今日憶えて帰ってほしいマジック用語は「タップ・アウトレット」。いや、やっぱり覚えなくていい。何も困ることは無いから...僕が覚えておいてその都度言うようにしよう。一体何なのかというと、開発部で使用されているカード群の通称だ。はい、ほらやっぱり覚えなくていいね。ただ知っていると「あ~これ○○のタップ・アウトレットか」とか言って通ぶれるから...そういうの好きでしょ、マジックプレイヤー?
「あなたがコントロールするアンタップ状態の○○をタップする」という起動コストを持った能力のことである。○○にはパーマネント・タイプだったり、クリーチャー・タイプが当てはまる。召集や登場などの能力もタップ・アウトレットの一種だ。こういったカードには名作がちょくちょく登場することは皆さんもご存知の通り。
一番壊れていたカードは...《貿易風ライダー》は有力候補じゃないかな。《対立》もイカれてるな。今日の1枚はそんな名作タップ・アウトレット《貿易風ライダー》の現代版リメイク。随分とカードデザインは変化したものである。《突風起こしの巨人》だ。
先代は自身と他のクリーチャー2体をタップすることで、パーマネントを何でもバウンスした。この後継機はコストにタップシンボルを含まず(即ち召喚酔いに影響されない)、タップするのはウィザード1体のみ。自身を寝かせることですぐさま起動できるが、戻せるパーマネントは自身以外のもの&土地以外のカードと対照が狭まっている。自分のクリーチャーを守ったり、相手の土地をハメ続けたりといった悪さは出来なくなっている。その代わりに、コストがこの手のカードにしてはめちゃ軽。もうバウンス能力で土地を戻せなくなったのは今に始まったことではないので、そこは気にせずにそれ以外のパーマネントをじゃんじゃん戻せる点に注目しようじゃないか。マナもいらないので、手札からバンバンウィザードを展開しながら弾きまくってやろう。その分コストは重く7マナとなっているが、サイズも5/6飛行と申し分ないので、ウィザードの部族デッキのフィニッシャーにいかがだろう。
ウィザードであり、巨人である。昔から思うのだが、マジックの巨人の概念っておもろいよね。雲や海、嵐の化身的な、エレメンタルやアバターの要素を持つこの巨人もいれば、ローウィンなんかにいるまんまデカい人、っていうタイプの巨人もいる。多元宇宙の巨人研究も面白そうだな。この巨人もウィザードってことは、生まれ持った能力とか身体の一部で突風を発生させているというより、正式な魔術を唱えていると考えるべきだろう。
誰に倣ったのだろうか。こんなデカいやつが小さな魔術師から教わっている光景とか、他の魔術師と並んで風を呼ぶシーンなんかを想像すると...なんだかファンタジーって良いなぁって。でもフレイバーを見る限りでは凶暴で協調性とかなさそうなんだよなぁ。
今週は「魔術師ウィーク」
岩SHOW Card of the Day 2018/05/24《エーテリウム角の魔術師/Etherium-Horn Sorcerer》
岩SHOW Card of the Day 2018/05/23《図書館の大魔術師/Magus of the Library》
岩SHOW Card of the Day 2018/05/22《メサの女魔術師/Mesa Enchantress》
岩SHOW Card of the Day 2018/05/21《クロヴの魔術師/Krovikan Sorcerer》