今日は灼熱ウィークらしく、マジックの多元宇宙でも最も熱い種族を取り上げよう。それはローウィンに住まう炎族だ。身体が石で出来ており、そこに炎をまとったヒューマノイドで、体型は一様に細めであり、スマートな印象が強い。彼らは常に炎に包まれており、これは自身でコントロールできるし、感情によっても変化する。多くのカードに見られる赤い炎の状態は、実は最もニュートラルで触れても問題のない冷たい炎だったりする。黄色から白熱、そして蒼炎と温度が上昇し、そうなればあらゆるものを燃やすことも可能だ。この意思一つで惨劇を起こしかねない能力を授かったがため、炎族たちは己を律することに生涯をささげる。誰もが己が進むべき道を目指す求道者であり、「炎の道」を究めるべくローウィン中を旅してまわっているのだ。
このような設定があるので《炎族の村》というカードはやや設定が矛盾しているようにも思えるが、まあ求道者にも時には帰りたくなる場所があるだろう。彼らの始まりの地だったり、聖地だったりするのかもしれない。ローウィンにて登場した、指定された部族カードを手札から公開することでアンタップインする土地シリーズの1つであり、これは多色土地ではないがエレメンタルの公開が求められる。で、マナ能力としては《山》と変わりはないが、1マナ+タップ、即ち実質2マナでクリーチャー1体に速攻を与えることが出来る能力を持つ。これは土地が持つ能力としては割と破格で、エレメンタルデッキでなくては容易に運用できないデザインになっているのも納得だ。《新星追い》を走らせたり《生きている業火》《憎悪剥ぎ》なんかの能力を即起動したりと、エレメンタル統率者デッキなんかを組むなら必須カードであると言えよう。《Infinity Elemental》に速攻という夢ムーブも決めてみたい。
イラストに描かれた村はとてもかわいい。建築物のセンスは多元宇宙でも随一と言えるのでは。MTGランドなんかが出来たら、ローウィンゾーンは大人気だろうね。
今週は「灼熱ウィーク」
岩SHOW Card of the Day 2018/07/18《熱帯の暴風雨/Tropical Storm》
岩SHOW Card of the Day 2018/07/17《要塞の灼熱洞/Stronghold Furnace》