イゼットは毎度毎度パンチの効いたカードを提供してくれるギルドだ。知識を司る青に混沌の象徴である赤が加わり、変な集団・賢すぎてアホみたいなキャラクター付けがなされている。見た目がパンチ効いてるもの、能力や効果がパンチ効きすぎなもの、ミゼットが自分のことを好きすぎるシリーズなど...様々なカードがある。
その中でも日本語版限定で「漢字にカタカナのルビが振られている」という特徴を持ったカード達は、所謂中二病イズムが全開で実にイゼットらしく、多くのプレイヤーに愛されている。最も有名なものは最初の1枚であるこの《軟体電極獣》。
英名ではGel(ジェル)とElectrode(電極)をあわせて《Gelectrode》という名前だが、これをそのまま《軟体電極獣》の読みに充てて「ジェレクトロード」となっている。当時初めて現物を見た時には、何とも言えない衝撃を受けたものだ。
この生物はイゼット団の実験により作られた合成生物・奇魔だ。このジェレクトロードはシミック連合が用いる原形質なるものをイゼット流に調理して生まれた、クラゲのような軟体を持ちながら放電する、電気ウナギ的な特徴を持った新しい動物だ。こういうものをノリノリで作ってしまう倫理観のなさったらね!
このカードは所謂"ティム"である。タップして好きな対象に1点ダメージを与えるという、古の時代は青の・今では赤の能力を持つクリーチャー・グループのことだ。カラーパイ(色の役割)的にも、これほどこの能力にふさわしい2色はないだろう。
3マナでパワー0だが、除去も出来るしブロックされることなく本体にダメージが与えられる、これがいるだけで戦闘が非常に有利になる素晴らしい1枚である。
これに加えて、このティムはこれまた青と赤両方の特色であるインスタント&ソーサリーを唱えることでボーナスを得られる能力まで持っている。それらを唱えればアンタップだ。相手のクリーチャーや除去を打ち消しながら2点3点とダメージをばら撒く...かなりテンションが上がるね。好きな人はぜひ、《窯の悪鬼》なんかと組み合わせて楽しくやってほしいね。
岩SHOW Card of the Day 2018/10/03《ナルコメーバ/Narcomoeba》
岩SHOW Card of the Day 2018/10/02《砂草原のマストドン/Sandsteppe Mastodon》