何かを食べながらマジックをする。カードゲームなので、出来なくはない。実際に、ピザを食べながらマジックをすることは欧米のオタクたちの間では定番の娯楽であるというし、殿堂プレイヤーであるオリヴィエ・ルーエルはグランプリ仙台参戦時に餃子を食べながら対戦していた姿が写真に収められている。
餃子はまあ箸を使うから良いけども、ピザは脂でカードやスリーブが汚れそうで...でも、無茶苦茶楽しそうだよなぁそういうのも。今日紹介するカードはそんな、食事をしながらのマジックで本領を発揮するもの。見た目のインパクトもすさまじい《Fat Ass》が当コラムに登場だ。
普通に使うと5マナ2/3...+1/2。パワー3の攻撃を受け止められるが、だからどうしたという頼りないサイズ。しかしコントローラ-が何かを食べ続けている限りは+2/+2の修正とトランプルを得る。5マナ4/5+1/2、パワー5までキャッチ可能であれば悪くないね。トランプルもあるのでリミテッドのコモンクリーチャーとしてはかなり優秀な部類だろう。
銀枠ドラフトをやる際には「せっかくだからピザでも頼もう」と提案しておくと吉かも。ちなみに、この能力はガムを噛むことでは発生しない。ガムは噛む者であって食べるものではないし、あまりにも条件を満たすのが簡単すぎるというわけで適応されないそうだ。開発部への『アンヒンジド』に関する質問で最も多かったのがこれらしい。プレイヤー側もノリの良い反応だよね。
しかしまあ、きったないイラストである。太ったロバが食い物を手に、ケツをこちらに向けている。肥満体系でケツがズボンからはみ出しており、割れ目が見えている。アメリカなんかだとこうなってしまっている人をたまに見かける。カード名《Fat Ass》は直訳すると太ったケツ、対訳では《デブの驢馬尻》。『アンヒンジド』はAssをカード名に持つカードが複数存在し、いずれもイラストにロバやお尻が描かれたりしている。
アホだね(誉め言葉)。この《Fat Ass》はコモンのパワーかタフネスに1/2を持つロバ・クリーチャーサイクルの1つ。ロードもいるので、フルFoilロバデッキを作ってみるなんてのも趣味としてのマジックを極めるには良い道かもしれない。
今週は「多元宇宙グルメウィーク」
岩SHOW Card of the Day 2018/05/16《サリッド/Thallid》
岩SHOW Card of the Day 2018/05/15《Saute》
岩SHOW Card of the Day 2018/05/14《龍王の召使い/Dragonlord's Servant》