動きも出来ない点に注意。むしろタッパーのようなシステムクリーチャーを毎ターン奪える点は悪くない。ちゃんとアンタップするしね。
対戦相手の戦場に同じパワーのクリーチャーがいると奪えないあたり、力でねじ伏せるというよりは最も力のある者に怯えてクリーチャーが裏切るというフレイバーか。イラストは粋がっている騎士の背後から巨大な手が迫っており、なかなかストーリー性を感じられる。この後摘み上げられて「サカラウ、オマエ、シヌ」などと巨人に脅されるのだろうか。
岩SHOW Card of the Day 2018/10/11《テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice》
岩SHOW Card of the Day 2018/10/09《正義の凝視/Gaze of Justice》
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岩SHOW Card of the Day 2018/10/12《力こそ正義/Might Makes Right》
岩SHOW Card of the Day 2018/10/11《テル=ジラードの正義/Tel-Jilad Justice》
岩SHOW Card of the Day 2018/10/09《正義の凝視/Gaze of Justice》